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住まいづくりを考えるブログ

2018/12/24住まいの性能と健康・快適性, 住まいの気密・断熱性能, 住宅性能全般

高気密、高断熱の省エネ住宅を建てる前に知っておくべき5つのポイントを解説!


高気密、高断熱を知って、後悔のないハウスメーカー・工務店選びをしよう


省エネ住宅を建てたいと考えるなら高気密、高断熱は重要なキーワードです。ただ、何も知らないと本当の意味での高気密、高断熱性能に優れた省エネ住宅を建てることはできません。
我が家を、お財布にも家族の健康にも地球にもやさしい本当の省エネ住宅にしたいと考える方は、これから紹介する5つのポイントを知った上で「住まいづくり」を始めることをおすすめします!
省エネ住宅を依頼する住宅メーカーや工務店を決める際に必要な情報が満載です!

最近は、中古住宅(戸建・マンション)を購入して、フルリノベを行う方も増えています。その際も、断熱リノベも同時に行うことをお薦めしたいと思います。当社は、中古住宅購入+断熱フルリノベをワンストップでサポートするCoCochi Reno(ココチリーノ)というサービスを行っています。
ぜひ、積極的に、ご活用くださいね。

【ポイント1】日本の省エネ住宅の気密、断熱性能は世界最低水準!?

Ι義務ではない!日本の省エネ性能基準
欧米などのほとんどの先進国には、住宅の省エネ基準や断熱性能の基準等が定められています。表に整理したように、米国や欧州の国々では、省エネ基準に適合していないと戸建住宅も新築することができません。



日本でも、省エネ基準は定められています。ところが、現時点では住宅への省エネ基準適合義務はありません。そのため、新築戸建住宅の外皮基準(断熱性能)への適合率は、58%(※1)にとどまっています。つまり何も知らずに注文住宅を立てると、省エネ基準にを満たさない家になる可能性が高いということです。
(※1)2017年国土交通省「新築住宅における省エネ判断基準適合率の推移」より

一番緩い基準の日本の省エネ基準
適合義務がないことは前述しましたが、仮に適合している住宅でも性能が万全かというとそうではありません。実は、日本の省エネ基準は世界的に見るとかなり低い水準です。
つまり、日本の省エネ基準を満たしている住宅でも、世界基準に照らし合わせると、新築で建てることすら許可されないような性能の住宅ということです。
まず、世界の基準に照らして、日本の住宅の性能水準の低さをきちんと認識することが満足いく住まいづくりには重要です。
現在の日本の住宅の一般的な性能を前提に住まいづくりを行うと、後々、性能不足により後悔することになる可能性が高いのです。

もっと詳しく

>>日本はこんなに低い!日本と主要国の省エネ基準の比較
>>省エネ基準って?中身を知るとハウスメーカー・工務店選びが変わる!?コラム5へ

【ポイント2】高気密、高断熱の省エネ住宅性能は窓の性能が最重要

Ι新築なら設備、再生エネルギーより、まず躯体の性能を上げよう

住宅の省エネ性能を向上させるのには、大きく分けると、①躯体性能の向上(断熱・気密性能、日射遮蔽・日射取得)、②設備の省エネ性能向上、③再生可能エネルギー(太陽光発電、太陽熱温水器等)の大きく3つの方法があります。
その中で最優先するべきは①躯体性能の向上(断熱・気密性能、日射遮蔽・日射取得)です。
その理由は、躯体の耐用年数は、一般的には30年程度ですが、耐久性の高い住宅ならば、60年、さらに100年以上持つ場合もあります。断熱・気密性能や日射遮蔽・日射取得性能も基本的には耐用年数の間、その性能を維持します。
それに対して設備は早ければ10年程度で更新が必要になってしまいます。
例えば、住宅の省エネ性能を向上させるために、追加の予算が100万円あったとして、その費用を躯体に割くべきなのか、設備に割くべきなのか、耐用年数を考えればその答えは明らかです。さらに断熱・気密性能を後からリフォームして向上させようとすると、新築時のコストアップ額の何倍もの費用が掛かります。それに対して、エコキュートや太陽光パネル等の設備を後からつける工事はそれほど大変ではありません。その上、これらの設備は年々価格が安くなっています。新築時よりも、後からつける方がむしろ安く済むケースもあるくらいです。



Ι大事なのはエアコンで温度調整した空気を逃がさないこと

せっかく暖房や冷房しても、断熱・気密性能が低い住宅は、バケツの穴から水が流れ出ているように、大切な熱を無駄にしてしまっています。また夏に日射を遮蔽できずに家の中に取り込んでしまい、冷房負荷が大きくなってしまうことや、冬に日射を積極的に取り込むことができない住宅も同様です。
住宅で生じる熱の損失を壁、屋根、開口部(窓)等で比較すると、窓から最も多くの熱が逃げています。特に、日本の住宅の窓の性能が低いため、冬は約52%、夏は約74%ものエネルギーが窓から失われています。



また、アルミは樹脂や木の約1,000倍もの熱を通すため、日本以外の先進国でアルミサッシを積極的に使用している国はなくなっていることも知っておきたい事実です。ちなみに米国では、50州のうち24州でアルミサッシの使用が禁止されているそうです。

Ι窓の性能向上で結露は防げる

欧米では、結露が居住者の健康に悪いことが一般的に知られています。そのため、欧米の多くの国では、結露が生じるのは誤った設計であり、結露が生じると瑕疵になってしまいます。つまり結露が生じるのは設計ミスもしくは施工ミスなので、施工者は直さなければならないのです。
結露が起きることが前提になっている我が国の窓とはかなり異なる点です。ただし、日本でも住まい手に住宅の不満について聞いたアンケートで、結露が不満の上位に入っていることは、家を建てる際には意識しておきたい点です。
窓の性能を高めることは、住宅の省エネ性能を高める施策の中でも費用対効果が高く、快適性や健康への影響にも大きいことから、最優先で検討したいものです。

もっと詳しく

>>世界基準を知ろう!世界の窓の断熱性能水準