2020/11/23
スタッフブログ
今日は、今年最後の祝日『勤労感謝の日』でしたね。
皆さんは、ゆっくり出来ましたか?
さて、本日は知らないと恐ろしい結果になってしまう、シロアリ対策についてお話いたします。
専門的には「防蟻処理」と言います。
現在、9割程度の住宅会社は「ネオニコチノイド」という、農薬由来の合成殺虫剤を使用しています。
建築基準法では、木造建築である場合、地面から1mの構造耐力上主要な部分(柱・筋交い・土台)などには、有効なシロアリ対策を講じるよう定められています。
この薬剤、日本では使用は禁止されていませんが、ミツバチの大量死に繋がっていると言われており、EUでは屋外での使用は禁止されています。
では、どうして日本では農薬由来の合成殺虫剤を使っているのか?
それは、実は、5年で防蟻効果がなくなってしまう、だから使用されているのです。おかしな話ですよね。
新築する際、住宅会社の下請けに防除業者が入ります。そして、ネオニコチノイド系の防蟻をする場合、非常に安く引き受けているようです。
そうすると、住宅会社は新築の建築コストが下がるので、嬉しいですよね。
また、防除業者にとっても、非常に安く請負ったとしても、5年後に、「5年で防蟻効果がなくなるので再処理が必要ですよ。」と施工した家に営業に行くわけです。
防蟻処理については、大体20万円の費用がかかります。
ですから、5年毎に再処理費20万円を売り上げるというビジネスをしています。
施主側の立場に立つと、次のようないくつかの問題点があります。
①5年毎に数十万円の再施工費用が発生すること。
②化学物質過敏症の発症や、子供の脳の発達障害に繋がると言われていること。
③さらに人が住んでいる状況で、5年毎に有害物質を家に再塗布する健康リスク。
④竣工後は壁や断熱材が施工されているので、再塗布不能な場所に蟻害リスクがあること。
ですから、施主の立場に立つと、できれば避けたい防蟻の方法なのです。
では、他に選択肢はないのか?となりますが、主に下記2つが挙げられます。
1つ目は、ホウ酸による防蟻
2つ目は、加圧注入材の採用
ホウ酸は、子どもが遊ぶスライムの材料ですので無害であり、防蟻効果は半永久的に続きます。
次に、加圧注入材ですが、木材を釜で圧力をかけて弱い薬剤を浸透させていくもので、こちらも半永久的に防蟻効果があります。
このように、ホウ酸と加圧注入材は、どちらも半永久的に防蟻効果が続くので、5年毎の費用はかからなくなり、健康リスクなどもないため、このどちらかを選ぶことが良いかと思います。
高気密・高断熱にこだわっている住宅会社というのは、住まいにかなりこだわりを持っており、施主の立場になって住まいづくりをしてくれています。
そのため、シロアリ対策に関してもしっかりと考えている会社が多いかな、と思います。
ただし、ここで注意点があります。
ほとんどの住宅会社の営業担当者は、防蟻についてもきちんと認識していません。
そのため、きちんと理解していないながらも、「一般的なやり方でやっていますよ」や「5年保証ですよ」などと回答すると思います。
この場合は、大抵が、農薬系の防蟻処理と思って、間違いないと思いますが、巧みな営業トークに惑わされないようにご注意ください!
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信頼できる工務店を見極める決定的な質問②
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