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2021/07/16

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YKKAPさんに聞く良い窓の選び方③
こんにちは、スタッフの鈴木です。
いよいよ、夏本番。
どうか熱中症にお気を付けください!

さて、今回はYKK APさんとの対談、第三弾です。

 

高橋

➢日本の住宅の断熱性能は玄関が弱点だという話を聞くのですが、いかがでしょうか?

 

石川さん

➢そうですね、断熱にこだわった玄関では、当社の商品は2~3種類ございます。



玄関のそのものの性能もすごく大事です。
それに加えて、玄関は1日で何回も開くので、玄関ドアの性能以上に冬は寒く感じる人が多いと思います。引き戸であればさらに寒いですね。

そのため、玄関ドアの性能はもちろん、それに加えて、玄関とリビングとの間を仕切れるような設計をされた方が良いかなと、個人的には思います。

 

米山さん

➢最近の間取りは開放的なものが多くなってきています。

そのため、玄関の性能の重要性に対する意識が、昔に比べると、変わってきたなと感じます。

 

石川さん

➢昔の間取りは玄関を開けると階段がありますよね、そうなると冷たい空気が家の中を駆け巡る設計になってしまっています。そのため、そこにドアを置くとか、リビングにドアを置くプランが増えている理由も、そこで遮断出来るという理由が大きいかと思います。

 

米山さん

➢リビング階段の上から冷気が降りてくるという傾向があります。

建物全体の性能が良ければ良いのですが、1階だけに部分的な断熱をして2階が手付かずの場合は、結局冷気が降りてきてしまうことになります。結局2階にドアを付けることになるという話もよく聞きますね。

 

石川さん

➢リビングに階段がある家が流行りだからと取り入れてしまうと、家の性能が足りていないと暖房も冷房も効かない家になってしまいますね。

断熱性能をきちっとした上で、玄関の性能はもちろん、且つリビングと玄関を遮断するような設計をすると、リビング階段も快適になるのかなと思います。

 

 

高橋

➢窓を例えば、APW330を選んだ場合、それと組み合わせるべき玄関はどれになりますか?

 

石川さん

➢もちろん、玄関も性能が良い方がいいのですが、APW330とよく組み合わされているのは、VenatoD30ですね。

 

高橋

➢D2仕様とD4仕様の違いは何ですか?

 

石川さん

➢扉自体は一緒です。主に枠の断熱性能の違いになります。

 

高橋

➢先ほど、日射取得・日射遮蔽のお話がありましたが、YKK APさんのアウターシェード等の商品について教えていただければと思います。

 

石川さん

➢アウターシェードと外部ブラインドの商品がございます。



左側のアウターシェードは、日射取得型の窓に付けていただき、真夏の日射遮蔽に使っていただく形になります。6割程度の熱をカットすることが出来ます。

 

右側の外部ブライドという商品ですが、窓の外側にブラインドが付いています。部屋の内側にブラインドを付けている方がほとんどだと思いますが、ブラインド自体が熱くなってしまい、その熱で窓際がすごく熱くなってしまっています。原則として、日射による熱を遮断する設計をする場合は、ガラスの外側に設定することが望ましいです。

 

高橋

➢アウターシェードと外部ブラインドでは、値段はだいぶ違ってくるのでしょうか?

 

石川さん

➢アウターシェードはお手軽で数万円からあるので、南面や西面に付けていただければと思います。一方ブラインドのメリットは、光の調整や通風のコントロールが可能なところですね。

 

高橋

➢今度はリノベーションについて、お話をお伺いしていきたいと思います。

古めの戸建住宅だとアルミの単板ガラス、良くてもアルミのペアガラスだと思うのですが、そういった窓と最近の窓の性能だと、どう違うのでしょうか?

 

米山さん

➢こちらはカタログですが「窓はここまで進化した」と整理されております。



今の最高水準の窓「樹脂フレーム+ダブルLow-Eトリプルガラス」ですと、1960年代頃比べて7倍もの断熱性能がアップしております。もう少しスタンダードな窓ですと「樹脂フレーム+Low-E複層ガラス」になり、約4倍の性能になります。

 

また、現在の新築住宅でスタンダードに使われているのは「アルミ樹脂複合フレーム+複層ガラス」でして、大体2倍の性能になるかと思います。

 

高橋

➢築40年程の戸建やマンションについて、窓の断熱リノベっていうと、どのような選択肢があるのでしょうか?

 

米山さん

➢窓は熱的には最大の弱点です。しかし裏返すと、窓さえ何か手当てをすると、弱点はある程度防ぐことが出来ると言うことになります。



一般的に夏は74%、冬は52%もの熱が窓から出入りしていますので、窓の断熱リノベを実施することは効果が高いことが分かります。

 

石川さん

➢この数字は、実はアルミ複層ガラスなんです。築40年くらいですと、アルミの単板ガラスが一般的ですから、この数字はもっと大きくなります。

 

米山さん

➢そもそも、窓ってリフォームできるんですか?とよく聞かれるのですが、出来ます。



やはり、住みながらでコストパフォーマンスが高く、しかも効果が高い商品を望まれると思うのですが、そうなると内窓設置が一番効果が高くなります。ただ、内窓設置の場合は、窓を開ける際に、2枚の窓を開けなければならなくなります。

 

それに対して、外窓交換(カバー工法)という方法があります。これは今ある窓のガラスの戸だけを外して、新しい窓を枠ごと入れるというものです。そのため、窓の大きさが少し小さくなってしまいます。

ちなみに、当社は外窓交換に凄く力を入れております。外窓交換でトリプルガラスの樹脂窓に取り換えられることもできます。

 

高橋

➢断熱性能でいうと、外窓と内窓はどうなのでしょうか?

 

米山さん

➢外窓交換では、はめ込む窓の種類を選ぶことが出来るので、その窓によって変わってきます。内窓について素材は樹脂になり、従前の窓の結露等も減らすことが出来ます。

 

この続きは第四弾でお送りします!
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2021/07/07

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YKKAPさんに聞く良い窓の選び方②
こんにちは、スタッフの鈴木です。
今日は七夕ですね。

大雨による被害が多く出ており、心が痛みます。
今日こそは雨が止むことを願います。


今回はYKK APさんとの対談、全5回中、第二弾になります。



高橋

➢普通の暮らし方をする前提で、東京や横浜のような6地域で結露が起きない窓の選び方としてはどうすると良いのでしょうか?

 

石川さん

➢まず、結露についてご説明しますと、暖かい空気は多くの水蒸気を含むことができますが、冷たい空気をあまり含むことができません。水蒸気を含んだ暖かい空気が冷たい何かに触れると、急にその空気が冷やされて、水蒸気を保持できなくなり、水になります。これが基本的な「結露」の仕組みです。そして、その温度が「露点温度」と呼ばれています。



室温が20℃の場合、相対湿度40%だと露点温度は6.0℃、相対湿度50%だと露点温度は9.3℃になります。

つまり、室内の湿度によって、結露が起こったり起こらなかったりということになります。

 

図を見ていただくと、アルミ樹脂複合窓の場合、朝起きると窓の下の部分が結露を起こしている可能性は高いかと思います。

樹脂窓のAPW330では、普通に過ごす分には1年を通して結露が起こることはほぼ無いかと思います。

APW430になると、結露はまずしないと言って良いくらいだと思います。

 

高橋

➢図のアルミ樹脂複合窓の1番下の部分が2.2℃となっていて、そこが弱点なのかなと思いますが、ここはどういう箇所になるのでしょうか。

 

石川さん

➢ 6.9℃部分が窓ガラス、その下は木の額縁と呼ばれる部分です。2.2℃の部分は壁の中ということになります。アルミ樹脂複合窓は、室内から見えているところは樹脂なので、結露はほぼ見えないのですが、他はアルミが使われているため、凄く温度が伝わりやすい構造になっています。

 

高橋

➢では2.2℃の部分は「壁内結露」が起こっているということですね。

見た目では分からないが、実は見えない壁の中で結露が起きているということでしょうか?

これは、かなり怖いことですよね。

 

石川さん

➢そうですね、なのでフレーム全体が樹脂で出来ている「樹脂窓」が海外ではよく使われています。

 

高橋

➢聞いてみないと分からない話ですね。壁内結露が起きるということは、家の耐久性にも影響する話ですね。

 

当社のお客様は横浜や東京に建てる方が多く「防火窓」にせざるを得ないため、コストアップになりネックになりがちなのですが、大体どれくらいのコストアップが目安と考えると良いのでしょうか?

 

石川さん

➢樹脂窓の防火ではないものと、防火のもので比べると、大体2.5倍~2.8倍するので、前回、防火窓でなければ100万円くらいの価格アップと先ほどお伝えしましたが、防火の場合は150万円~180万円くらい価格が上がってしまいます。

ただ、準防火地域や防火地域であれば、アルミ樹脂複合の防火窓もそれなりに高価なので、それに比較すると、やはり100万円くらいのコストアップになります。

 

高橋

➢また、UA値0.46(G2レベル)の高断熱にしたいというお客様が多いのですが、付加断熱が要るのか要らないのか微妙なラインですよね。
窓の選択も変わってくると思いますが、目安はあるのでしょうか?



石川さん

➢「窓の性能と家の断熱性能」というデータをご覧ください。ざっくりですが、APW330のガス入りを選んでいただければG2レベルの射程圏内になります。なので、付加断熱が無く充填断熱でも可能かなというところです。

ただし、ぎりぎりなので、補助金等で0.46以下が必須の方はAPW430のトリプルガラスを使っていただく方が無難です。

 

高橋

➢次は気密性の確保について伺います。
窓は弱点になりがちですが、その観点から窓の選び方のポイントはありますか?

 

石川さん

➢気密の試験は数字がブレることが多いので、気密性能についてはあまり公表していないのですが、総論で言いますと下記の図のようになります。




北海道に行った時に周りの窓を見て欲しいのですが、引違い窓はほとんどついていないんです。(昔の家にはついている家もありますが。)

寒い地域では、縦すべりだし+FIX窓が当然のように使われている理由は、気密性能が良いからということです。

 

また、気密の性能が一番良い窓は?というとドレーキップ窓(ツーアクション窓)になります。

 

当社ではツーアクション窓と言っております。ハンドルの位置によって「内倒し」と「内開き」の2つの開閉方式をすることが出来ます。非常に気密性能が出しやすい商品となります。

 

普段は内倒し状態で換気等に使用いただき、掃除の際は内開きにすると外面も室内から簡単にふけるので、便利です。

実は、ヨーロッパ(主にドイツ)では年間の出荷の半分以上がこちらのタイプの窓のようです。

 

高橋

➢それからガラスの種類について、日射遮蔽型と日射取得型のお話いただければと思います。

 

石川さん

➢Low-Eガラスというものがありまして、それは2枚のガラスの内側に金属の膜が吹き付けられているものです。この金属膜を張ることで入ってくる熱を防ぐし、出ていく冷気も防ぐような放射ガラスという位置付けになります。



この塗膜の仕方に2種類あり、ざっくり言うと強めにするか弱めにするかという違いになります。

強めにすると日射を遮断するので、夏に効果を発揮する「日射遮蔽型」になります。反対に、弱めにすると冬に日射を入れるようにする「日射取得型」になります。

 

高橋

➢ではこれらの使い分けはどのようにすると良いのでしょうか?

 

石川さん

➢簡単に言うと、南面には「日射取得型」を使用し、東西北面には「日射遮蔽型」を使っていただければと思います。

 

高橋

➢工務店やハウスメーカーに任せておけば、このように使い分けしてくれるのですか?

 

石川さん

➢実は、現在はあまり使い分けられていないので、そこは、課題ではあります。逆に言うと、その使分けをきちんと行っている工務店等は、建物全体のことをかなり考えている会社と思っていいと思います。

 

米山さん

➢南側に日射取得型を採用するということは、夏季の庇やシェードなどによる日射遮蔽をどう考えるかということと表裏一体なので、設計思想がきちんとしていないとだめなんですよね。

 

高橋

➢実際に使い分けた時の住み心地であったり、光熱費の変化についての目安はありますか?

 

石川さん

➢こちらのデータをご覧ください。





東京だと、ガラスを使い分けて最適バランスにするだけで、冷暖房光熱費が年間5,000円以上下がります。

さらに、埼玉県や群馬県等、もう少し寒いエリアだと、この差はもっと大きくなります。

 



この続きは第三弾でお送りします。

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2021/06/30

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YKKAPさんに聞く良い窓の選び方①
YKK AP株式会社 営業本部 住宅事業推進部 窓事業推進部長 石川 創さん

YKK AP株式会社 リノベーション本部 事業企画部長 米山 浩志さん

以上のお二人をお迎えして、当社の高橋が窓の選び方について伺いました。
対談形式で全3回にわたって、ご紹介していきますが、今回はその第一弾です。


まず、お二人のプロフィールをご紹介します。

石川さんは樹脂窓部門の責任者をされています。




米山さんは窓のリフォームとリノベーションを担当されており、まだ充分に認知されていない窓のリフォームについて、ユーザーの方への需要・普及拡大を目指して活動されています。


高橋
➢日本の住宅の性能は先進国の中でも非常に低く、中でも窓の性能は非常に重要なのですが、最初に諸外国と日本の窓の違いについて、教えてください。

 
石川さん
➢まず、日本には、家そのものに対して、適合させなければならない断熱に関する基準がありません。下の図は、それぞれの国の窓の断熱性能に関する基準です。




断熱性能基準は値が小さければ小さいほど、性能が良いことを意味します。

諸外国では、非常に厳しい断熱性能基準が定められており、しかも義務化されています。

一方で日本では、基準自体も非常に緩く、義務ではなくあくまで推奨数字でしかないため、基準に達していなくても家を建てることが出来てしまいます。また、そういった歴史背景が非常に長いため、窓の性能含め、良い性能のものが普及していくスピードが非常に遅いというのが残念ながら日本の現状です。


高橋
➢つまり、日本は基準も緩く、義務化もされていない。他の国だと使うことが許されない低性能のサッシが使われているということですね。


石川
➢そうです、他の国は法律で決められています。国によって、家全体の性能を定めているのか、窓の性能を定めているのか等の違いはあります。
棒グラフの高さは性能の高さを意味していまして、例えば、日本のグラフに【1,2,3地域】とありますが、それは北海道や東北などの寒い地域を意味し、
U値2.33[W/㎡・K]という断熱性能基準になっていますが、それはドイツ全土の断熱性能基準である1.3という数字よりも2倍近く緩い基準です。

また、中国の南側にある比較的暖かい【夏暑冬冷地区】でも2.5~2.8という基準が定められていますが、
その基準は日本における【1,2,3地域】である北海道や北東北のような非常に寒い地域とほぼ同じ数字であることからも、
日本の基準は非常に緩いということがお分かりいただけるかと思います。

 
高橋
➢日本の【6地域】である東京、横浜、名古屋、大阪、福岡という温暖な主要地域だと4.65という数字になるわけですね。


石川さん
➢はい。窓の性能基準の有無の結果として、各国で樹脂窓の普及率に差が出ています。

日本では、性能が最も良いとされる樹脂窓の普及率は22%(2020年度)です。
一方で、ヨーロッパや韓国・アメリカなどの諸外国では6~7割が樹脂窓になっています。
ヨーロッパでは、樹脂窓以外はほとんどが木製サッシです。
海外ですと、高性能な窓を使用することは当たり前ですが、日本は普及が遅れています。
今、日本では、アルミと樹脂複合窓という、アルミの内側に内側が樹脂で出来ている商品が最も流通しています。

米山さん
➢諸外国と比較するとまだまだですが、10年前の樹脂窓普及率は7~8%でしたので、この10年でも樹脂窓化は進んだという肌感覚はあります。
 

高橋
➢YKKAPさんだけで見ると、樹脂窓の比率は上がっていますか?

 
石川さん
➢当社の10年間の樹脂窓の販売推移は次の図になります。
構成比でいくと19年で26%、20年だと30%弱と、年々増えてきています。
義務化されていないため、急激な増加はありませんが、高橋さんのように断熱の大切さを伝えていただいている方が増えてきたおかげで、
「樹脂窓が良いよね。」というお声は増えてきています。




高橋
➢今後のシェア目標はありますか。
 

石川さん
➢当面の目標として、市場全体の30%を樹脂窓にしていこうと考えています。
そのためには、逆算するとYKKAPとしては、樹脂窓の構成比を4割にする必要があると思っています。

 
米山さん
➢実はリフォーム増改築での樹脂窓の伸びがあまり良くありません。
リフォームは設備の更新という意識が強いため、シングルガラスがペアガラスになることはありますが、
今アルミのものがついているとすると、同じアルミのものに取り換えるパターンが多いです。
 

高橋
➢それは技術的に樹脂に取り換えることができないのですか?それとも、なんとなくアルミのままになっているのですか?

 
米山
➢なんとなく同じものに取り換えているパターンが多いです。
我々の努力不足を痛感しています。
“せっかく更新するのであれば、より良いものを使っていこう”という活動が足りないと感じています。
せめて、同じものではなくて、アルミ複合や樹脂という少しでも高性能なものに変えていただくだけで、住む方の暮らし方が随分変わってきます。
感覚的にはリフォームの領域で見ると、素材別に見ると半分はアルミのままの更新になっていると思います。

 
高橋
➢米山さんの役割は重要ですね!

 
石川さん
➢プロの方からも“高性能な窓は良いもの”というアドバイスがもっとあるとありがたいです。
樹脂窓の良さは、びっくりするくらい体感できますので。

 
高橋
➢YKKAPさんの樹脂窓の商品ラインアップを教えてください。

 
石川さん
➢当社の樹脂窓は、APWの330と430という2つのシリーズのラインナップになります。


地図の囲みは、新築住宅での使用を想定した商品ごとの推奨エリアで、
青の囲みエリアでは高性能トリプルガラス樹脂窓、ピンクの囲みエリアではスタンダード樹脂窓を推奨しています。
最近ではエリアを超えて、西日本や九州でも高性能トリプルガラス樹脂窓をご採用いただくことも増えてきました。
暖かい地域では、びっくりするくらい冷房の効きがよくなるので、暑さにも性能を発揮します。
それを考えると、このデータは古いかもしれないですね。

 
高橋
➢つまり、6地域で430を使っても良いということですね!
例えば、約30坪の戸建て住宅でAPW330からAPW340に仕様を上げるとすると、大体いくらくらいのコストアップになりますか?

 
石川さん
➢工務店さんや窓種にもよりますが、大体プラス100万円、もしくはもう少し少ない金額くらいではないでしょうか。
 

高橋
➢性能を上げると快適性や健康面のメリットだけではなく、また光熱費も下がりますよね。

 
石川さん
➢そうです。こちらをご覧ください。




こちらは東京と盛岡のデータになります。
冬24℃、夏25℃のエアコン温度設定を前提とした場合に、
東京のアルミサッシが元々付いていた場合と比較するとAPW330に付け替えると16,400円/年、
APW440に付け替えると19,900円/年お得になるというデータがあります。
もし、エアコンの冷暖房効果をさらに上げると、よりお得になるかと思います。

例えば、盛岡のように東京より冬は寒い・夏は暑いエリアだと、より冷暖房効果が必要になるので、お得になるという計算です。
 

高橋
➢この計算の想定は、部分間欠冷暖房か全館冷暖房のどちらですか?

 
石川さん
➢部分間欠冷暖房で計算しています。
あくまで充填断熱で、窓だけ性能を変更した場合を想定した計算になります。

 
高橋
➢全館冷暖房にすると、よりメリットが出るということですね。

 
石川さん
➢そうですね、建物自体の性能が上がるとより効果は上がります。
性能の悪い家を全館冷暖房にすると、光熱費がとんでもないことになるので、あり得ないと考えています。

 
高橋
➢そうですね。そこの比較が難しいですね。

 
石川さん
➢この計算は従来の在宅時間を想定していていますが、今はテレワークも増えているのでこの数字以上のメリットがあるのではないでしょうか。

 


この続きは第二弾でお送りします!
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2021/06/24

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大阪・西紋建匠さんの事務所訪問記♪
代表:西 恭利 さん
参照:西紋建匠ホームページより https://saimon.life/

こんにちは、スタッフの小垣です。

今回は大阪の堺市にある「西紋建匠」さんの事務所にお邪魔させていただいき、代表の西さんより伺ったお話をご紹介したいと思います。

事務所は泉北高速鉄道「栂・美木多駅」から徒歩20分ほどの所、昔ながらのお家や、田園風景が広がっている中にある、お洒落にリノベーションされた古民家となっています。







西さんが独立されたのは、今から8年前のこと。そして、こちらに事務所を置かれたのが、今年の5月になります。

それまでは、中百舌鳥にある「さかい新事業創造センター」でされていました。

お洒落なこちらの事務所では、コアワーキングスペースとしても開放されているようです。





例えば、週末は散髪屋さんになったり、フレンチレストランになったりと、様々な用途で使用することが可能となっているようです。

隅々まで見せていただいたのですが、どこを切り取っても本当にお洒落でした。







断熱性能・気密性能については「構造と同等に当たり前に大切な話であり、大阪の地域にあった断熱性能を提案したい」とお話されていました。

地域の特徴を考慮し「大阪ではこのくらい性能を目指す」という基準を持ち、家づくりをされています。

断熱性能は、UA値0.45レベルだそうです。
気密は、気密測定は全棟実施し、C1.0以下が前提ですが、実際にはほとんどの物件が0.5を切っているそうです。

シロアリ対策の考え方もきちんとしています。
とても高性能なのに、かなりリーズナブルに対応しているようです。

今回、西さんとは初めてお会いしたのですが、とても話しやすく、一緒に家づくりをするなら相談もしやすいだろうなと感じました。

また、明るいお人柄で話を引き出して下さるため、自分から意見を言いにくい方にとっては、安心して任せられるのではないでしょうか。

西紋さんのホームページでは、読み応えのあるプロフィールであったり、沢山の実例写真を載せられていますので、興味のある方は、ぜひご覧下さい!

https://saimon.life/
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2021/06/17

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WITHコロナ時代に急速に変化しつつある住まいづくり~その③~
こんにちは、スタッフの鈴木です。

ついに梅雨入りでしょうか。

除湿器いらずの高気密高断熱住宅で過ごす梅雨は、まさに“quality of life”=生活の質の向上につながります。


これまで、その①・その②では、「在宅時間が長くなる観点」「家の健康性能がより大切になるという観点」からお話をさせていただきました。

まずは下のグラフをご覧ください。

株式会社リクルート住まいカンパニーが、2020年5月に実施した「新型コロナ禍を受けたテレワーク×住まいの意識・実態」調査となります。




その中の「テレワークに対する不満」1位が「オンオフの切り替えがしづらい」、2位・3位は「仕事用のスペースがない」「仕事用のデスク/椅子がない」、そして「1人で集中するスペースがない」「遮音性が低い」など、住まいの間取り等に起因してテレワークがし難いという意見が出ています。

 

また「オンライン(Web)/テレビ会議実施場所」について、下図をご覧下さい。

1位が「リビング」となっており、独身や既婚、子どもの有無に関係なく多いことが分かります。個人的な意見としては、やりにくいだろうなぁと思います。

 

しかし、これからもテレワークというものは続いていくだろうと思われますので、そのための場所・環境を確保することは、非常に重要なことだと言えます。

 

とは言っても、中々実際には場所の確保は難しいかと思いますが、例えば収納スペースのような1畳の空間でも、オンライン会議が出来る空間にすることは可能です。


そして既存住宅の場合での遮音性の確保については「インナーサッシ」を入れると、遮音性がかなり上がります。

普通の大きさの戸建住宅の窓すべてのインナーサッシ化は、100万~150万円程度で可能です。遮音性だけでなく、断熱・気密性能の向上にもなり、夏・冬快適に過ごせるようになりますので、ぜひ検討してみて下さい。

 

新築される場合でしたら、高気密・高断熱住宅にしていただければ、それに伴い遮音性も上がりますので、こだわる意味はあるかなと思います。

 

そして、最後に「子どもが賢く育つ家」についてお話したいと思います。

 

現在、在宅での学習時間が増えてきているかと思います。

 

少し古い本ですが「頭のよい子が育つ家」という本があります。

 
中学受験で有名中学校に合格した子どもたちが、どのような自宅や子ども部屋で勉強していたのかを、徹底的にリサーチしたものとなっています。

 

そこで明らかになったことは、頭の良い子どもたちは、立派な子ども部屋で勉強してはいなかったのです。

 

多くの子どもたちは、お母さんが居るリビングやダイニング、またお母さんの気配が感じられる場所を選んで勉強しているということです。

 

お母さんとなんとなく繋がっている安心感を抱ける場所で、集中することが出来るということでした。

ダイニングに家族が自然と集まり、子どもが勉強するスペースとしてプランニングすることがとても大切だということです。

 

また、2階に子ども部屋を置く場合では、家中の室温を均質にできる、高気密・高断熱住宅が望ましいと思います。そうすることで家族の存在を感じられる、オープンな空間にすることが可能となります。

 

併せて、家族の絆を創る場所も、リビングからダイニングに移ってきていると言われています。

 

以前はリビングで家族一緒にテレビを見る光景が一般的でしたが、ここ近年では、家族それぞれがスマホやタブレットを見る場になってしまっており、家族のコミュニケーションの場ではなくなりつつあります。

 

そのため、家族一緒にダイニングで食事を摂る時間が重要になってきています。

 

家族が自然に集まる場としての、ダイニングの重要性を意識することが大切です。

 
▼当社が連携しているダイニングコンサルタント黒羽雄二氏のサービスに興味のある方は下記サイトをご覧ください。
https://sml-support.com/dining

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2021/06/10

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WITHコロナ時代に急速に変化しつつある住まいづくり~その②~
こんにちは、スタッフの鈴木です。

まだ、6月だというのに、すでに日中の最高気温が30℃を超える日が出てきていますね。

マスクを着けたままでいると息苦しくなるときがあります。

今年はより一層、熱中症対策にも気を付けたいものです。

皆さんもどうか無理をなさらず、体調の変化にはお気を付けください。


しかし、より一層暑くなる真夏や真冬にこそ、高気密・高断熱住宅は真価を発揮します。

是非、この機会にモデルハウスや宿泊体験へお出かけくださいね。



さて、前回は在宅時間が長くなるという観点から「快適に過ごせる家」が重要であるとお話しました。

同じ観点から「家事が楽になる家」も大切ですが、こちらは下記の動画で詳しく説明しておりますので、ご覧いただければと思います。
 

▼住宅の性能を上げると家事も楽になる!
https://youtu.be/88NXbN-XIFc

同じく、在宅時間が長くなるという観点から「光熱費が気にならない家」ということが重要です。


日本では、車に関しては燃費性能が重視されていますが、なぜか住宅の燃費性能はほとんど意識されていないというのが現状です。

 

しかし、ヨーロッパの国々では住宅の燃費性能を表示することが当たり前に行われています。

こちらはドイツの不動産屋さんの店頭ですが、この住宅の燃費性能が赤丸内の矢印で示されています。


日本では駅から徒歩何分であるか、という情報を重視していますが、それと同じくらい重要な情報として燃費性能を意識して、住まい選び・住まいづくりが行われています。
 

燃費性能を意識するとどう変わるのか?ということですが以前の動画で詳しくお話しておりますので、ご覧いただければと思います。

▼燃費性能を意識すると住まいづくりの選択肢が変わる
https://youtu.be/1INpf_wCzhs

それでは次に、家の健康性能がより大切になるという観点から、「健康寿命を延ばす家」であることの重要性をお話します。


WHO(世界保健機関)は2018年11月に「住宅と健康に関するガイドライン」を発表しています。

そこでは、健康を保つ最低室温は18度でありそれを強く推奨すると言っています。

日本の既存住宅の多くは、冬に家全体を18度に保つことが出来ていないと言われています。

特に、日本の住宅は冬の脱衣室や浴室の温度が低いため、ヒートショックの発生リスクが極めて高くなっています。

 

高気密・高断熱住宅では、家全体の温度が均質になるので、そのリスクを減らし、健康寿命を延ばすと言われています。


こちらも以前に詳しくお話していますので、下記動画をご覧下さい。


▼高気密・高断熱住宅に住むと健康寿命が延びるってホント?
https://youtu.be/2I4-vVRTOeY


同じく、家の健康性能がより大切になるという観点から「カビ・ダニが発生しにくい家」「ウイルスに強い空間」についてお話します。


こちらのグラフですが「人体の物質摂取量」ということで、人の身体に取り入れられている物質の半分以上が、住宅の空気ということを表しています。


体積ベースではなくて、重量ベースで、57%が室内の空気ということですから、家の中の空気を綺麗にすることが、健康面でとても重要であると分かります。

 

住宅に発生するカビは、年々大きな問題になってきています。



この住宅のカビに起因して、アレルギー等になっている方々が増えていることが明らかになっています。

 

下図は、近畿大学建築学部長の岩前敦教授の家を新築した方々24,000人に対するアンケート調査の結果です。

新築した家の断熱グレード別に、前の家では症状があったが新しい家では症状がなくなったという「改善率」を表しています。

 

より高断熱な家に引っ越した方々の方が、症状が改善していることが分かります。


つまり、アレルギーや喘息の症状を抑えるという意味では、省エネ基準レベルの性能では不足しているということです。


では、高断熱の家にするとなぜアレルギーや喘息の症状が抑えられるのかということですが、まだ医学的には立証されていませんが結露との関係と言われています。

EUの国々では「結露を引き起こすのは誤った設計であり、人の健康を害する瑕疵である」と言われています。

 

日本では、今でも新築の住宅で結露が起きるのが当たり前となっていますが、住宅に要求される性能レベルや考え方が、EUの国々とは根本的に違うということが分かります。

またカビやウイルスに関しては湿度が非常に重要です。

 

人間にとって快適な湿度は40%~60%の間となり、60%を超えるとカビの増殖が始まります。そして80%を超えると急速にカビ・ダニが増えると言われています。

 

一方で湿度が40%を切るとウイルスが活性化してしまうので、湿度をしっかりとコントロールすることが重要だと分かります。

 

内装の仕上げ材として、当社がオススメしている「漆喰」は、強いアルカリ性を持っており、カビ・ダニやウイルスを分解する能力があります。
 

こちらについても詳しくお話させていただいておりますので、ぜひご覧下さい。

▼漆喰は理想の内装仕上げ材?
https://youtu.be/wBqUJS4NspI

それから「電気集塵機」というものがあります。

 

現在の建築基準法では、新築の住宅では24時間換気設備を設置することが求められており、



吸気の部分でフィルターを通して粉塵等をある程度綺麗にし、室内に取り込むということを行っています。

 

フィルターでPM2.5やウイルスを除去しようと思うと、目が細かく値が張る「へパフィルター」というものを使用しなければいけません。



当然ですが、目詰まりを起こすと換気の効率が落ちてきてしまうので、お金も掛かってしまうし効率も良くありません。

 

それに対して電気集塵機では、吸気側の入口で空気に電圧をかけイオン化させて、吸着させるという方法です。

ウイルスやPM2.5等もほとんど除去することが可能となり、さらにフィルターが不要のためメンテナンスも簡単であり

ランニングコストが掛からないので、個人的には、この電気集塵機をお勧めしております。


次回は“コロナ時代シリーズ”最終回となる~その③~になります。

是非お楽しみに!

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2021/06/03

スタッフブログ

WITHコロナ時代に急速に変化しつつある住まいづくり~その①~
こんにちは、スタッフの鈴木です。

6月に入り、今年も1年の約半分が経とうとしています。

ピンクや水色、紫色に綺麗に咲く紫陽花が綺麗な季節でもありますね。

コロナでなかなか例年通りの過ごし方とはいきませんが、季節の移ろいは感じていたいものです。



そして、ついにWITHコロナ時代を迎え、住まいづくりの考え方も大きく変わりつつあります。


まずは『新建ハウジング』という業界紙の「新型コロナ・ステイホームが住生活に与えた影響は?」

というアンケート調査の結果をご覧ください。


 

1番多くの方々が「ステイホーム中は光熱費が高くなった(39.8%)」と回答しています。
 

2番目が「家族がリビングに集まって一緒に何かをしたり(見たり)会話する時間が増えた(31.8%)」

 
そして3番目に「家の間取や性能が原因で、ステイホーム中にストレスを感じた(30.3%)」

 

続いて、「家で食事を作る機会が増え、キッチン(空間)の使い勝手の悪さを感じた(30.2%)」

「在宅勤務を行ったが、家の間取りのせいで効率が上がらなかった(14.3%)」という回答されています。

 

これらを踏まえると、WITHコロナ時代の住まいづくりの考え方は、これまでとは変わってきています。

 

では、一体どのように変わっているのでしょうか。

 

まずは、在宅時間が長くなるという観点からは
「快適に過ごせる空間」「家事が楽になる家」「高熱費が気にならない家」であることが必要です。

 

次に、家の健康性能がより大切になるという観点では「健康寿命を延ばす家」「カビ・ダニが発生しにくい家」「ウイルスに強い空間」であることが必要。

 

最後に、家での仕事や学習が多くなるという観点からは「リモートワークに適した間取り」「子どもが賢く育つ家」であることが必要になります。


 

特に、「快適に過ごせる空間」であることの重要性がより高まっています。

住まいの快適性は、高気密・高断熱であることが重要であることは以前お伝えしましたが、

「なぜ高気密・高断熱住宅は快適なのか?」と思われた方は、下記の動画で詳しく説明しておりますので、ぜひご覧ください。

 

▼高気密・高断熱住宅の暮らしはなぜ快適なのか?

https://youtu.be/gMsCWWMy-uM

 

そして、こちらは省エネ住宅の第一人者である、東京大学の前先生によるアンケート調査です。




この結果から、家を建てた方々にとって「断熱・気密性能と省エネ性能」は2大ガッカリだということです。

 

言い換えれば、満足のいく家を建てるには、これらをきっちりと確保することが大切であると分かります。

 

また、写真のように「気密測定」を実施している住宅会社であるかどうかも重要なポイントでした。


 

この気密測定ですが、かなりの手間暇が掛かるため、実施している住宅会社が非常に限られています。

 
満足いく住まいづくりのためには、気密測定を実施し、気密性能を確保している工務店やハウスメーカーであるかを確認しましょう。


以上のように「快適に過ごせる空間」には高気密・高断熱の家を目指すことが大切である、ということが分かります。


そして、この続きは~その②~でお伝えしていきたいと思います。

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2021/05/21

スタッフブログ

漆喰は理想の内装仕上げ材?
初めまして、こんにちは。

これからブログを書かせていただくことになりました鈴木と申します。

これからどうぞよろしくお願い致します。


さて、今回は漆喰がテーマです。
(お恥ずかしい話ですが、住宅について勉強し始めた頃は読み方が分かりませんでした。
“しっくい”と読みますね。)

内装は一般的にはビニールクロス仕上げの家が多いのではないでしょうか。

少し建築コストは上がるのですが、漆喰を選ぶことのメリットはとても大きいと思います。



まず「漆喰とは一体何?」ということですが、こちらをご覧下さい。



上記に加えて、漆喰は「優れた調湿性」を持っています。

アレルギーの原因になるダニは、部屋の湿度が75%になると一気に増えると言われています。



こちらの図は、横軸が「経過時間」縦軸が「湿度」を表しています。

グレーの線が「環境湿度」を表しており、それに対し青色の線が「ビニールクロス空間の湿度」赤色の線が「漆喰空間の湿度」となっています。

ビニールクロスの空間に比べて漆喰の空間では、湿度の変化が穏やかなことが分かります。

 

ただし、漆喰の調湿能力というのは、漆喰自体にそれほど厚さがあるわけではないので、ある程度限定的です。

そのため、調湿能力という観点から漆喰を選ぶということは、少し違うかもしれません。

 
調湿性能をより意識したいのであれば、断熱材を「セルロースファイバー」にして、
漆喰+セルロースファイバーにするということが望ましいです。

セルロースファイバーについては、別の機会にご説明したいと思いますが、
断熱性能以外に、調湿・蓄熱・遮音といった面も優れている断熱材です。

 


そして、調湿性能という点では、よく、漆喰珪藻土が比較されています。

 
珪藻土の方が調湿能力は高いため、調湿だけにこだわるのであれば珪藻土が良いのですが、
漆喰のようなカビの胞子を分解する能力はないため、「カビが生えるリスク」があります。

 

一方、漆喰は、優れた「防カビ性能」を持っています。

 

上記同様に、インフルエンザウイルス等のウイルスに対しても有効であることが証明されています。

コロナのウイルスに関しては、実験したという話は聞かないため分からないのですが「多分、有効である」と言われています。

このように、居住者の健康面においてカビやウイルス有効というのは非常に大きなメリットではないでしょうか。



さて、次にこちらの比較写真をご覧ください。


こちらは同じ温度・湿度条件にした「漆喰の空間」と「ビニールクロスの空間」に、食パンをぶら下げた実験です。

一定時間経過後のビニールクロスの空間では、食パンがカビだらけになってしまっています。

それに対して、漆喰の空間ではカビが全く発生していない状況になっています。

 

このように大きな違いが見て分かります。

漆喰の空間が、安心・安全であるということが言えるかと思います。

 

また、漆喰はイニシャルコストは少し高くなりますが、ビニールクロスでは20年程度で張り替えが必要になるのに対し、
漆喰はほとんどの汚れは消しゴムで消すことが出来てしまいますし、家具をぶつけて欠けてしまったとしても、チューブ状のリペアセットで簡単に治せてしまいます。

 

中長期的に考えると、決して高コストではないのではないでしょうか。



高気密・高断熱住宅にするのであれば「漆喰」を内装候補のひとつとして、是非ご検討ください。

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2021/05/20

スタッフブログ

住宅の性能を上げると家事も楽になる
こんにちは、スタッフの小垣です。

あっという間に梅雨の季節になりましたね。洗濯物のことを考えると、カラッとした夏が待ち遠しいです。


さて、今回は「住宅の性能を上げると家事も楽になる」ということですが、当社にご相談に来られるお客様で、ご夫婦で来られる方の中で多いのが、ご主人は高気密・高断熱住宅にこだわっているが、奥様があまりピンときておらず「主人がYoutubeばっかり見ているんですが、私はよくわからなくて。。。」という方が時折いらっしゃいます。

高気密・高断熱は論理的に、「合理的だな」ということを理解した男性が反応する率が高く、女性の印象としては感性で「ここの空間快適!」と反応する方が多いように思います。

奥様は住宅の性能よりも、キッチンなどにこだわりたい、という方が多いのですが、実は高気密・高断熱にすることは、奥様の方がそのメリットをより多く享受できるのです。

そういった意味では、体験宿泊をして実感することが1つ、もう1つは家事が楽になるということをいかに認識してもらうかが、ご主人が奥様を説得するポイントになると思います。



こちらは「だん」という雑誌です。

2019年03号では「暖かい家は家事楽ハウス!ママが楽しく暮らせる家」という内容で、高気密・高断熱の住まいづくりに関しての情報が分かり易く整理されており、とても良いものになっています。

(今でもAmazonバックナンバーで440円程度で購入可能だったかと思います。)



この本の中で『ママ100人に聞きました。暮らしてみて「変わった」と感じることは?』というアンケート結果があります。



第1位が「光熱費が下がった」こちらは当たり前のことですが45%、それとほぼ同率の43%の方々が「家事が楽になった」と回答しています。

では、どうして高気密・高断熱住宅に住むと家事が楽になるのかということですが、この本の中で書かれているいくつかの中からご紹介したいと思います。

まず、1つ目は「冬の朝にスッキリ起きてすぐに活動できる」



普通の性能の家では、暖房を切って寝ると朝起きた時には布団やベッドから朝抜け出すことが難しい、または朝起きてから暖房を入れ家が暖まるまで活動することが難しいなどで、冬の朝が辛い方が多くいらっしゃるのかなと思います。

それが高性能な家では、暖房を切って寝てもあまり室温が低下しないため、朝スッと起きられる、パジャマ姿のままですぐに朝食の支度に取り掛かることが出来る、これがメリットだということです。

次に2つ目は「冬にキッチンで換気扇を回しても寒くない」



性能が低い家では、換気扇を回すとキッチンがどうしても寒くなるため、長時間換気扇を回すことは辛いという声を聞きます。それに対して高気密・高断熱住宅では換気扇を回してもキッチンが寒くなることはないため、快適になると言えます。

3つ目は「冬の風呂掃除も寒くない」



性能が低い家では、冬のお風呂掃除は辛いのかなと思いますが、そういったことがなくなります。

4つ目は「ホコリがたちにくいので掃除が楽」



なぜホコリがたちにくいのかと言いますと、すきま風がほとんどなく、24時間の換気設備により外気もフィルターを通して入ってくるため汚れた空気が入ってこないことが大きな理由です。

また壁を漆喰の壁にすると静電気が帯びないのでホコリが生じにくいという話もあります。

いずれにしても、ホコリが少ないとはよく聞く話ではあります。

5つ目は「家中が均質な温度なので活動的になる」



6つ目は「結露が起きないので、拭く手間がない」



7つ目は「季節ごとの物の入れ替えの多くが不要に」



8つ目は「子どもが風邪をひきにくくなる」



これは働くお母さんにとって、大きなことではないでしょうか。

9つ目は「洗濯物が室内干しでも臭くならず、すぐに乾く」



これらのことが色々と積み重なって家事がすごく楽になり、生活の質が上がるということに繋がってくると思います。

ぜひ、女性の方々にも認識いただき、高気密・高断熱の住まいを実現していただければなと思います。


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2021/04/26

スタッフブログ

高気密・高断熱住宅の過乾燥対策は?
こんにちは、スタッフの小垣です。

GW目前ではありますが、なかなか遠出はしにくい状況ですね。


さて、前回、高気密・高断熱住宅の1番大きなデメリットということで「冬の過乾燥」というお話をいたしました。

今回、過乾燥対策はどうすれば良いのか、をお話したいと思います。

一般的に考えると、加湿器を使えば良いのではないか?と考えるかと思うのですが、個人的には加湿器はお勧めしておりません。

その理由をお話したいと思います。

加湿器の加湿方式はいくつかあるのですが、一般的に「超音波加湿器」と呼ばれるものが比較的安く売られ、電気代も安く済むということで、1番多く使われています。

この超音波加湿器の1番の問題は、中にカビが発生しやすいということです。

きちんと定期的にメンテナンスをしていれば問題は無いのですが、内部のカビは見えないため、多くの方はなかなかお手入れ出来ていないかと思います。

高気密・高断熱住宅は結露が生じにくいのでカビ・ダニが発生しにくいのですが、結果として加湿器から家の中にカビをばら撒いてしまうことが起こってしまいます。

超音波加湿器以外の加湿方式でも、カビが生じやすいものもありますし、またそうでないものは電気代が高かったりするため、加湿器を使うとせっかくの高気密・高断熱住宅のメリットを活かしにくくなります。

過乾燥対策の有効な対策はいくつかありますが、まずは「室内干し」です。

冬は乾燥気味なので、洗濯物はあっという間に乾きます。



こちらの写真にあるものはパナソニック製のものですが、最初の設計時にプランニングしておくと、動線的にも見た目的にも邪魔にならない所に、室内干しの場所を想定していることをお勧めします。

実は高橋の自宅が失敗をしているようで、下記のように話しております。

「パナソニック製の物干し竿を取り入れておりますが、プランしている際は「そんなに使わないだろう」と「梅雨時ぐらいじゃないかな?」と思っていたのですが、実際に暮らし始めるとずっと使っています。2階にリビングがあり、リビング階段で各個室へ降りていくのですが、階段を登り切った所に物干し竿を付けてしまい、ほぼ毎日洗濯物がぶら下がっているため家族はのれんのようにくぐりながら行き来しているという状況になってしまっています。我が家の最大の失敗だったかなと思っていますので、使う場所と思っているより使うと考えていただいた方が良いのかなと思います。」

それからもう1つ、過乾燥対策としてお勧めしているのは、エアコンをダイキンの「うるるとさらら」を使うということです。

うるるとさららは、エアコンで唯一加湿する機能を持っているエアコンです。

給水は不要で、冬の外の空気の中の湿気を上手く取り込み、家の中に送り込んでくれるという仕組みの加湿方式になります。

またカビ対策についても、かなり考えられた仕組みが出来ているようですので、若干高くなりますが、こちらのエアコンを選定するのは有効かなと思います。

ただこれらだけでは、加湿量としては十分ではありませんが、過乾燥の感じは変わると思います。

そして、最後にお勧めしたいのは「壁に調湿機能を持たせる」ということです。

こちらに関しては、工務店・ハウスメーカーによって考え方は色々なので、何が絶対的な答えなのかは難しいところですが、私としては基本的には良いことだと思っています。

具体的には、断熱材に調湿機能を持たせる「セルロースファイバー」です。この断熱材についてはまた詳しく説明したいと思っていますが、新聞紙を粉砕してホウ酸で処理して燃えなくしたものです。



これを、壁に吹き込むという断熱材になります。

これに加えて、壁仕上げを「漆喰」にします。

高気密・高断熱こだわっている工務店では、セルロースファイバーと漆喰の組み合わせを選んでいる会社は結構多いです。

漆喰を使うことのほかのメリットについては、別な記事を参考にしてください。

この2つの組み合わせにより、壁が調湿機能を持つので、キッチンでお湯を使ったり、冬にお風呂に入った後、換気扇を回さずに扉を開けておくと、湿気が家の中に広がり壁が吸ってくれます。

そして湿度が50%程度で維持され、それ以上下がると逆に壁が湿度を放湿してくれるため、常にとても快適な環境に繋がります。

なお、セルロースファイバーで仕上げにビニールクロスを使用してしまうと、調湿機能が十分に生かせないので、調湿機能が生かせる仕上げ材を選ぶということが大切になります。

こういったことで、高気密・高断熱住宅の欠点である、冬の過乾燥対策に対応できるので、非常に快適な暮らしが実現できます。

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