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住まいづくりを考えるブログ

2020/01/03住まいの性能と健康・快適性, 住まいの気密・断熱性能, 断熱リフォーム

マンションの断熱リフォームのポイント(1)

こんにちは。

独立系住宅アドバイザーの「高性能な住まいの相談室」の高橋です。

当社は、既存のサービスと一味違う中古住宅(マンション・戸建)を購入してフルリノベを行う方をサポートする新サービス“CoCochi Reno(ココチリーノ)”というサービスを開始しました。

最大の特色は、結露がなく、夏涼しく、冬暖かい住まいを実現するために、「断熱」リノベにこだわっているということなんです。

CoCochi Renoの断熱フルリノベのワンストップサービスは、戸建住宅もマンションも対象にしていますが、今回は、マンションの断熱リフォームの基礎知識について、整理してみたいと思います。



マンションの断熱フルリノベと一口に言っても、どこまでやるのか何段階かのレベルがあります
中古マンションを購入して、断熱フルリノベを行う場合、求める断熱性能のレベルによって予算が変わってきます。また断熱材は室内側に施工することになりますので、断熱材の厚さ分、室内の占有空間が狭くなってしまいます。

そのため、どこまでのレベルを求めるのか、悩ましいところですが、基本的には住み心地や健康メリットなどを鑑みると、ある程度以上の断熱性能を確保するべきでしょう。

断熱フルリノベのレベルとしては、おおざっぱに分けると、3~4段階くらいに分けて整理できるかと思います。
レベル① サッシのみの断熱リノベ
もっとも手軽で、費用が掛からないのが、窓だけを断熱リノベすることです。住宅の熱エネルギーは、窓から最も逃げていますので、窓の性能を上げるだけでも、住宅の温熱環境はそれなりに変わります。ただし、分譲マンションの窓ガラス・窓枠は共用部分になります。そのため、基本的には勝手に既存の窓を断熱窓に交換することはできません。

そこで、最近よく行われているのが、内窓の設置です。既存の窓の内側に、断熱性の高い内窓を設置するのです。断熱性能を高めるための内窓は、いい商品がどんどん出てきているようです。それらを設置するだけで、窓に結露はほとんど起こらなくなりますし、相当快適な住環境に変わります。

とはいえ、窓だけでは、十分な断熱性能は確保できるわけではありません。最低限の断熱リノベとお考えいただいた方がいいと思います。



窓が二重になることで開け閉めが面倒になるのか?
窓が二重になるため、窓の開け閉めが面倒になると心配する方もいるようですね。現在、断熱性能の低い家にお住まいの方には、想像しにくいかもしれませんが、高気密・高断熱住宅に住むと、実はあまり窓を開けなくなります。

というのは、ほとんどの季節で、窓を開けるよりも、閉めていた方が快適なんですね。窓を開けて風を通すことがお好きな方には、恐らく、信じられない、もしくはなんだかそんな暮らしはさみしいという感じがするかもしれません。

でも、考えてみてください。夏と冬は、断熱性能が高い家で室温が快適に保たれていれば、窓は閉めていた方が快適ですよね。春のいい季節は、スギ花粉が飛び交っている時期でもあり、あまり窓を開けたくないという人も多いと思います。そうすると、窓を開けて快適なのは、実は秋のほんの一時期なんですよね。

当社の提携先のある高気密・高断熱の工務店の社長から聞いた話ですが、高気密・高断熱住宅を建てたお客様から網戸を付けてほしいと大抵要望されるそうです。でも、「おそらく使わないと思いますよ。まずは網戸なしでしばらく暮らしてみてください。その結果、やっぱり網戸が欲しいということならば、すぐに無料で設置しますよ。」と話すそうです。そして、その後、「やっぱり網戸を付けてほしい。」と言ってきたお客様はいままでいないそうです。つまり、高気密・高断熱住宅と普通の住宅では、暮らし方が全く変わってくるということなのでしょうね。
共用部分の窓が交換可能なこともある
築40年以上のマンションの場合は、既存の窓がかなりガタついていて、開け閉めがしにくくなっていることがあるようです。そのような場合、マンション全体の長期修繕計画の一環で、全戸の窓を交換するケースも徐々に増えてきているようです。ですが、住民の合意を取ることはなかなかハードルが高いようで、少しずつは増えているという状況のようです。

そのため、マンション全体での窓の更新が進められないため、マンション標準管理規約を改正し、例えば、

「区分所有者は、管理組合が前項の工事を速やかに実施できない場合には、あらかじめ理事長に申請して書面による承認を受けることにより、当該工事を当該区分所有者の責任と負担において実施することができる。」

と定めているマンションも増えてきているようです。この場合は、理事長承認が得られれば、内窓ではなく、既存の窓を断熱サッシに交換することも可能です。

このあたりは、中古マンションの購入前に、管理組合に確認するといいでしょう。

断熱リノベのレベル②以上については、こちらをご覧ください。

CoCochi Reno(ココチリーノ)のワンストップサービスを活用して、単なる間取りやデザインだけのリノベではなく、結露のない健康・快適な住環境をぜひ実現してください。

CoCochi Renoのサービスについては、詳しくはこちらからご確認ください。

https://sml-support.com/cocochireno
ではでは。