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2023/03/31

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今がチャンス!過去最大補助率!先進的窓リノベ事業スタート!
こんにちは!住まいるサポートの武藤です。
卒園・卒業シーズンですね!我が家も来週卒園式を控えています😭

本日は、こんなご時世に、ぜひ知っておきたいお得な情報「先進的窓リノベ事業」についてお届けしたいと思います。

ーー「先進的窓リノベ事業」。初めて聞いた方もたくさんいらっしゃると思いますが、「家が寒い🥶!暑い😡!」「結露がひどい!😭」とお困りの方は、今がチャンスです!

2023年3月、経産省・環境省がこの春スタートさせた「先進的窓リノベ事業」とは、「住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業等」のことで、既存住宅の窓の断熱改修に対しての非常に手厚い補助事業なのです!

過去最大の補助率、補助額予算1,000億円の「先進的窓リノベ事業」、一体どんな制度なのか詳しくみていきましょう♪

 

2023年3月開始、過去最大の補助率!『先進的窓リノベ事業』について

 
経産省・環境省が、「先進的窓リノベ事業(住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業等)」という既存住宅の窓の断熱改修に対して、非常に手厚い補助事業を開始!
 

この春誕生した「先進的窓リノベ事業」は、現在の住まいの寒さや暑さに悩んでいる方には、とってもお得に自宅を改修する大チャンス★なのですが、

というのも、通常の補助金や助成金の制度は、補助率が決まっていて、1/3補助程度が一般的。
ところが、それに対して今回の先進的窓リノベ事業は、窓のサイズとリノベの方法(改修後の断熱性能)による定額の補助額になっています。

たとえば、2.8㎡以上の大きな窓に内窓を設置する場合、補助額は124,000円です。施工業者によるので一概には言えませんが、この補助額は、補助率7割を超える可能性もありそうです。(※補助額の上限は1戸あたり200万円、1申請あたりの合計補助額は50,000円以上)



 

【みんなのギモン】ん?窓? 窓ってそんなに重要?!


「窓のリフォームかぁ…、寒いキッチンの方がリフォームしたかったんだけど…」

など、思われている方もいらっしゃるかもしれませんね。

下の図を見てください!
日本の住宅をモデルとして試算すると、52%(図表1)もの暖房エネルギーが窓から逃げていることがわかります。



そして、日本の窓の性能は世界と比較しても圧倒的に低くなっています。(※1参照)

窓の性能が良くないことで家が寒いと、ヒートショックなどのリスクが増えること(※2参照)、

また、「冬暖かく夏涼しく快適に暮らせること」が子どもの健康や学習にとっていかに大切か(※3参照)についても過去のブログでお話しています。

※1  ア然!海外vs日本でこんなに違う!窓の性能
※2 関連記事:交通事故の7倍!年間約2万人が命を落とす『ヒートショック』とは!
※3 第2回:健康で賢い子どもが育つ家づくり

\ぜひ今、窓の重要性を再認識していただいて、このチャンスを逃すことなく暖かいお家を手に入れてください☆/

 

【みんなのギモン】どんなリフォームが対象になるの?


窓の断熱リノベには、下図のように、次の4つの工事種類があります。

今回の制度では、このガラス交換、内窓設置、外窓交換(カバー工法)、外窓交換(はつり工法)のいずれもが対象になります。





 

お勧めは「内窓設置」か「外窓交換(カバー工法)」


上記、4つの工事種類のうち、ガラス交換は手軽ですが、アルミのフレームに生じる結露を止めることはできないので、あまり勧めできません。
 



コストパフォーマンスが高く、効果も大きいのは内窓設置で、既存の窓の内側のスペースに新たに内窓を設置する方法です。

この方法は、1窓あたりの施工時間も約60分程度と簡便で費用もかなり手頃です。
その上、既存の窓と新たに設置する内窓とで高い断熱性能を確保することができます。

ただ、内窓設置の場合は、窓を開けるためには、2枚の窓を開けなければならないのがちょっと難点です。
 



窓は、1回の開け閉めにしたいという方には、外窓交換(カバー工法)がお勧めです。

サッシは壁の中に取り付けられているので、本来は壁を壊さないと交換できないのですが、この工法は、壁の中に入っている既存の枠を残して内側を撤去して、少し小さい窓を既存枠の内側に設置するものです。窓のサイズが少し小さくなってしまうのが欠点ですが、壁を壊してのサッシの交換に比べて、工事が簡単で、費用もだいぶ安くなっています。

施工時間も、1窓あたり約2時間~半日とかなり短時間での施工が可能です。
 



外窓交換(はつり工法)は、壁の一部を壊して同じサイズの窓を高性能にするものです。この工法は、床・壁・天井の断熱リノベや耐震補強とセットで行う断熱フルリノベの際に採用するのが現実的かと思います。
 

今回の補助制度は、窓のサイズとリノベの方法(改修後の断熱性能)によって補助額が決まる定額補助になっています。
 



smileyん〜、よくわからないな、今の自宅にどんな方法が最も適しているのかな・・・とお悩みの方には、当社で無料相談も行なっていますので、お気軽にご連絡くださいね。

 

【みんなのギモン】どうやって申請すればいい?


補助を受けるにあたって気をつけたいことは、先進的窓リノベ事業事務局に登録された「窓リノベ事業者」と工事請負契約を締結する必要があることです。窓リノベ事業者に工事を依頼して契約すれば、あとは手間いらず。この事業者が補助申請以後の手続きを行ってくれる仕組みになっています。

 

【みんなのギモン】予算1,000億円!どうしてこんな太っ腹な補助金制度が誕生したの?


そもそもどうしてこんな太っ腹な制度になっているのでしょうか。

ーー国は、「2030年までに温室効果ガスを国全体で46%削減」することを国際的に約束していて、
特に住宅(家庭部門)については、2013年度比で、なんと66%!もの削減を目標にしています。

その目標を達成するために、住宅性能についての法制度の改正が立て続けに行われているわけですが、新築の着工数は減っているので、すでに量的には充足しています。そうなると、既存住宅の省エネ性能を向上しない限り、国が定めている目標達成が困難なのです。そこで国は、
既存住宅の断熱改修の推進に本腰を入れ始めたというわけです。

 

☆ 予算消化で終了の可能性も!少しでも気になる方は、検討を急いで!


この補助金制度を利用するには、令和5年12月31日までに工事請負契約を締結するとともに、工事も完了する必要があります。ただし、今までにない非常に高い補助率の制度であるため、あっという間に予算が消化されてしまう可能性が高いと思われますので、気になっているなという方は、早めの検討をお勧めします!
 

当社は、高性能な住宅会社を無料でご紹介するサービスを行なっていますので、どうやって工事業者を探せばいいかわからないという方も、ぜひご連絡ください♪

助成金についての相談や、詳しく聞いてみたいことなどもお気軽に♪
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2023/03/15

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ア然!海外vs日本でこんなに違う!窓の性能

こんにちは。住まいるサポートの武藤です。
私の住むあたりも、インフルがじわっと寄せてきている感じを受けますが、みなさまお変わりありませんか?

さて今回は、前回に引き続き、世界における日本の住宅性能についてお話していきたいと思います。

日本では「当たり前」になってしまっている結露。EU諸国で結露は「起きてはいけない施工ミス」という扱いでしたね。

それだけ日本とは、求められている断熱・気密性能のレベルが違うということなのですが、そもそも、結露の原因は、室内の湿気を含んだ暖かい空気が「窓」や「壁」などで冷やされて水蒸気ではいられなくなることですから、「窓」などが冷たくならなければいいわけです。
 



今回はそんな、断熱性能を語るに欠かせない「窓」についてお送りします。


 

ア然!海外vs日本でこんなに違う!窓の性能


「断熱性能を高めて、窓や壁が熱を通しにくなれば結露も生じにくくなる」というのは散々お話してきましたが、窓や壁がどのぐらいの熱を通しやすいかを表す値があります。それが、熱貫流率の「U値」(※)です。

「U値」は、値が小さければ小さいほど熱を通しにくく結露もできにくい、ということになります。

それでは、この「U値」について、日本と他の国々の窓のU値の基準値を比較してみます。
こちらのグラフを見ていただくと、世界の窓の断熱基準の中で、日本がどんな位置にあるのかよくわかり、同時に非常に残念な気持ちになります…😭

🇩🇪ドイツ
全土で窓の性能にU値1.3以下が求められる

🇨🇳中国
地域によって基準が違うが、概ね北半分はU値2.0前後が求められる

🇺🇸アメリカ
南部の暖かい地域以外はU値2.0未満が求められる

🇯🇵日本
・北海道など寒い地域と認定されている1/2/3地区でも、U値2.33💦 ➡️アメリカの中南部地区の基準よりもゆるい!
・東京・横浜・名古屋・大阪・福岡などの6地区のU値は4.65💦 ➡️上図の中でも圧倒的に低水準……

 

日本の最高等級とされる断熱性能のサッシも、海外の多くの国では最低基準を満たしていない…!


日本で最も厳しい基準であるU値2・33でも、海外を見れば誉められたものではないのですが、下図を見ると、さらに驚きです!





U値2.33でも、日本の省エネ建材等級では最高等級の4つ星を取れてしまうのです😲(ちょっとオソロシイ…)

日本の最高等級の断熱性能のサッシも、海外の多くの国では、なんと最低基準を満たしていないのです……💦

諸外国では、非常に厳しい断熱性能基準が定められており、しかも義務化されていますが、日本では、基準自体も非常に緩く、義務化もされていない。あくまで推奨なのです……。

これではなかなか日本の住宅の性能は上がらず、日本の住宅で結露が発生してしまうことが「当たり前」になってしまうんですね😭。
 

そもそもサッシの素材が大間違い!「ペアガラス」は高品質?!


「ペアガラス」というのは聞いたことがありますか?

窓の断熱性能は、おおむね、枠とガラスの構成により決まります。アルミ製のサッシで「ペアガラス」の窓が、日本の主要都市の断熱基準であるU値4・65の性能レベルになります。

「ペアガラス」というだけで、断熱性が高い特別な窓だと思っていませんでしたか?残念ですが、とんでもない。欧米人のサッシの性能とは比較になりません。


それでも高品質に感じるのは、ペアガラスにもなっていないシングルガラスの方が日本の既存の住宅では多数を占めているからです😭
 

低い断熱基準すら満たしていない住宅が、いかに多いかということです。厳しい断熱基準が定められているドイツなどの国々のサッシは、樹脂製もしくは木製で「トリプルガラス」。これがU値1・3以下を可能にしています。
 

アルミ製のサッシが過半数を占めているのは先進国の中で日本🇯🇵だけ!


断熱性能は、ガラスの枚数もそうですが、サッシの素材によって全く違ってくるのです!

日本では、サッシというアルミのイメージが強いのではないでしょうか。その通りで、最近はやっと樹脂製も増えてきたもののまだまだアルミサッシが過半数を占めています。

ところが、熱伝導率で言えば、アルミの238に対して樹脂は0・17。つまり、アルミ伝導率は樹脂の1400倍にもなります。アルミは樹脂の約1400倍も熱を通してしまいます。2倍とか10倍でも驚きですが、何と1400倍!



グラフを見ていただくとわかるのですが、樹脂の性能がことさら素晴らしいというよりも、アルミがひどすぎます。それなのに、日本はいつまでもアルミサッシから抜け出せません。

世界の素材別サッシ普及割合を見ると、熱伝導率が圧倒的に高いアルミ製のサッシが過半数を占めているのは先進国の中で日本だけです。


 

居住環境に対する考え方の違い…日本🇯🇵も変えていきたい

 

ドイツ🇩🇪では、シリア難民が問題になっている時期に、難民向けの住宅が多数建てられました。急ごしらえとも言える住宅ですが、それでも窓の断熱性能はしっかり1・3レベルだそうです。もちろん壁の断熱性能もとてもしっかりしています。

ドイツ国民でなくても、シリア難民の人権に配慮して、居住環境を考えなくてはならないという考え方なのでしょう。

ひるがえって日本🇯🇵は、高級な注文住宅でも、難民のための急ごしらえの住宅よりもずっと低い断熱性能で、最高等級の性能であると認定されている……


この違いを、私たちはもっとよく考えるべきかもしれませんね。まずは現状をしっかり知るところから始めていきたいなと思います。

 



目先のコスト、だけにとらわれず、どういった窓を選び、どのような性能にこだわっていくべきか、次回は「燃費性能」のお話にも触れていきたいと思います。お楽しみに☆

(※)熱貫流率 U値「W/m2・K」:熱の伝えやすさを表す数値。室内外の空気温度に1度の差があるとき、1時間にに壁1㎡を通過する熱量を表します。 数値が小さいほど断熱性能が良いことになります。

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2023/02/28

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欠陥住宅レベル!先進国における日本の住宅性能事情
こんにちは。住まいるサポートの武藤です。

急に暖かくなって、お庭の木々もびっくりしているんじゃ?!…なこの頃ですが、
春めいた風に、卒業・入学のシーズンになってきたなぁと感じています。

さてさて本日は、世界の中で見る日本の住宅性能についてご紹介します。

今回お送りする内容は、「家づくりを始める前にまず認識していただきたいこと」として、これを広めるため弊社代表高橋が現在の会社を立ち上げることとなったテーマでもあります。

快適・健康で経済的な暮らしが広まりますように。ぜひ最後までお付き合いくださいsmiley

 

先進国の中では欠陥住宅レベル!日本の住宅性能事情


「国産」「Made in Japan」「日本製」という言葉に安心感を感じる方も多いのではないでしょうか。
確かに、勤勉で真面目なものづくりの姿勢は世界から認められるにふさわしいものです。

ですが、実は多くの方が気づいていないだけで残念ながら「これではとても先進国とは言えない」というお粗末レベルの分野…

それが、『住宅』です。



例えば以前のブログ(「冬に結露ができるのは当たり前?」2022.12.10 )でご紹介した『結露』
断熱・気密性能を高めれば、結露は起こらなくなることをお伝えしましたが、今の日本では多くの人が「結露は当たり前、仕方ない」と受け入れて暮らしているのではないでしょうか。

でも、EUの多くの国では、結露が起きると施工業者が責任を問われてしまいます。
結露は「起きてはいけない施工ミス」という扱いになっているのです。


ただ、日本の住宅の性能が先進国の中でダントツに低いのは、「住宅メーカーに技術がないから」という話ではなさそうです。

高性能の住宅を作る環境が日本にはないのです。
もっと言えば、住宅会社にとっては、高性能の住宅を作る必要がありません。

高性能住宅を作る必要がない?!とは、いったいどういうことなのでしょうか。

 

日本のハウスメーカーが高性能住宅を作らない3つの理由


なぜ高性能住宅を作る必要がないのか。
それには大きく分けて、次のような三つの理由があるようです。
 

1、義務じゃないから「まぁいいや」


第一に、先進国の中で日本だけが省エネ基準への適合が義務化されていません。

省エネ基準は、概ね断熱性能や設備の省エネ性能の基準だと考えていただければいいのですが、欧米では特に断熱性能についてとても高い性能が要求されています

そして、その基準への適合が義務化されています。つまり非常に厳しい基準を満たした家でなければ新築が許されません。
ところが日本では、まず省エネ基準が欧米に比較するとゆるゆるす。しかも、主要先進国では唯一、適合が義務化されていないのです。
ですから、「気密や断熱の性能が低くて性能基準を満たさなくても、新築していいよ!」ということになります。

 

2、義務化されたら住宅業界は大変!


おそらく、こんなお粗末な住宅事情でいいとは、国も思っていないはずです。

日本でも遅ればせながら、昨秋に法律が改正され、2025年からゆるゆるの基準ではありますが、やっと適合が義務化されることになりました。


もともとは、2015年に「建築省エネ法」が制定され、2020年までに戸建住宅も含めて義務化することが一度は閣議決定までされていたのですが、結局、住宅に関しては義務化が見送られてしまいました。
真偽のほどはわかりませんが、このときは、住宅業界が義務化に反対したからだと言われています。反対の理由は、いくつか考えられます。

まず、少人数でやっているような小さな工務店が多いこと。

こうした工務店の多くは、省エネ基準を義務化されても、それについていくだけの技術力や体力がありません。
ただ、ここで誤解してほしくないのですが、全ての中小工務店がそうなのではありません。
実態としては、中小工務店は二極化が進んでいます。高性能化に対応できない工務店と、大手ハウスメーカーをはるかにしのぐ高性能住宅を
建てている意識の高い工務店のどちらかに、どんどん二極化しています。

また、高気密・高断熱に対する知識が浅く、旧来からの住まいづくりにとらわれて、「高気密・高断熱住宅はよくない!」と主張しているハウスメーカーや工務店もあります。

彼らの言い分は、たとえば、「法隆寺を見ろ!日本古来の建築で1400年以上も長持ちしている。高気密・高断熱なんて、かえって結露を発生させて、劣化を早める」というものです。日本にはあくまで「風通し」に対する信仰に近いものがあるのですね。

確かに、法隆寺のように、暖房もせずずっと風が通っていて内外の気温差がなければ、それは長持ちします。ですが、冷房や暖房して室内外に温度差が生じる場合、中途半端な気密や断熱だと壁の中で結露が生じます。壁の中で結露が生じると、木を腐らせる腐朽菌や湿った環境を好むシロアリの被害を受けやすく、長持ちしない建物になります。

冷暖房を行って快適・快適に暮らしつつ、建物を長持ちさせたいのであれば、壁の中で結露が起きないように、しっかりと高気密・高断熱にすることが必要なのです。専門家の間でも、その辺りの理解が足りていない方々がいるということです。



 

3、高気密・高断熱住宅の良さとコストを知らない消費者


そして最後の理由として挙げたいのは、ハウスメーカーではなく、消費者側の意識について。

これが実は最大の理由ではないかと、弊社の高橋は言います。

今までご説明してきたように、高気密・高断熱住宅は、健康で快適に暮らすことができるのですが、そのことを知っている消費者はまだまだ少ないのが現状です。

そのうえ、高気密・高断熱住宅にするには、どうしても建設時のコスト(イニシャルコスト)がかさみます。つまり、住宅取得時の値段が高くなってしまいます。消費者心理として、「費用は少しでも安く抑えたい!」というのは当然で、「性能を上げるため」のコストを出し渋ってしまいます。
消費者が、「安く抑えたいからその性能は要らない」という考えなら、メーカーは売るためにも消費者に寄り添うしかありません。

ところが実は、高気密・高断熱住宅はイニシャルコストが多少高くついたとしても、光熱費の削減などで、ランニングコストはかなり低くなります。
コストについてはまた別の機会でご説明しますが、結局のところ、消費者は性能についてもコストについても、よく知らないというのが現状なのです。
 
今後、消費者が賢くなって、「私たちは高性能の家に住みたい!」と意思を明確に示すことができるようになれば、工務店やハウスメーカー側も変わってくるはずですし、消費者の声に応える意識がない会社は淘汰されます。
そういう時代が到来すれば、日本人が真に豊かな暮らし、つまり、健康・快適で経済的な暮らしを実現することになると期待しています。
そのためにも、皆さんに、お粗末な住宅事情と、高気密・高断熱住宅がクオリティー・オブ・ライフを高めるということを、広くお伝えしていきたいと思っています。


次回は、高気密・高断熱のカギを握る「窓」。世界各国と比較しながら日本の断熱基準がどれほど低いものか、そのうえで、どんな窓を選んでいけば良いなど見ていければと思います。お楽しみに♪
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2023/02/15

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交通事故の7倍!年間約2万人が命を落とす『ヒートショック』とは!
こんにちは。住まいるサポートの武藤です。
今年の冬は、10年に1度の大寒波が襲来したり、大雪に見舞われる地域があったりと…本日も北海道はすごい雪のようですが、
みなさまご無事でしょうか🥶。どうか充分にお気をつけください。

1ヶ月ほど前、NHKのクローズアップ現代で『実は危ない!ニッポンの“寒すぎる”住まい』が放送されました(1/17放送)。

断熱性能の低い日本特有の住宅が、いかに命を縮めている恐れがあるか、興味深いデータや調査結果と共に紹介されてとてもわかりやすく、また、実際に寒さが原因で命を落とされた方のご家族の言葉もあり、非常に危機感を感じる内容でもありました。

番組には以前こちらのブログでその研究を紹介させて頂いた慶應義塾大学の伊香賀教授もご出演されていて、日本の9割の地域でリビングの平均室温が18度を下回っていたという調査結果も紹介されていました。※WHOは、家全体の温度を18度以上にすることを強く勧告しています。

神奈川県は比較的リビングの室温が高い県になっていましたが、これは他の都道府県に比べてマンションなどの共同住宅の比率が高いためで、戸建だけでみると、18度以下のお宅の比率はかなり高いそうです。


◆循環器の疾患は「生活環境病」と捉えることも必要

今回のブログでは「ヒートショック」についてご紹介しようと思っていたのもあり、私も番組をとても興味深く観ていたのですが、ヒートショックなどの「循環器の疾患は生活環境病と捉えることも必要」という医師の言葉も大変印象的でした。

疾患のリスクを減らすために、自治体をあげて住宅の温度の改善に取り組んでいる事例紹介もあり、日本の寒すぎる住宅が、いよいよ国全体の問題・課題として捉えられてきているんなだと感じています。

見逃し配信や再放送などで機会がありましたらぜひ皆様もご覧になってください。
 

さて、それでは、なぜ「循環器の疾患は生活環境病」といわれるのか。
今回のテーマ「ヒートショック」について見ていきたいと思います。
 

ヒートショックで亡くなる方の数は、交通事故で亡くなる方の7倍!




実に年間19,000人もの方がヒートショックで命を落としている、この事実を知った時は私もかなり衝撃でした😲
まさに、寒さが死に直結してしまった結果です。
 
ヒートショック:家の中の温度差に起因して、急激な温度変化で身体がダメージを受けること

ヒートショックを具体的に説明すると…

入浴する時に、寒い脱衣室で服を脱ぐと、寒さのため血管が収縮して血圧が上昇し、寒い浴室に入ることでさらに血圧が上昇します。その状態で熱めの湯に浸かると、温まったことで血管が広がって血圧が低下。急激な血圧の変動が起きてしまいます。



こうした血圧の変動は心臓に負担がかかり、浴槽の中でそうした状態になれば気を失ってしまう方が多く、その結果、冬場に浴室での溺死が増加してしまうのです。また、浴室で心筋梗塞や脳卒中で倒れる方も多いのです。

 

ヒートショックは寒い地域だけの問題ではありません!



「でも、ヒートショックって寒い地域の話よね?」と思われている方、いらっしゃいませんか?

ーー違います!

『わが国における入浴中心肺停止状態(CPA)発生の実態』(2011年の東京都健康長寿医療センター研究所)によると、
都道府県別の高齢者1万人あたりの入浴中に心臓機能停止となった人数の1位は温暖であるはずの香川県

それだけでなく、2位の兵庫県5位の和歌山県7位の愛媛県など、上位には比較的暖かい県がランクインしています。



香川県は先ほどのNHKの調査でも、47都道府県のうち、リビングの温度が一番低いことが紹介されていました。その反対に、寒い青森県は44位、北海道は46位と下位です。

冬のリビングの温度が47都道府県で一番高かったのも北海道でした。



これらのことから、寒い地域だからといって入浴中のCPA発生件数が多くなるわけではないことがよくわかります。

むしろ、寒い地域では高気密・高断熱住宅が普及していて、家の中の温度差がほぼないためにヒートショックが少ないと思われます。

つまり、気候がどうあれ、家の性能が高く快適に過ごせる環境ならば、ムダにいのちを落とさなくても済むのです。

先ほどの「循環器疾患は生活環境病」と言われるのも非常にうなづけます。

 

延ばしたいのは「健康」寿命!日本女性は12年間も不健康な状態!?


さて、交通事故死の7倍の方が入浴中に亡くなっているとのことでしたが、もちろん助かっている人もいます。
ただし、亡くなった方の2〜3倍くらいの方々が、命を取り留めても、その後に半身不随になるなど、健康寿命を縮めてしまっていると言われています。

 

みなさんご存知の通り、日本の平均寿命の長さは世界に誇れるものです。ところが、「健康寿命」としては、残念なことに日本は、他の国と比較して突出して長いわけではありません。

なんと、日本の女性は、亡くなるまでに平均で12・7年もの長い間、不健康な状態で生活しています。



そんなことにならないためにも、冬に暖かい家で暮らすことで、少しでも健康寿命を延ばしたいですね。

 

脱衣所の室温が2℃高くなると、介護期間が4年短くなる


「健康寿命」を延ばすことを考えたとき、参考になる調査結果があります。前出の伊香賀教授らによる、冬季の住宅内温熱環境が要介護状態に及ぼす影響の実態調査です。

大阪府の千里ニュータウンに暮らす80名を、「脱衣所の平均室温14.6℃の温暖住宅群」と「12. 4℃の寒冷住宅群」に分け、要介護になる人が50%を超える年齢を比較しています。

その結果、要介護率が50%を超えるのは、寒冷住宅群に住む人たちでは76歳の時。一方で温暖住宅群に住む人が要介護率50%を超えるのは、80歳という結果になりました。



つまり、脱衣所の平均室温が2℃上がるだけで、健康寿命を4年も伸ばすことができるということなのです!

断熱工事に対して補助が出る自治体もあるようですが、なかなか日本全国でというわけにはいかず、
すぐに工事とまでは考えられないけれど、なんとか対策したいという場合の断熱グッズも番組内で紹介されていました。
脱衣所が寒いお宅は、それらも参考にすぐにでも対策を取ったほうがいいですね!

ただ、、、

番組で紹介されていた、寒い自宅でご家族を亡くされた方の「毎日使うところを優先的に修繕して、寒さについては後回しだった」という言葉も大変印象的でした。

確かにまた暖かくなり始めれば、また来年また来年、と延ばしてしまいがちですが、その間にも「生活環境病」の進行があるかもしれません。
できるだけ優先度を上げて寒さ対策に取り組んでいきたいものです。
 

繰り返しになりますが、ぜひ番組もご覧になっていただければと思います。
いかに、日本において「家の中が寒いことが当たり前」になっているか、そしてそれがとんでもないリスクを孕んでいることが、おわかりいただけるかと思います。

次回は、そんな日本の住宅と海外の住宅の比較や、断熱性能の基準の違いなどご紹介していきたいと思います。
※チラっと予告ですが、日本の住宅性能は他の先進国と比べて、ダントツで低いレベルなんです…💦

それではどうぞ皆様、今宵も充分に暖かくしてお過ごしください!
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2023/01/30

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【後悔しない家づくり】高気密・高断熱住宅の基本
こんにちは。住まいるサポートの武藤です。
2023年最初のブログです。本年もみなさまどうぞよろしくお願いいたします!

さて、年末年始は、私も久しぶりに実家に帰りゆっくりしてきたのですが、自分の生まれ育った家ではありますが😅、朝は寒くてなかなか起き上がれず、冷たい廊下を通ってのお風呂は億劫だったりしました…。

前回までのブログでもお伝えしたとおり、温度で活動量が変わるなぁ…と住宅の性能について、あたらめて勉強したいと思った次第です💦




ーーーということで、今までさんざん「性能がいい!」とお伝えしてきた「高気密・高断熱住宅」ですが、そもそもどういった住宅のことをいうのか、今回はご紹介したいと思います。

これから家作りを考えている方や、リフォーム検討中の方などは、私たちが知っておかないと、メーカーや工務店からは積極的に教えてくれないことも登場するので、ぜひ最後までお付き合いください。

 

高気密の家とは?

 
「高気密住宅」のポイント●外気の侵入を防ぎ室内の気密性能を高めた家が高気密住宅
●気密性能には明確な基準や定義がない
●専門家の間ではC値(※)が1.0以下であれば概ね高気密と評価される
●C値は図面からは計算できず、手間のかかる測定を行うハウスメーカーはわずか!
●施主側が意識しないと十分な性能の家は建てられない!
※本文中に詳しく説明します。


戸建住宅は、普通に建てるとどうしてもすき間が空いてしまいます。すき間風を感じるほどのすき間もあれば、目には見えず、ほとんど感じないけれど、実はすき間があることもあります。

こうしたすき間を、精度の高い建築部材や気密シート、気密テープなどでできるだけ埋めていき、外気の侵入を防いで室内の気密性を高めた家。それが高気密住宅です。

ところが…国の基準には気密性能に関する定めがないので、高気密住宅には実は明確な定義はありません

ただ、気密性能を評価する「C値」という次の式で示される値が「1.0」以下であれば、専門家の間では概ね「高気密」と評価できると考えられています。




しかし、家のすき間がどの程度あるのかということは、なかなかわかりにくいものです。

のちほど紹介する「高断熱」は、断熱性能は図面から計算することができるのですが、気密性能のC値は図面から計算できるものではありません

そこで、建築中に下の画像のような、すき間の程度を調べる作業が必要になってきます。


▲気密測定の様子

この機械で空気を外に排出し、家の中の気圧を低くします。そうすることで、隙間があれば外から風が入ってくることになります。その風がどのくらい入ってくるのかを測定し、C値を出します。

気密測定を実施し、目標の値になるまで、隙間を探し出してつぶしていくのですが、これが結構な手間がかかります。

改正建築物省エネ法(2021年4月1日施工)でも、住宅の「断熱」性能の基準は定められていますが、「気密」性能に関する定めはありません。

ですから、今の日本ではどんなにすき間だらけの家を建てられてしまったとしても、違法ではないということになります。

そのため、こうした手間のかかる気密測定を行なっているハウスメーカーは、実は大手の中でも、ほとんどないんです!

高級住宅のイメージを売りにしている大手でもそんな状況なので、小さな工務店になればその割合は減ります。

日本で気密測定を全棟実施しているのは全住宅会社のうちで、2〜3%に過ぎないと言われることもあります。

つまり、施主が気密性能を意識しないと十分な性能の家は建てられない!のです。

 

高断熱の家とは?

 
「高断熱住宅」のポイント●高性能な断熱材や断熱性の高い窓を採用して断熱性能を高めた家が高断熱住宅
●断熱性能は、「Ua値」(※1)という値で表される
●国の省エネ基準ではUa値が0.87以下(※2)と定められている
●この基準は主要先進諸国に比べればかなり緩いもので、とても高断熱とは呼べない
※1 本文中に詳しく説明します。
※2 東京・大阪・横浜などの6地域


次に「高断熱」について。まず、「断熱」とは、熱の行き来を遮断することです。

そして高断熱住宅は、外壁に高性能な断熱材を用いたり、断熱性の高い窓を採用したりすることで、断熱性能を高めた住宅のことです。

断熱性能を高めて熱の行き来を遮断すると、壁や窓を通して家の中に伝わってくる外気温の影響を抑えられます。

つまり、冬の冷たい外気や夏の暑い外気の影響を受けず、快適な室温を保てるということになります。

断熱性能は、「Ua値」という値で表されます。

これは、住宅の内部から床、外壁、屋根や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値のことを指します。




「熱損失量の合計」とは、天井や床、窓からの熱損失量を合わせたもので、Ua値には基準が定められています。

地域によって違いはありますが、例えば東京・横浜・大阪などの温暖地ならば、0.87以下が国の省エネ基準になります。

しかし、それは他の主要先進諸国と比較すればお粗末なもので、とても高断熱と呼べるようなものではないのが現実です。

「高断熱住宅」にも定義はないのですが、専門家の見解では、Ua値0.6以下、できれば0.46以下が望ましく、さらに0.3以下であれば十分満足できるレベルだと言われています。
 

主要先進国と日本との省エネに対する意識の違いは、私も初めて知った際に、とてもショックなものでした。
これについては、追ってまた詳しくお伝えします。

 

断熱は「セーター」、気密は「ウィンドブレーカー」



さて、「高気密」「高断熱」についてそれぞれご紹介してきましたが、断熱は「セーター」で、気密は「ウィンドブレーカー」と、冬の服装に例えられることがあります。

寒い冬にはセーターを着れば暖かいですが、すき間があるので風が吹けば寒いですよね。

ウインドブレーカーは風を通しませんが、それ1枚では暖かさを得られません。

セーターの上にウインドブレーカーを羽織れば、風も通さず、暖かさもキープできます。



このように、「高断熱」と「高気密」の両方を住宅に取り入れると、相乗効果でその性能がより強化されます。

外気温の影響を受けず、いつも快適な室温が保たれるということが、子どもたちやパパママにとって非常に重要だというのは、前回までのブログでもたくさんお話してきましたが、次回以降では、冬に多く発生する「ヒートショック」「健康寿命」との関係などもご紹介する予定です。

子どもからおじいちゃんおばあちゃんまでが快適に暮らせる家づくりのために、少しでも参考になれば幸いです。


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2023/01/15

スタッフブログ

ママ100人に聞きました!高断熱住宅に暮らしてみて良かったこと!
こんにちは!住まいるサポートの武藤です。

2023年初めてのブログです。今年もよろしくお願いします!

さて、前回までは『健康で賢い子どもが育つ家づくり』というテーマで、性能の良い「高気密・高断熱」の家について取り上げました。

今回は、そんな性能の良い高断熱のお家に暮らしてみてどうだったのか、実際に住んでいる人に聞いてみよう!ということで、高断熱住宅に住むママたちの声をご紹介します。
 

「高断熱住宅に住むママ100人に聞きました。暮らしてみて『変わった』と感じることは?」


新建新聞社が発行する「だん」という雑誌の03号の特集「ママが楽しく暮らせる家」で行った調査結果は以下の通りです。
 
Q.高断熱住宅に住むママ100人に聞きました。暮らしてみて『変わった』と感じることは?

 第1位:光熱費が下がった(45%)
 第2位:家事が楽になった(43%)
 第3位:ストレスが減った(37%)
 第4位:家で過ごす時間が長くなった(32%)
 第5位:家に人を招く機会が増えた(31%)

 第6位:寝起きが楽になった(24%)
 第7位:育児が楽になった(22%)
 第7位:体調を崩しにくくなった(22%)

 


1位の「光熱費が下がった」に次いで、僅差で2位になったのが「家事が楽になった」とのこと!

「家事ラク」と聞くと、時短になるグッズや家電、または、導線に配慮された間取りなどがパッと思いつくかもしれません。
Instagramでもそれらを紹介するアカウントがたくさんありますね。

私も実はそれらの便利グッズが大好きで、見つけるとすぐに飛びついてしまうのですが(笑)💦、高性能な家の暮らしそのもので、43%のものママが「家事がラクになった」と回答したとは、その理由が気になります!

 

間取りや便利グッズだけではない!高性能な家が家事ラクを叶える!


さて、では、具体的にどのように家事がラクになるのでしょうか。大きく8つのポイントがあるようですよ😄
 

★その1★ 冬の朝にスッキリ起きてすぐに活動できる!


家族の中で、誰より先に起きて、家中のカーテンを開けてストーブをつけるのは……おそらくほとんどママではないでしょうか。

寒い近頃は、いつまでも布団にくるまっていたいものですが、眠い目を擦りながら冷え切った部屋が暖まるのを待ちつつ、縮こまって朝の支度をしている…私もそんな一人です。

ところが、高気密・高断熱の家では、暖房を切って寝ていたとしても室温はさほど下がらないので、布団から出るのがつらくなく、朝起きてすぐに活動できるのです。

高断熱住宅では睡眠の質が向上するというデータも出ています(下図参照)。寒い毎日でもぐっすり眠れて、朝はすんなり布団から出て活動できるのは嬉しいですね!


 

★その2★ 冬にキッチンで換気扇を回しても寒くない!


冬にキッチンの換気扇を回すと、足元が寒い〜っていう経験はありませんか?
暖房をつけてキッチンが暖まるまで待っていてなかなか家事ができなかったり、モコモコ着込んで手元も足元も動きづらかったり…

高気密・高断熱住宅であれば、換気扇を回してもすき間から入る冷たい風を引き出すことがないので、寒さに苦しむことなく、快適にキッチンに立てます。やろうと思った時に、室温にやる気を邪魔されず、すぐに取り掛かれるのは本当にありがたいです!

 

★その3★ お風呂掃除もカンタンで寒くない!カビも生えにくい!


高断熱住宅では、お風呂の掃除もキッチン同様に寒くありません。
高気密・高断熱住宅で結露ができにくいことは、前回のブログ(『冬に結露ができるのは当たり前?!』)でもお話しましたが、加えて、新築住宅では設置が義務づけられている24時間換気システム、これが高気密住宅ではより効率的に機能するので、なんといってもカビが生えにくいのです!

年末のお風呂掃除、、、カビ取りに苦労している方いらっしゃいませんか?このカビ取りの手間が大幅に減り、毎回買っていたお風呂のカビ取り洗剤やカビ防止グッズも要らなくなりお財布も嬉しいですね!




 

★その4★ ホコリが入りにくいので掃除がラク!


風が強い日には、窓のすき間から砂ぼこりが入ってくることがありませんか?案外、家のすき間からホコリは入ってきてしまうもの。

しかし、すき間のない高気密住宅ならホコリもシャットアウト!家の中が汚れにくくなるのです。




しかも、24時間換気システムの導入で、フィルターを通した外気しか家の中には入ってきません。「フロア用ワイパーを掃除に使っているけれど、シートの交換の回数が減った」という声も届いています。まさに、ホコリの少ないことの証明ですね!

 

★その5★ 家中が均質な温度なので活動的になる!


室温がどこでも均質で快適だと、子どもだけでなく大人も活動的になれるため、家事もはかどります。
恥ずかしながら私の場合、「2階のあの部屋を片付けたいけれど、今日は寒いからまた暖かい日に…」と言ってるうちに夏になり、今度は「暑いから涼しくなってから…」と、延々と繰り返している部屋があります💦

いつでもどこでも同じ温度でいられるお家なら、そんな言い訳(笑)も通用しなくなりますね!

 

★その6★ 結露が発生しないので、拭く手間がなく窓がキレイ!


冬は家中の窓の結露を拭き、何枚ものタオルや雑巾がぐっしょり…。これって「冬のイヤな家事」の上位には入るものでないでしょうか。

高気密・高断熱住宅なら、結露を拭く手間から解放されます。おまけに、結露によって発生するカビや汚れもありません。結果的に、窓のさんやパッキンをキレイに保てて、掃除がラクになります。


 

★その7★ 季節ごとの物の入れ替えの多くが不要に!


季節ごとの室温の大きな変動がないために、「これは冬に必要なもの」「これは夏に必要な物」と揃えなくても大丈夫になります!コタツやストーブのような大物冬支度が要らなくなれば、収納スペースの分だけ家を広く使えます。もちろん入れ替え作業も不要!

なかには「冬でも薄い肌掛けやタオルケットで寝ているよ!」というお声も聞くので、真冬だけしか使わない、分厚〜い布団が年中押し入れを占領されることもなくなりそうですね!

 

★その8★ 室内干しでも洗濯物が臭くならず、すぐに乾く!


洗濯物を室内干しすると、臭くなる。これは、室内で乾きにくく湿度も上がって、洗濯物に付着した雑菌が繁殖してしまうためです。

でも、高気密・高断熱住宅の特徴の一つに「乾燥」があります。室内干ししてもすぐに乾くので、洗濯物が臭くなることがありません。居住者の中には、「1日に4回洗濯をして部屋干ししてもよく乾く」という方もいらっしゃいます。

 

むしろ部屋干ししたほうが外よりも早く乾くし、室内の過乾燥対策にもなるので一石二鳥。夜に洗濯をして部屋干ししておきたい共働き家庭の、強い味方にもなってくれます。

 

家事ラクでママのご機嫌な毎日を♪


いかがでしたでしょうか。高断熱の家に暮らす、それだけで家事が抜本的にラクになる理由が少しお分かりいただけましたでしょうか。

家事がラクになることは本当にありがたいことです。家族で分担して家事をやるにしても、手間が少なければ少ないほどいいですよね。家でずっと家事に追われていては、家族とのコミュニケーションもおろそかになってしまいます。

家族とコミュニケーションをはかるのには、間取りも確かに重要ですが、間取りだけで家族の絆が深まるわけではないので、間取りを充分に利用しつつ、家族それぞれの性格も考慮しながら、絆を深めるアクションを起こすことも大切です。

一方で、家の性能は裏切りません。確かな効果があります。室内が快適で活動しやすければ、子どもは活発に活動してストレス発散もできるでしょう。

家族みんなが活動的になり、ストレスフリーな日々が期待できますね。

 

「第7位:育児がラクになった」にも注目👀!


家事がラクになるということはつまり、時間に余裕が生まれるということなので、子育てにもいい影響が出るのは容易に想像できるのではないでしょうか。
ご機嫌なママを見ている子どもたちは、やはりご機嫌です。寒くてなかなか朝起きてこない子どもの布団をひっぺがし、鬼の形相でなんとか叩き起こすこともなくなるんだろうなぁと期待してしまいます(笑)。

★風邪をひきにくくなったというデータも!

また、高断熱住宅では体の負担が少ない暮らしになるので、風邪やインフルエンザにもかかりにくくなるようです。下図のグラフを見ると、断熱のレベルによって、風邪の発生率が大幅に減少しているのがわかります。




高断熱にするとカビやダニを抑制できてアレルギーになりにくいことは前回のブログでもお話しました。
子どもの急な発熱や体調不良が減るだけでも、育児は本当にぐんとラクになってくれますよね。
 

🏠 ぜひ一度、体験宿泊もお試しください

これらの暮らしやすさについては、実際に体感しないとイメージしにくいかもしれません。高気密・高断熱の工務店やハウスメーカーの中には、体験宿泊ができるところもあります。冬や夏など、外気との気温差が大きい時期(まさに今ですね)に体験することをお薦めしています。体験宿泊できるメーカーさんなどご紹介できますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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2022/12/30

スタッフブログ

冬に結露ができるのは当たり前?!
こんにちは!住まいるサポートの武藤です。

2022年も本日含めてあと2日!みなさま、どんな年末をお過ごしでしょうか。
大掃除もさっさと済ませてゆっくり年を迎えたい、と毎年願うのですが・・・色々あきらめました(笑)。

来年こそはっ(笑)



さて、前回まで2回に分けて「健康で賢い子どもが育つ家づくり」についてお送りしました。

冬は暖かく夏は涼しく、家中が快適な室温で保たれている「高気密・高断熱」住宅は、子どもの健康や学習面の向上にとって有効ですよというお話でした。

今回からは、その「高気密・高断熱」住宅が、子どもだけでなく、私たちパパママも含めて、家族の生活の質にどのように影響してくるかご紹介したいと思います。

 

冬に結露ができるのは仕方ないことだと思っていませんか?


みなさまの中には、毎日窓の結露がひどくて…とお困りの方、いらっしゃいませんか。

結露防止スプレーや結露吸水テープを使ってみたり、換気を頑張ってみたりと、さまざまな結露対策をしている方も多くいらっしゃると思います。

梅雨時期や冬に発生しやすい結露、「高気密・高断熱」住宅では、この結露を防止することができるんです。


そもそも結露の原因は、
室内の湿気を含んだ暖かい空気が窓や壁などで冷やされて
水蒸気ではいられなくなることです。

結露を防ぐには、窓などが冷たくならなければいいのですが、窓などが冷たいのは熱が通りやすく外気の影響で冷えるからです。

つまり、断熱性能を高めて、窓や壁などが熱を通しにくくなれば、結露は生じないという理屈です。

毎朝、ビショビショになった窓を吹いたり、カーテンの手入れをしたり、という無駄な家事がなくなるのは嬉しいですね!

 

そのままにしてはいけない!結露の怖いお話


結露の抑制によって、毎日の掃除の手間がなくなるのはもちろん嬉しいですが、実は結露の抑制は、健康的な暮らしにも大きな役割を果たします。

というのも、下の図にもありますが、結露はカビを発生させ、カビはダニのエサになります。カビやダニが多く発生した環境は、小児ぜんそくやアレルギー皮膚炎、シックハウス症候群などの原因のひとつとも考えられています。

結露をそのままにしておくことは、これらの症状・疾患の発症リスクにつながってしまうのです😣

高断熱にすると結露が起きにくくなるため、室内のアレルゲンが大幅に減るものと考えられています。
実際、当社のお客様からも結露の起こらない高断熱住宅に引っ越して、アレルギー等の症状が治まったという話はよく聞きます。

 




また、あまり耳馴染みのある言葉ではないかもしれませんが、壁内結露 と呼ばれる結露もとても怖いものです。これは、家の中の湿気が壁の内側に入って結露するものです。

壁内結露は、壁の中でカビやダニを発生させたり、壁内が湿潤環境に保たれるので、柱の腐れやシロアリ被害なども引き起こし、家の耐久性にも悪影響を及ぼします。
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▼壁内結露で腐った壁内

出典:日本住環境株式会社

目に見えないところで起きているのでとても厄介です。これを防ぐためには、壁の中に侵入する水蒸気量をコントロールすることが大切になってきます。そのために、気密性能を高めた「高気密住宅」にすることが重要なのです。

 

 

知っ得★ カビやウイルス対策を考えるなら、内装は漆喰仕上げがおすすめ!



カビやダニのお話が出たので、本題からは少しそれますがおすすめの壁材について少しここでご紹介します。

ずばり、漆喰です。

その白さが有名な姫路城を始めとした代表的なお城や、土蔵の外壁などに伝統的に使われてきた、あの漆喰です。

この漆喰が、カビの抑制やウイルス対策に有効なのです。

まずは、下の画像を見てください。

ビニールクロスを貼った部屋と、漆喰を塗った部屋を準備し、湿度を強制的に高くして、防腐剤の入っていない食パンを置いて、カビの生え具合を比較した試験の結果です。これはもう一目瞭然ですね👀!


これほどまでにカビを抑えられた理由ですが、漆喰は水酸化カルシウムが主原料で、pHは12を超えていて強アルカリ性です。

カビはpH12の中では生息しにくい状態になるので、漆喰は著しく防カビ効果を発揮できるんですね。

ウイルスに関しては、人が咳やくしゃみをすると、ウイルスは飛沫の状態で空気中を浮遊しますが、この飛沫が漆喰に付着すると、漆喰の強アルカリ性がウイルスを不活性させることができるのです。

ウイルス対策にも慎重になりたいこの頃、新築・リフォームの際には漆喰による仕上げも選択肢に加えてみてはどうでしょうか。
 



今回は、「高気密・高断熱」が生活の質に及ぼす影響として、「結露の抑制」ができるというメリットについてお話しました。

次回も、引き続き、まだまだ紹介しきれていない「高気密・高断熱」のメリットについてご紹介していきたいと思います。お楽しみに☆
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2022/12/15

スタッフブログ

第2回:健康で賢い子どもが育つ家づくり
こんにちは。前回よりブログ担当となりました武藤(アラフォー2児の母)です。
列島に今季一番の寒波が襲来している今日は、横浜もとっても寒いですが🥶皆様お変わりありませんでしょうか。

さて、前回は、弊社代表の著書※1 をもとに、第1回「健康で賢い子どもが育つ家づくり」について、下記のような内容でお届けしました。
 
◎ 健康で賢い子どもが育つ家、2つのポイント
 1.家族間のコミュニケーションが取りやすく絆が深まるような間取り
 2.家の性能が優れていること

◎ 1つめのポイントについて
 ・トレンドはリビング重視からダイニング重視へ
 ・吹き抜けなど常に家族の存在を感じられる作り
 ⇨そのような間取りにするには家中の室温を均質にする必要がある(※断熱気密性能の確保)

◎ 次回「2.家の性能が優れていること」を見ていきましょう  今日はココから!

リビングはもはや、家族でTVを見ながらも個々にスマホやタブレットを見る場所となりつつあるいま、家族が集まる場所としての機能を新たに果たす「ダイニング」づくりが重要でしたね!

 
ダイニングづくりについてもっと知りたい方は…
よければ覗いてみてください👀
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それでは、本日の本題、健康で賢い子どもが育つ家づくりのために大切な2つめのポイントについて見ていきましょう。
 

健康で賢い子どもが育つ家のポイント2:「家の性能が優れていること」




 

耐震・耐久だけではない大切な「住宅の性能」とは


「家の性能がいいと、子どもが健康に賢く育つ」という話でしたが、……そもそも「家の性能」ってなんのことかしら、と思われる方も多いかと思います。

住宅の性能をテーマにする際、「耐震性能」や「耐久性」について語られることが多いです。地震大国日本ではたいへん重要なポイントですね。

しかし、今回お伝えしたいことは、耐震や耐久だけではなく、冬暖かく、夏涼しく、快適に暮らせる性能」も実はとっても大切ですよというお話です。



写真提供:アトリエハレトケ

このことは、子どもだけでなく、パパやママ、家族みんなの生活の質もあげてくれる、大変重要な性能です。

そしてこの、室温を均一に保った快適な環境を作るには「断熱気密性能」の確保が必要となってくる、というのは第1回でもチラっとお話させていただきましたが、詳細はもう少し後でお話したいと思います。

ここからはまず、「冬暖かく、夏涼しく、快適に暮らせること」が子どもの健康や学習にとっていかに大切かを、興味深いデータなどもあわせてご紹介していきます。
 

【実証】活動的な子は暖かい部屋で育まれる!保育園での研究データより


実測調査や統計分析を通して健康な住まいづくりを研究している慶應義塾大学理工学部・伊香賀俊治教授は「住まいの温熱環境」と健康には深い因果関係があることを、たくさんのデータから証明されています。

その中の一つに、幼稚園・保育園調査※2 があります。これは登園時に園児に活動計を装着し、帰る時にはずして活動量を測るものです。

この調査からわかったことは……

暖かい室内環境が保たれている幼稚園や保育園の子どもたちは、室内が寒かった園の子どもたちに比べると、5倍以上もの活動量があること、

そして、片足立ちなどの運動能力も調べたところ、やはり暖かい園の子どもの方が2倍以上の能力を示すこともわかったそうです。






さらに、園児たちの自宅寝室の温度を測定してデータを集めてみると、低温・低湿度の寝室で寝ている子どもに比べて、

暖かく適切な湿度の寝室で寝ている子どもの活動量は6倍以になったそうです。あわせて、病欠確率は4分の1になるというデータも出ています。

つまり、園でも家でも、室温の暖かさがいかに大事かということが示されています。

子どもの活動量は、脳の発育にも大きな影響を与えます。暖かい部屋で過ごすことで活動量をしっかり確保し、脳にどんどん刺激を与えられるようにしていきたいですね。

 

寝る子は育つ!賢い子ほどよく眠る!


快適な室温の住宅がもたらす影響は、日中の活動時だけではありません。室温が安定することは「睡眠の質」を向上させることにもつながります。

暑くて寝苦しい…、寒くて寝付けない…そんな翌朝に寝不足でどうも頭も体もスッキリしないことはみなさん経験済みではないでしょうか。

肌感覚でも十分納得がいくかと思いますが、
そのことは前出の伊香賀教授らによって研究※3 で明らかにされています。




睡眠の質は健康に関係あるのはもちろん、学習効率にも直結します。

睡眠の働きのひとつに「記憶を固定する」ことがあります。勉強して頭に知識を蓄えたら、質の良い眠りでそれを忘れないようにするわけです。

良い眠りは子どもの元気、やる気を引き出し、集中して学習することができ、眠ることでさらに学習内容を定着させるいい循環につながります。
 

外気温に左右されず、快適に暮らせる住宅の性能がいいと、子供の健康と学習に良い影響を与えるというのは、こういったワケなんですね。

 

家中の室温を均一に快適する「高断熱・高気密」の家


先ほどから繰り返し出てくる、「冬は暖かく夏は涼しく、室温を均一に快適にする性能(断熱気密性能)を確保した家」がズバリ高気密・高断熱住宅と言われるものです。

次回からはさらに詳しく、子どものアレルギーとの関係や、カビ・ダニ、またパパやママへの影響、「高気密・高性能住宅」がもたらすメリットやデメリットなど見ていきたいと思います。

お家づくり、リフォームを考える前に知っていただきたいことがたくさんですので、ぜひ楽しみにしていてください。

(※1)高橋彰(2021)『元気で賢い子どもが育つ!病気にならない家』 Clover出版
(※2
白石 冴香, 伊香賀 俊治, 中島 侑江 幼稚園の温熱環境が園児の身体活動・運動能力に及ぼす影響 空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 2018.6
(※3)鎌田智光、川久保俊、伊香賀俊治、村上周三、安藤真太朗、大門俊介、奈良玲伊 断熱改修前後の温熱快適性指標値の変化に関する分析 住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する全国調査 日本建築学会 2019.7
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2022/11/30

スタッフブログ

第1回:健康で賢い子どもが育つ家づくり
はじめまして!住まいるサポートの武藤と申します。
今回よりスタッフブログ担当となりました横浜在住アラフォーワーママ(小3息子、年長娘)です😁。

住宅のことはド素人の私ですが、勉強しながら、「へ〜」「なるほど〜」と思ったことなどをこちらで皆様にも共有できればと思います。
よろしくお願いいたします!

さて、初回から早速、夢のようなタイトルなのですが、
子どもに願うことはいろいろあれど、

「健康でいてほしい」「可能性を広げてあげたい」というのは親の共通の願いかもしれません。

そんな親心に寄り添える家づくりがあることを、
弊社の代表が本にまとめています(※)。

わたしも、今後もまだまだ続く現役子育て世代として皆さんにもその内容を少しずつお伝えしていければと思います。





 

「子どもが健康に賢く育つ家って、いったいどんな家?」意識したい2つのポイント♫


どのような家が、健康で賢い子どもが育つ可能性が高まるのか。それには大きく分けて2つのポイントがあります。

1つ目は、
家族間のコミュニケーションが取りやすく、絆が深まるような間取りであること

2つ目は、
家の性能が優れていること

この2点を押さえた家づくりを心がけることで、子どもの将来をサポートできるかもしれません。

そして、2つめの「家の性能」が優れていることは、家事ラク!にもつながるので、子どもたちだけでなく、パパとママも非常にハッピーですheart

それでは早速、1つ目の「家族間のコミュニケーションが取りやすく絆が深まる家」について詳しくみていきます。

 

家族間のコミュニケーションが取りやすく絆が深まる家。トレンドはダイニング重視!


皆さんも一度は耳にしたことがあると思います、「リビング学習」。

2006年に出版され話題になった本「頭の良い子が育つ家」では、有名中学に合格した子どもたちがどのような環境で勉強していたかを追い、その実例から見えてきたのが、立派な子ども部屋はいらないということでした。

頭の良い子は子ども部屋にこもらず、家族の気配が感じられ、すぐにコミュニケーションを取れる場所で勉強していたのでした。

あれから10年以上の時が流れ…



リビングは、「コミュニケーションの場」から、いまや「スマホやタプレットを見る場所」へと変わりつつあります。

そういった状況の中、次なる家族の絆の場として重要視されているのがダイニング。
ダイニングは、単なる食事を取る場だけではなく、家族が自然に集まり会話が弾む場所、親の気配を感じながら子どもが勉強できる場所という視点で家づくりを進められるといいですね。

また、親の気配を感じるという意味で、「吹き抜けを作る」ことも有効です。
2階に子ども部屋があったとしても、1階の家族の気配をすぐに感じることができます。

そのような家にするためには、家中の室温を均質にできるような仕組みが必要です。
吹き抜けのせいで冬が寒い〜🥶!とならないための「断熱気密性能の確保」が大切になってきます。

この断熱気密性能については、追ってもう少し詳しくご説明していきますね。
 

今回はここまでですが、どうでしょうか、ピンと来る方もいらっしゃるのはないでしょうか。
我が家を振り返っても、リビングには充電コードがばっちり集まっていて、テレビを見ながら個々にスマホやタブレットを見る場になっていることは、確かに…とうなづけます。

「リビング学習」が最先端とばかり思っていましたが💦、時代はすでに流れていましたね…😅
今後は、「ダイニングのあり方」注目していきたいと思います。

ダイニングづくりについてもっと知りたい方は…覗いてみてください👀
▼ダイニングコンサルタントがダイニングスペースをプロデュース

https://sml-support.com/dining


 

次回は、子どもが健康に賢く育つための家づくり、2つ目のポイント「家の性能が優れていること」について、詳しくみていきます。

どうぞお楽しみに!

(※)『元気で賢い子どもが育つ!病気にならない家』(高橋彰 著/Clover出版)
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2021/11/28

スタッフブログ

漆喰のプロ 日本プラスター奥山社長に聞く なぜ漆喰で仕上げた空間は健康にいいのか? 後半
こんにちは、スタッフの鈴木です。
本日は漆喰に関して、後半をお伝えしたいと思います。

奥山社長

「うま~くヌレール」の「見ることのできるショールームないの?」あるいは「もっとじっくりと説明を聞きながら、自分でも1,2時間かけて塗ってみたい。体験してみたい。」というお声をいただいて、ここ、上野に体験兼ショールームの建物『うま~くヌレールLABO東京』を作りました。京都の二条城の横にも同様の施設があります。

このショールームの室内壁、天井は全て一般の方々が「うま~くヌレール」で塗ったものです。

実際、ここにハンドメイド感のあるバラエティに富んだ手の温もりがある壁になっていると思います。

お客さまにお越しいただいて、「うま~くヌレール」の壁の質感や空気感を感じていただいています。

この部屋だけではなく、廊下やトイレ、体験室にも様々な色の「うま~くヌレール」の漆喰を塗っています。

 

高橋

このレンガのように仕上げられたのも漆喰ですか?

 

奥山社長

これは「うま~くヌレール」の姉妹品で造形用に「うま~くヌレールDECO」という材料です。元々厚塗り型の漆喰なので、これを塗った後にドライバーでレンガ調に削っていただきます。

 

高橋

これは素人でも簡単にできますか?

 

奥山社長

壁を塗るものに比べると精度は求められますが、こちらの壁は生まれて初めて塗った人の仕上がりです。コツさえ覚えれば、このくらいはできます。

最近では、女性の方でこの上に水性絵の具でレンガ調にムラを作って塗られる方がYouTubeに出てきています。

漆喰の壁は普通の壁に比べて、灯りの陰影がくっきり出ます。そのハンドメイド感、肌触りがしっかり出ます。
壁紙だとモヤっとなります。間接照明、ダウンライトあるいはアップライトが生きる壁になります。照明にこだわるお家はやっぱり壁紙ではなくて、漆喰の方がいいと思います。

我々はこれを称して「水割りが美味しいお部屋は漆喰」と申しています。

 

高橋

光の感じがすごく柔らかい雰囲気で良いですよね。

 

奥山社長

空気感が違うなと本当に思います。それはやっぱり漆喰の素材が生む美しさだなと思います。

これも漆喰の高反射が作り出した妙だと思います。

 

高橋

ここでは、漆喰を塗る体験ができるということですが、どのようなことができますか。

 

奥山社長

「うま~くヌレール」の場合はコテをメインに使っていただきますので、コテの使い方、そして材料の塗り方、また、お部屋は平壁だけでなく必ず角がありますので、角の塗り方や隅の塗り方をまずお伝えします。

その上で、実際にそれぞれの下地に対しての工程を壁面を使ってご説明します。
例えば、和室の壁ならこういう風に塗っていきますという工程をご説明しながら、実際にお試しいただきます。あるはビニールクロスの上に塗る場合の工程をご説明しながらやっております。

 

高橋

ビニールクロスは剥がさなくても、その上から塗ることができるんですか?

 

奥山社長

そうですね。ビニールクロスの場合、基本的には剥がさないで塗られる方がほとんどです。

その上に直接塗っていただいて結構です。

「うま~くヌレール」の場合、誰でもどこでも塗れる漆喰ということで「うま~くヌレール」という商品名になっています。和室の壁や砂壁、ビニールクロス、あるいは新築のお宅の場合は石膏ボードや合板、こういったところにも直接上手く塗ることができます。

また、外壁に関してもモルタルやコンクリートの上でも直接塗っていただいて宜しいと思います。

 

高橋

漆喰というと白のイメージがありますが、それ以外にも色が豊富なんですね?

 

奥山社長

当社は色々な漆喰を作ることを得意としています。

「うま~くヌレール」だけでも12色あります。そして昨年の春に新発売になったグレー3色、合計15色を定番でご用意しています。

容器を開けていただければ、15色が全て出来上がっていますので、そのまま塗っていただくことができます。

 

高橋

こちらは黒ですね。

 

奥山社長

漆喰の黒というのは実は物凄く難しいんですね。元々漆喰というのは白なので、真逆の色です。

また、昨年の春にグレーシリーズを新発売しました。グレーでも微妙な質感を変えました。


チャコールグレー、ブルーグレー、コンクリートグレーの3色をご用意しました。こちらが女性から大変ご好評いただいております。今では増産しないといけない状況です。とっておきの色の一つになっています。

それに黒が加わっておりますので、この色のバリエーションが「うま~くヌレール」ならではだと思います。

 

高橋

こちらの「漆喰ヘイ!ヌレール」というのは、どういうものですか?

 

奥山社長

商品名が「漆喰ヘイ!ヌレール」ということで塀を塗るために漆喰です。



「うま~くヌレール」は主に室内壁、そして屋根庇のある外壁にお使いいただきます。その点、ブロック塀、外塀については屋根庇が全くないため、非常に過酷な条件になります。

そこで長期間にわたって、汚れがつきにくく、美しい塀を作るためには「うま~くヌレール」よりも耐久性、汚れにくさをしっかりと用意してあげないといけない。そこで生まれたのが「漆喰ヘイ!ヌレール」になります。

その上のブロック塀をご覧いただくとわかるのですが、ブロック塀ならではの目地があります。
目地を埋めないで、目地埋めから塗りまで全てこの一材で綺麗にできるのが「漆喰ヘイ!ヌレール」です。

「漆喰ヘイ!ヌレール」も「うま~くヌレール」同様定着しており、日本全国でご愛用いただいております。

 

高橋

これもホームセンターで売っていて、一般の方でも買って自分で塗れてしまうんですね。

 

奥山社長

そうですね。

 

高橋

漆喰の強みの一つに汚れが簡単に消せるということを伺いましたが、実際に見せていただけますでしょうか。

 

奥山社長

はい、これも日本プラスターの漆喰ならではです。例えば、このように鉛筆で書いても、消しゴムで簡単に消すことができます。

 

高橋

なるほど!これは鉛筆以外にどういった汚れに有効ですか?

 

奥山社長

壁の汚れというと、典型的なものがスイッチ盤や玄関の手を置くところの手垢ですね。これは消しゴムで基本的に消えます。
そして、あとはちょっとした汚れであれば水拭きができるので中性洗剤で水拭きしたり、あるいはホームセンターで売っているメラニン製のスポンジ、有名なものだと激落ちくんで擦れば落ちます。

たまにあるのが、民泊のお部屋だと比較的狭いお部屋に店員さんがベッドメイキングをする際にジーパンが擦ったりするんですね。
ジーパンの染料は消しゴムでは取れないので、その場合は細かい目の紙やすりで取っていただければ綺麗に取れます。

また、レストランでの漆喰も増えていますが、そういうところでは椅子が当たって汚れることがあります。
この場合は消しゴムかメラニン製のスポンジか、ひどければ紙やすりで落ちます。

あともう一つあるのが、漆喰というのは調湿性が強いので壁紙と違って水を吸うんですね。
そうすると、先日もあったのですが、旅館で間違ってお客さまがお味噌汁をこぼすと漆喰が吸ってしまうので、シミが出来て赤茶色になります。
そういう場合は、キッチンハイターをウエスにとって拭くと綺麗に取れます。

 

高橋

醤油やソース、ワインはいかがでしょうか。

 

奥山社長

基本的に酸性のものが食べ物は多いので、漆喰は強アルカリ性でキッチンハイターも強アルカリです。つまり、強アルカリと強アルカリの力で酸性を分解します。

しつこい食べ物も汚れも本当にきれいに落ちます。これまでも汚れでお困りいただいたことは私共の漆喰ではないですね。

 

高橋

あと、クレヨンや油性のマジックはいかがでしょうか。

 

奥山社長

先程申し上げたように油性の場合は消しゴムでは落ちません。紙やすりで少しずつ撫でていただくことが必要です。

場合によっては上から簡単に漆喰を塗り直すことができます。
「うま~くヌレール」はペーストになっていますが、最大の特徴の一つとして空気に触れない限り5年経っても10年経ってもそのままなので、リユースすることができます。
使い終わったものはサランラップに包んで、凍結しない場所に保管していただくと、少しの汚れがあった場合に薄く塗っていただき、乾いたら紙やすりで少し削っていただくと全く汚れがわからなくなります。

補修用として、残った漆喰はとっておいていただくと宜しいかと思います。

 

高橋

ありがとうございます。最後に一般の方にメッセージをお願い致します。

 

奥山社長

漆喰の壁はまだまだ皆様にとって身近ではないと思います。これまでお話したようにお住まいになる方にとっては安心・安全、そしてより心地良くて素敵な壁です。

私自身はこれ以上の壁はないと思っております。特に室内にふんだんに使っていただくことを切に願っております。
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