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住まいづくりを考えるブログ

2019/08/27住まいの性能と健康・快適性, 住まいの気密・断熱性能

暖かい家は家事楽ハウス! ~ ママが楽しく暮らせる家 ~

こんにちは。
独立系住宅アドバイザーの「高性能な住まいの相談室」の高橋です。

さて、「だん」という雑誌があるのをご存知でしょうか?

新建新聞社が発行している季刊の雑誌で、高断熱住宅に関わる情報が中心の住まいづくりに関する雑誌です。住宅の専門家向けではなく、一般の人向けで、とても分かりやすい内容です。充実した内容のわりに400円(税別)というとても良心的な価格で販売されています。
この「だん」の03号(2019年 SPRING)が、「暖かい家は家事楽ハウス! ママが楽しく暮らせる家」という特集でした。
わたしにとっては、ちょっと目からうろこの内容でしたので、この特集の内容を中心に、住宅の気密・断熱性能と奥様の家事との関係について触れてみたいと思います。

高断熱住宅のメリットの第2位は、「家事が楽になった。」
高断熱住宅は、家中が暖かく、寒さで縮こまらなくてよいので、家事がはかどるのだそうです。そうすると、ママが楽しく暮らせるので、家は家族全員がニコニコになるのだとか。
いままでのブログで、私なりに、高気密・高断熱住宅の良さをお伝えしてきましたが、省エネとか、健康にいい、快適だということを中心にご説明してきました。それはもちろんその通りなのですが、どうしても男性目線で書いてしまっていたような気がします。この「だん」の記事を読んで、そのことを少し反省しました。

まずこの特集記事の、高断熱住宅に住むママ100人に聞きました。暮らしてみて「変わった」と感じることは?
の問いに対して、
 第1位:光熱費が下がった(45%)
 第2位:家事が楽になった(43%)
 第3位:ストレスが減った(37%)
 第4位:家で過ごす時間が長くなった(32%)
 第5位:家に人を招く機会が増えた(31%)
 第6位:寝起きが楽になった(24%)
 第7位:育児が楽になった(22%)
 第7位:体調を崩しにくくなった(22%)
というのが回答結果だそうです。

高気密・高断熱住宅にすれば、冷暖房に掛かる光熱費が大幅に下がるのは当たり前ですが、それに続く僅差の第2位は、「家事が楽になった」だそうです。

さて、でもどうして高気密・高断熱の住まいは家事が楽になるのでしょうか?
冬の朝に、目覚めた瞬間から活動できる家
家事が楽になるのには、いろいろな要因があるようですが、最も大きいのは、冬の朝の家事のようですね。
まず、暖房をつけなくても暖かいので、目覚めた瞬間から活動できるということ。朝一番に起きるのはお母さんという家庭は多いと思います。寒い中、勇気を出して布団から抜け出して、寒い部屋でまず暖房をつける。部屋が暖まるまで、なかなか活動が始まらない。そんなお母さんも多いのではないでしょうか?
でも、高気密・高断熱住宅ならば、真冬に暖房を切って寝ていても、部屋は暖かいままなので、布団から出るのがおっくうということはありません。そのため、すっきりと起きることができて、すぐに活動できるということです。暖房で部屋が暖まるのを待たなくても、着替えも苦ではないですし、パジャマのまま何も羽織らなくても家事にすぐにとりかかれます。つまりすぐに動き出して、速やかに朝食の準備に取り掛かることができます。



台所仕事が楽で快適に。
キッチン周りのことで言うと、キッチンの床が冷たいとか、換気扇を回すとすきま風が入るので寒いということもないので、料理のストレスがかからないということです。冬に換気扇を回しても寒くないというのは、主婦の方々にとってはとてもありがたいことなのではないでしょうか?

うちの奥さんも、以前の家では、冬に腰巻を巻いてキッチンに立っていましたが、今の高気密・高断熱の住まいでは、「まったく寒くないので、快適!」とすっかり冬のキッチンも気に入っているようです。

キッチンが寒くて快適でないと、長時間キッチンに立ちたくないので、ついつい冷凍食品などで簡単にすませがちな方も多いかもしれません。でも、換気扇を回していても、キッチンが暖かくて快適ならば、煮込み料理をしながら、キッチンで快適に読書をすることだってできます。
 



一年中、家中の温度が均質で、結露が起きないといろいろと楽になる
キッチン周り以外だと、家中が均質な温度なので、例えば、寒くてコタツから出たくないといったことがなく、家事で他の部屋に行くことが苦になりません。そのため、その場で片付けができるとか、トイレやお風呂・脱衣所が寒くないので、それらの掃除もさほど苦ではなくなります。

また、窓枠に結露が生じることがないので、濡れた窓を拭く手間がなくなります。

室温が一定になると、冬だから、夏だから、と家の中の装備が大きく変わることがなくなります。こたつやストーブ、冬布団、毛布、厚手の部屋着などが不要になるので、収納スペースも少なくて済みますし、季節ごとのものの入れ替えもほとんどないのでとても楽になります。

洗濯についても、高気密・高断熱住宅では、物干し部屋や物干しスペースを設けているケースが多いようです。夜洗濯して、寝る前に干せば翌日の昼には乾いているので、とても楽になるそうです。



健康面のメリットは、お母さんの楽にもつながる。
健康面では、体の負担が少ない暮らしになるので、風邪やインフルエンザにかかりにくくなるようです。特に、子どもが病気になりにくくなるのは顕著のようです。子どもが布団をかけて寝ているかどうか心配しなくて済むのもお母さんの楽につながりますよね。特に働いているお母さんにとっては、子どもの急な発熱が減るというのは、とてもありがたいことではないでしょうか。
また、お母さん自身にとっても、体温が少し上がり、肩こりが軽減されたり、肌の血色がよくなったりといったメリットがあるようです。

恐らく、これらの暮らしやすさについては、実際に体感しないとイメージしにくいかもしれませんね。高気密・高断熱の工務店やハウスメーカーの中には、体験宿泊ができるところもありますから、冬や夏など、外気との気温差が大きい時期に体験することをお薦めしたいと思います。