2024/11/13
スタッフブログ
前回のブログでは、住宅の換気システムについてご紹介しました。
「第一種換気」や「ダクト式」という言葉を一度も聞いたことがないという方は、まずこちらのブログをチェックしてくださいね!
また、換気に関連したものに「風通し」や「すきま風」という言葉もあります!
それぞれの違いをご存知でしょうか?なんだか言葉も似ているので、よくわからないですよね。
そんな方は、ぜひこちらのブログものぞいてみてくださいね。
高気密な住まいを建てるメリットや、住宅内の空気の流れについて理解を深めることができますよ!
今回は換気システムの応用編として、
換気システムを選ぶとき知っておいてほしい3つのポイントをご紹介します。
このポイントを知っているかどうかで、建てる家が変わります。
ブログの内容をぜひチェックしてください!
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住まいるサポートとは…
全国で約180社の工務店やハウスメーカー、リフォーム会社と提携。
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(住宅会社のご紹介は無料で行っています。)
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①設備と駆体を分けて考えよう!
「家」を構成するものは、大きく2つの種類に分けることができます。
1つ目は、「設備」。これは、換気システムや給湯器、エアコンなど、住まいに設置する機器のことです。
2つ目は、「駆体(くたい)」。あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、駆体とは、建物の骨組みや断熱材など、建物本体を構成するもののことを言います。
日ごろ意識することはありませんが、「設備」はだいたい15年ほどで更新期を迎えます。
余談ですが、昨年私の実家では給湯器が壊れてお湯が出なくなり、慌てて新しいものに買い替えたという事件がありました。
(毎回思いますが、設備が壊れるのは突然ですよね…)
長く使っているうちに壊れてしまう、もしくは壊れる前に買い替える必要がある、それが「設備」です。
画像にある通り、
建物本体を構成する「駆体」の耐用年数は30年以上ありますが、それと比べると「設備」はおよそ半分(15年)ということになります。
「駆体」と「設備」のどちらにお金をかけるべきか?と聞かれたら…、それは間違いなく「駆体」です!
まずは「設備」と「駆体」を分けて考えること、そして耐用年数の長さに違いがあることを覚えておきましょう。
②計画換気を機能させるには高気密化が必要!
2003年建築基準法が改正されてから、新築の住宅は24時間の換気設備の設置が義務付けられています。
自宅や実家に換気設備がないとイメージが湧きにくいかもしれませんが、機械で空気を入れ替えることが、現在のスタンダードになっています。
換気のなかでも、空気の流れを計画的にコントロールすることを「計画換気」と呼びます。
この計画換気を機能させるためには、住まいの高気密化が必要です。
気密性能が低い家(わかりやすく言うと、すきま風がたくさん入ってくる家)だと、
すきまから空気が侵入することで、計画した通りの換気が機能しなくなってしまいます。
そのため、本来であれば外に出ていくはずのよどみやにおいが部屋に残り続けて、空気の鮮度を維持することができなくなります。
どんなに換気システムにこだわったとしても、隙間だらけの家では、そもそも意味がなくなってしまうということです!
繰り返しになりますが「設備」ではなく「駆体」にこだわることが重要です。
特に、換気にこだわるのであれば、それはつまり高気密な住まいにする必要があるということです。
ぜひ覚えておいてくださいね。
③日本の省エネ基準には、気密性能に関する定めがない!
ここまでで「気密性能が大切だ」ということがおわかりいただけたと思いますが、
なんと気密性能について、日本では明確な基準値が定められていません!
明確な基準がないため、気密に取り組んでいる住宅会社が極めて少ないという実態があるのです。
ちなみに、気密性能はC値という値で表されますが、
C値が1.0㎠/㎡以下であれば高気密と呼ぶことができると住まいるサポートでは考えています。
日本以外の世界各国の気密基準ですが、以下のように基準が定められています。
気密に関する明確な基準がないということは、逆に言うと、家を建てる人が気密性能について考える必要があるということです。
ぜひこの点も覚えておいてくださいね。
(まとめ)いずれの換気システムも一長一短!
「これを選べば、どんな家でも安心!」という完璧な換気システムはありません。
前回のブログでご紹介した第一種も第三種も、ダクト式もダクトレスも、それぞれにメリットとデメリットがあります。
そのため、換気設備についてはあまりこだわりすぎないことがポイントです。
こだわりすぎる必要はありませんが、換気システムは「設備」であるため、
設備を買い替えるための更新コストや、換気設備を動かすための動力コストが発生するということは、ぜひ覚えておきましょう。
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いかがだったでしょうか?
せっかくのこだわって建てた住まいなのに、部屋の空気がどんよりよどんでいたら悲しい気持ちになりますよね。
「一長一短なのはわかったけど、それでも換気システムについて具体的なアドバイスがほしい」と思われた方は、高性能な住まいの専門家である住まいるサポートへお気軽にご相談ください。
住まいるサポートは、全国で約180社の工務店やハウスメーカー、リフォーム会社と提携しているため、断熱・気密にこだわった高性能な住宅会社を無料でご紹介することができます。
オンライン相談も受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。
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YouTubeチャンネルや書籍もありますので、気になるテーマをのぞいてみてくださいね。
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