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2021/08/26

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日本ボレイト浅葉健介社長に聞く シロアリの対策のポイント②
こんにちは、スタッフの鈴木です。
かれこ数年、運動不足の日々を過ごしておりましたが、健康管理のために家でできるエクササイズを始めました。
友人とオンラインで同時に行うので、長続きしそうです!

さて、今回は日本ボレイト株式会社の浅葉社長に聞く、シロアリ対策のポイントの後半です。


高橋

すでに先程、合成殺虫剤で防蟻処理していた既存住宅もホウ酸で処理することはできるんですか?

 

浅葉社長

もちろんできます。

ただ、スケルトンリノベーションでなければ、床下のアプローチしかできないですけれども、殺虫剤でやるよりは100万倍良いですよね。

 

高橋

それから工務店によっては防蟻処理の考え方で「うちは土台をヒノキを使ってるので大丈夫です!」というお話を聞きますが、これはどうなんでしょうか。


浅葉社長

よくいらっしゃるんですけれども、ヒノキというのはD1特定樹種と言われてですね、無処理でも土台として使えるんです。でも、我々の業界だとヒノキはシロアリに対しては強くないというのは常識なんです。なので、私はヒノキを無処理で使うというのは怖いですね。

 


この表は国交省のHPから引用してきたものなんですけれども、各樹種の耐蟻性を大中小で評価したものです。ヒノキは心材であっても中なんです。ヒノキあろうが、ヒバだろうが、辺材はすべて小なんです。

なので樹種に頼ってシロアリ対策をするというのはちょっと怖いかなと。私はよく言うんですけれども、弓矢が飛び交っている、つまりシロアリがいる戦場ではやはり鎧を着たほうが良いと思うんですよね。鎧を着て、その弓矢が当たっても跳ね返せるくらい。

ただ合成殺虫剤だと、どんどん効果は薄れていってしまいますし、住んでいる方の体に悪影響を及ぼす恐れがある。お子さんの脳の発達に悪影響を及ぼす可能性もある。ましてや、ヒノキを無処理で使うというのは素っ裸で立っているようなもんですから、もし当たってしまったら致命傷になりかねない。

やはり、ホウ酸やACQ(加圧注入材)とかそういったものできちんと長持ちする鎧を着せて、しかも人体に悪影響を及ぼさないものでやっていく必要があると思う。ただ、そういった鎧も空いているところはありますので、そういったところは5年ごとに床下を点検するとかですね、そういったものでメンテナンスをする必要があるかと思います。

 

高橋

アメリカカンザイシロアリについては改めて、詳しく話を伺いたいと思っているんです。ただ、アメリカカンザイシロアリはむしろヒノキを好むという話を聞いたことがあるんですけれども、どうなんでしょうか?

 

浅葉社長

そうですね、おっしゃる通りで、普通のヤマトシロアリとかイエシロアリという土壌に生息している地下シロアリは松とヒノキがあったら、まず松を先に食べるんですね。松がなかったら、ヒノキを食べる。杉とヒノキがあったら、杉を先に食べるんですね。ただ、アメリカカンザイシロアリは逆で、松とヒノキがあったら、ヒノキから食べます。ヒノキ大好きなんですね。

我々もアメリカカンザイシロアリの駆除を年間70件くらいやっているんですけれども、現場に行くと和室の化粧柱ありますよね、あれが大体ヒノキなんですけれども、ペコペコに食われているというケースをよく見ます。

 

高橋

そうなんですね!

アメリカカンザイシロアリについては改めて詳しく伺いますけれども、要は今までの「ヒノキだったら大丈夫だよ。」っていう話はさらにリスクが高まってきているということですね。

 

浅葉社長

そうですね、アメリカカンザイシロアリ対策という意味で言っても、やはり選んじゃいけないと思います。

 

高橋

一方でヤマトシロアリ、イエシロアリ、これらのシロアリは湿った環境を好むという話を聞きますけれども、家の中の壁の中の湿った環境ということでいいますと、壁内結露、住宅の気密性能とか、そういったものと蟻害リスクとの関係について伺いたいのですが、

 

浅葉社長

はい。日本にいる土壌に生息している地下シロアリのヤマトシロアリ、イエシロアリというのがいるというお話をしましたけれども、中でもヤマトシロアリというのは水に誘引される傾向があります。ヤマトシロアリの駆除にいくと、雨漏りや壁体内結露と一緒にいることが多いんですね。やはり壁体内結露というのは、気密性能をおろそかにしたことでおこります。ただ、シロアリリスク以外にも、木材というのは濡れたら必ず腐りますので、そういう意味では、壁体内には起こしちゃダメということが言えると思います。腐ってしまいますから。

 

高橋

なるほど。そういう意味でいうと、家の耐久性の維持のためには、気密を確保するのは非常に重要ということですね。

 

浅葉社長

もちろん、はい。蟻害もそうですし、腐朽もそうですね。

 

高橋

まあ、気密というと省エネ、快適性という観点から議論されがちですけれども、家の耐久性という意味でも非常に重要だということですね。

 

浅葉社長

そして今、高気密・高断熱が増えてきています。そうするとですね、今度使った薬剤が部屋の中に引っ張られるというケースが出てきますので、使う薬剤は気を付けないといけないなと思います。

 

高橋

これ聞いて良いのかわからないんですが、今ホウ酸やACQのメリットを聞くと、なぜ5年で防蟻効果がなくなる、それに人体によろしくない薬剤が7~8割の住宅で使われているのか、素朴な疑問を感じしまいます。これはどういったことなのでしょうか。

 

浅葉社長

えっ、言うんですか?(笑) 

ざっくり言うとですね。まだ、合成殺虫剤が90%以上使われているんですよね。ただ、住まい手さんにホウ酸処理と合成殺虫剤並べて、どっち使いますかと聞くと、100人中100人がホウ酸と答えるんですよね。では、なんで実際の市場が逆なのかということなんですけども、これまでエンドユーザー、住まい手さん、お施主さんを置き去りにして、業者間で決めていたという背景があるかと思うんですね。

合成殺虫剤は新築の時は非常に安いんですね。そうすると住宅会社はイニシャルコストを非常に抑えられるんですよね。シロアリ防除業者さんは新築の時は儲けられないけれども、住まい手さんから5年ごとに再処理費用を数十万円、90%以上の売り上げが見込める。この業者間の論理でずっと使われてきた。

ただ今は、YouTubeで情報を発信できるようになって、住まい手さんも積極的に情報を取りに来ていただけるので、我々の会社も住まい手さんから毎日数件ご連絡いただきます。

また、工務店さんからもお施主さんから言われたんですけれども、といって問い合わせいただいたりして、今やっとエンドユーザー、住まい手さんがシロアリ対策に参加できているということになったんじゃないかなと思いますね。

YouTubeのおかげで、我々ホウ酸業界にとっても非常に画期的な転換期なんじゃないのかなと期待しています。

 

高橋

私の実感値としては、当社が提携している高気密高断熱の工務店・ハウスメーカーさんは農薬系の防蟻処理を行っている会社の割合は低いんですよね。

なので、意識が高い会社であれば、感覚的には、ホウ酸とかを使っている率も高いんだろうなと感じています。

住まい手のことを考えたら、住宅の気密断熱も大切だし、耐震性も大切だし、防蟻処理も重要だと。このバランスの中できちっと考えているかどうかということだと思うんです。

そういう観点からすると、工務店選び、ハウスメーカー選びの時に防蟻処理どうしてますか?と聞くのは非常に有効なんじゃないかと思っているんです。

 

浅葉社長

まさに私もそう思います。住まい手さんにどういった工務店選びをしたら良いかと言われた時にも、私は断熱性とかシロアリ対策、見えなくなるとこころにいかにこだわってきちんと考えて、選択しているのか、それを見極めてくださいとお伝えています。見えなくなるとこって、結局手抜きたい放題なわけですよね。断熱は今省エネがブームになっていますから、“うちはセルロースファーバー、うちはウレタン”というのを広告に載せたりしますけれども、特に劣化対策・防腐・防蟻対策についてはまずチラシとかに載らないですよね。そうするとあまり考えていない、コスト重視のところなんかは合成殺虫剤か無処理のものを使ったりしますので、皆様が住宅選びをするときの一つの判断基準にしていただけると良いかと思います。

 

高橋

一方で先程ちらっとおっしゃいましたけれども、通常合成殺虫剤を使っている工務店と契約しちゃったと。でもこれらのことを知って、やっぱりホウ酸に切り替えるというのは可能ですか。

 

浅葉社長

はい、もちろん可能ですね。それに最近多いですね。工務店さんから直接問い合わせがきて、住まい手さんからの依頼で工務店さんから見積もらえますか、というのは増えていますね。

 

高橋

この場合、工務店さんが自らホウ酸処理の施工をするんじゃなくて、例えば浅葉さんなら浅葉さんのところが施工代理店としてやってくれるという?

 

浅葉社長

はい、我々はトレーニングを受けて資格を取った人間にしかホウ酸を触らせませんので、ホウ酸というのは濃度だったり、しっかり処理をするというのはそうなんですけれども、雨対策というのが非常に重要で雨で溶けて流れてしまう恐れがあります。なので、我々はブルーシートで覆ったり、撥水加工をしたりして、ホウ酸が抜け出ないような処理までしています。これって、今までのインフラであるシロアリ防除業者さんって、なかなかそこまでできないんですよね。なので我々は自前でそういうインフラを作って、施工をしてもらっている。それに対してシロアリの15年保証というのをお付けして、全国で提供している、そんなことをやっています。

 

高橋

なるほど。それから、最近中古住宅を購入してフルスケルトンリノベというケースが増えていますが、事前にシロアリにやられているかどうかをチェックしていただくことが可能なのか。もしやられていた場合に構造の補強は必要だと思うんですが、ホウ酸で処理していただくことは可能なんでしょうか。

 

浅葉社長

はい、もちろんできます。検査というのは見えるところになってしまいますけれども、ただ食われているような感覚というのはあるわけなんですよね。我々はプロフェッショナルですから、雰囲気で何となくわかるというのがありますし、あとはフルスケルトンになっていれば住宅会社さんに補強をしていただきながら、あとはそこに木部にホウ酸処理をしたり、ちょっとした隙間があればホウ酸入りのシーリング材をしたり、そこで最善と考えられる施工をすることができます。

 

高橋

それから、基礎断熱についてですが、床断熱、内基礎断熱、外基礎断熱があります。

高気密高断熱の住宅性能という観点からすると温熱的には外基礎断熱が良いわけです。

ただ、蟻害リスクがあるのでやめたほうが良いという話をよく聞きます。そのあたり、私今一つわからないのが、7~8割の会社が5年しか効果が続かない農薬系の防蟻処理をやっている中で、ホウ酸であったりACQであったり、永続的に続く防蟻処理をやっているのであれば、外基礎断熱でも良いんじゃないのかなと思うんです。

専門の立場からはどう思われますか。

 

浅葉社長

一概には言いづらいところではあるんですが、まずシロアリ対策の考え方なんですけれども、無責任なようなんですが、どんなことをやっても絶対ということはないんですね。シロアリ対策というのは費用対効果を考えながら、どれだけシロアリリスクを低くして、時の経過でリスクが上がってこないように低く抑えるかがシロアリ対策の肝だと思うんですね。なので、これやったから絶対大丈夫ということがないということでいうと、なかなかやはり基礎外断熱はそこから入ってくるリスクを消せないのがこわいかなと。あと、もしシロアリが入ってきたときに簡単に補修ができるというのもひとつ、重要なんですね。

基礎外断熱でシロアリが入ってきてしまうと、断熱材を全て外したりしないといけない難しい工事になったりしまうので、私は基礎外断熱はきちっと考えないといけないと思います。ただ、基礎外断熱でもこうやれば、ある程度のリスクを下げる方法はありますのでまたお問い合わせいただければと思います。なので、先程のご質問ですが、基礎外断熱で木部にこうしたから大丈夫というのはちょっと違う気がします。やっぱり足元から止めないといけないです。

 

高橋

アメリカカンザイシロアリについては浅葉さんのチャンネルの動画で詳しく伺いたいと思います!

 

高橋・浅葉社長

今回はありがとうございました!!
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2021/08/18

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日本ボレイト浅葉健介社長に聞く シロアリの対策のポイント①
こんにちは、スタッフの鈴木です。

今回は日本ボレイト株式会社の浅葉社長に聞く、シロアリ対策のポイントです。

前半と後半に分けてお伝えしたいと思います。

 

高橋
今回は日本ボレイト株式会社浅葉健介社長にお越しいただいています。よろしくお願い致します。
シロアリ全般についてお話を伺っていきたいのですが、まず日本の一般的なシロアリについてご説明をお願いできればと思うんですけれども。

 

浅葉社長
はい。日本でシロアリと一口で言うと、大体土壌に生息しているシロアリのことを言うのですけれども、日本に生息している土壌性の地下シロアリはヤマトシロアリとイエシロアの2種類がいると考えていただければと思います。

ヤマトシロアリというのは全国にいる一般的なシロアリです。イエシロアリというのは世界最凶の一種ともいわれているシロアリです。なので我々も、もしシロアリの被害があった場合にはヤマトシロアリなのかイエシロアリなのかを把握し、それで駆除をどのようにするか計画を立てていく必要があります。

 

高橋
世界最凶ってなにが最凶なんですか。

 

浅葉社長
加害力ですね。イエシロアリというのは英語ではFormosan termiteといって、台湾シロアリと言われているんですね。台湾由来のシロアリです。相当やばいということで、アメリカでも物凄い被害があります。

 
高橋
日本では寒いところではそんなに被害がないイメージがありますが、気候区分でいうとどのくらいの地域までがシロアリに注意したほうが良いですか。


浅葉社長
シロアリというのはやはり暖かい地域の方の活性度が高いので、おっしゃる通り沖縄や鹿児島のほうが活発です。喰うスピードも速いです。
しかし、ヤマトシロアリは北海道の北部を除く、全国に分布していますので、どこだと安全ということはまずないです。


高橋
札幌までを含めてということですね。

 
浅葉社長
一方、世界最強の一種のイエシロアリは寒さに弱いので関東から西の暖かい地域に生息をしているということになります。



高橋
地図で見ると東京や大阪がちょっと微妙ですね。

 
浅葉社長
やはり暖かい海側・南側のほうが被害が出ていますね。赤いラインは生息しているところではなく、被害が確認されたところになりますので、実際の生息はその北側になります。これをイエシロアリ前線といって、私が業界に入った20年くらい前は伊豆半島あたりでした。それが、地球の温暖化が関係しているのか、あるいは高気密・高断熱化が関係しているのか、どんどんイエシロアリ前線が北上していって、今最北の生息地は茨城県になります。

 

高橋
被害でいうと、さいたま市あたりは地図上では微妙かなと思いますが、いかがでしょうか。

 
浅葉社長
このイエシロアリ前線は北上する傾向にありますので、今いないからといってイエシロアリのケアをしなくて良いという考えは辞めたほうが良いです。必ず家を建てたら、そこから何十年も住むわけですから、その時にはイエシロアリ前線に入る恐れがあるので、シロアリ対策はやっていかなきゃいけないと思います。
例えば、この地図で北海道だったら、イエシロアリがこれから100年以内に北上するかといったらそれはわからない。

 
高橋
まあ、防蟻処理については後程具体的に伺いますが、ヤマトシロアリとイエシロアリで対応が変わってくるっていうわけではないという理解でいるのですが。


浅葉社長
はい、予防的にはある程度同じく考えていただいて、ただイエシロアリのほうはもうちょっと強めにケアをしたほうが良い。駆除になったら、今度は多少やり方が違うんですよね。

 
高橋
わかりました。現在の、建築基準法で要求されているシロアリ対策はどういった内容になっているのでしょうか。



浅葉社長
はい、地面から1メートル以内の木部に対して何らかのシロアリ対策をしなさいというように決められています。ずっと日本ではそれで対策をしていたんですけれども、最近になって品確法という法律ができました。この品確法による住宅性能表示制度において、より事細かく決められています。



高橋
そうすると、制度的には建築基準法で要求されているのはかなり曖昧で、性能評価を取ろうと思うと要求されているのはかなりきちっとしたルールがあると。

 
浅葉社長
はい、住宅性能表示制度の劣化対策等級1,2,3とあるんですけれども、1が建築基準法と同レベルという建付けにはなっています。ただ、建築基準法はざっくりと1メートルには何かしろと書いてあるだけなので、それこそ塩水撒いて「これが防蟻だ」と言ったらそれが防蟻になってしまうんですね。だけど住宅性能表示制度だと、どこそこの指定の認定薬剤を使わなければいけないなど、かなり細かく決められています。


高橋
具体的に一般的な防蟻処理はどんなことをやるんですか。

 


浅葉社長
大体ですね、この写真のように木部の下のほうに薬剤を塗布する方法が一般的です。

 
高橋
これはどういう薬剤なんですか。


浅葉社長
日本の防蟻対策の闇なところだと思うのですが、虫がいないのに合成殺虫剤を使うんですよ。合成殺虫剤というのは有効成分が農薬登録されているものになりますので、イメージ的にまず身体にも悪そうだなと思いますよね。
地面から1メートルまでというのは昭和46年、1971年に制定されたんですけれども、その頃はそれまでは予防という概念がなかったんですね。シロアリが出たら、駆除ということをやっていました。建築基準法に1メートル以内に予防措置を取りなさいよといったら、駆除で使っていた薬剤を使うようになってしまったんですね。


高橋
そういう歴史なんですね。具体的にはどう身体に悪いんでしょうか。


浅葉社長
色々あるんですが、一番客観的でわかりやすいのは消費者庁と国民生活センターが開設しているWebサイトで事故情報データバンクシステムというのがあります。全国のクレームや事故・トラブル等の報告されたものが登録されていて、データベースになって見られるようになっている。
検索窓が出てきますので「シロアリ」といれていただくと、ずらーっとたくさん出てきます。そうすると、目が腫れたとか、喉が痛くて住めなくなったとか、様々な健康被害の事例が出てきます。



高橋
これが先程のオレンジ色の薬剤に起因しているということですか?

 
浅葉社長
ただ、それが本当に因果関係があるかというのはわからない。そこに報告をしている人はシロアリの薬剤が原因だと考えて、訴えている。

 
高橋
健康以外にもこの合成殺虫剤の防蟻処理っていくつか問題があるのかと思いますが。

 
浅葉社長
そうですね。合成殺虫剤の問題は私は3つあると思うんですね。まず、1つ目が「健康被害」。2つ目が、「ネオニコチノイド」という問題があります。

 

読んで字のごとくですが、ニコチンに似せて、ネオ=新しく、新しくニコチンに似せたニコチン様の殺虫剤なんですね。ニコチンというのは猛毒で人体にも猛烈に悪い。タバコは吸うのは良くても、食べちゃいけない。毒性がありますから。その人間に対する毒性を取って、化合したんですよね。これが猛烈によく効いて、世界中で農薬でよく使われたんですよね。ただ、これを使ったら世界中のミツバチがいなくなったんですよ。ただ、これ因果関係はまだはっきりわかっていないんです。だけれども、世界中のミツバチがいなくなったのは、ネオニコチノイドのせいだと考えられていて、EUを中心に世界中で農薬として使えなくなっているんですよね。

 
高橋
日本ではまだ許されているんですか。


浅葉社長
日本では農薬の残留基準が緩和されたりしてしまってですね、世界中で使えなくなったネオニコチノイドが日本で使われているような。悪い意味で日本らしい。


高橋
なるほど、住宅とは別の話ですがそういったところがあると。



浅葉社長
タバコって、子どもは吸っちゃいけないじゃないですか。あれなぜかって言いますと、これ受け売りなんですけども、ニコチンが脳の発達を阻害するらしいんですね。なので、先進諸国ではタバコというのは脳が大きくなってから、脳が発達しきってから吸いましょうということになっているわけなんですけれども、このネオニコチノイドもニコチンに似せて合成されているので同じような作用があるだろうと医学界から警鐘が鳴らされているんですね。
実は日本で使われているシロアリの薬剤の70~80%がこのネオニコチノイドだと言われています。ただ、これもきちんとした調査データがあるわけではない。我々の業界ではそのように考えられている。
3つ目は効果の持続性がないということです。先程、申し上げたように農薬は化学的に非常に不安定に合成されていますから、分解されるようになっているんですね。そうじゃないと、残留農薬として食卓にあがってしまうわけです。
その同じ有効成分を使って、先程の写真のオレンジ色にように塗っていくんですが、やはりもたないんですよね。農薬というのは畑とかに撒いたら、10日くらいでなくなっちゃうんですよね。紫外線だったりで。じゃあ、紫外線があたらない壁の中にやったとしても、まあもたないですよね。
そんなにもたないんですけれども業界では5年ごとに再処理しましょうというようになっています。ということは、効果をずっと持続するためには5年ごとに再処理しなくてはいけないんですね。この再処理には数十万円かかります。そして、もしかしたらお子さんの脳の発達に悪影響を及ぼすかもしれない。

 
高橋
人が住んでるところに再処理を行うということですね。


浅葉社長
再処理は床下に潜って、大引きという見える土台に薬剤を吹き付けていくという方法が一般的です。

 
高橋
素朴な疑問なんですが、地盤面から1メートルの高さをというところに当初、防蟻処理をしていたと。再処理するのに壁があって、断熱材があって、この部分ってどうするんですか。

 
浅葉社長
さすがですね。そこも問題なんですけれども、先程の写真で見たようにオレンジ色に染められた柱というのは家が出来上がったら断熱材が入って、外壁、内壁が出来るともう触れないんですよね。
そこで5年でなくなってしまったら、もう手の付けようがないんですね。5年ごとに壁を壊して断熱材を引っぺがして、薬剤を塗って、またやるなんて日本でそんなのは1棟もやってないはずなんですよね。ということは5年も経てば、建築基準法で定められた箇所は効果が0ということになってしまう。もう床下しかできないんですね。なので、薬剤が今の日本の建築様式についていけなくなってきているんですね。昔は断熱材なんて入ってなかったので、外壁から穴をあけてシューッと吹いていた歴史もありますが、今はもうそれが出来ないですからね。

 
高橋
かなり色々と問題があるのはわかりましたけれども、じゃあ他に方法はありますか?


浅葉社長
大きくご紹介したいのは2つですね。まず、工場処理材を使うということです。

 

写真のように木材に穴がいっぱい開いている、これをインサイジング加工というんですね。工場で穴をばーっと開けて、窯に入れて薬剤を加圧注入したりですね、あるいはインサイジング加工して、薬剤が溜まっているプールにドボーンと入れたり。また、あるいはインサイジング加工した木材に油に溶かした殺虫剤をシューっと吹いてですね、養生と言って中にしみ込ませるような養生期間を置いて出荷する。こういったものがありますね。



この工場処理剤というのは、材表面から結構奥まではいるんですね。少なくとも1センチは入っているということですから、性能が非常に安定しているということがいえると思います。メリットとしては、そういった安定している。ここが薄いとか、これをやり忘れたというのがないわけですよね。あとは材の表面から10ミリ入っているのでしっかり処理されているということになるかと思います。


高橋
加圧注入材=ACQは工場処理剤のカテゴリの中に入ってくるのでしょうか。

 
浅葉社長
はい。ACQというのは緑色をしている特徴があるんですけれども、あれは酸化銅と第四級アンモニウムを工場で窯に木材を入れて、しっかりと加圧・圧力をかけてしみ込ませたという方法です。ACQは銅ですから、無機化合物ですから、非常に安定しています。何年か経ったらなくなっちゃうというものではありませんので、ACQというのは非常に良いんじゃないでしょうか。


高橋
もう一つの方法というのが、ホウ酸ですか?

 


浅葉社長
効果が長持ちするという意味でいうと、ACQとホウ酸処理という方法になります。ホウ酸というのは自然素材でですね、アメリカのカリフォルニアとかに鉱脈があって1900万年前に堆積したと考えられているんですけれども、それを掘ってきて精製して使われます。
例えばグラスウールの原材料だったり、ガラスだったり、こういったノートパソコンの液晶だったり、工業的には様々な使われ方があります。また、農業では肥料として撒かれていて、日本でも年間畑に3千トン、世界では6万トン撒かれていたりします。あとは、建築でいうとセルロースファーバーという古新聞紙をわた状にした断熱材、、あれをそのまま充填してもし火事になったら燃えちゃうじゃないですか。紙ですから。それを燃えづらくするためにホウ酸が重さで16%くらい入っています。結構しっかり入っています。
あとは、皆様がイメージされるのは薬局で売っているホウ酸。目薬やゴキブリ対策のホウ酸。そんないろんな使われ方があるわけですね。このホウ酸を木材に染み込ませるとゴキブリが死んじゃうようにシロアリも食えなくなるわけですよね。
 

高橋
シロアリやゴキブリは死んじゃうけど、人は大丈夫なんですか?


浅葉社長
そうなんです!人間は腎臓があって、水溶性のものは効率よく出せるんですね、尿で。ただ、昆虫は浄化作用が非常に進んでない。なので、水溶性のものをとっても細胞に入っていっちゃうケースが高いんです。ホウ酸は細胞に染み込んでいってある程度溜まると代謝が止まって死んでいく。生物は代謝していますので、死を待逃れないわけですね。なので、人間にとっては安全ですが、菌や虫にとっては致命的な成分になりますね。


高橋
なるほど。ホウ酸で防蟻処理した場合、効果はどれくらい持続するものなのですか?

 
浅葉社長
効果は理論的にはずっと持続します。ホウ酸と空気中に溶け込むこともありません。空気を汚さないわけなんですね。あとは無機鉱物ですから、分解されることもないんですね。例えば、アクリルは有機物なので紫外線に当たると恐らくボソボソになっていきます。どんどん劣化していくわけなんですけども、ガラスって、日光に当たろうが、紫外線に当たろうが、雨に当たろうが、薄くなっていかないですよね。あとボソボソにならない。あれは無機だからなんですね。同じく木材の中に入っていくホウ酸も飛んで行ったり、分解されたりするっていうことがないんですね。なので、効果が弱まっていかないんですね。なので、先程おっしゃった壁の中の柱、建てたら二度と触れないところ、そういうところはACQやホウ酸で処理するというのが非常に理論的なんですよね。


高橋
なるほど。

続きは後半でお伝えしていきます!
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2021/08/11

スタッフブログ

ウイルスの脅威に立ち向かう!プラチナチタン触媒+太陽光で窓を強力な空気清浄機に!
こんにちは、スタッフの鈴木です。
今回はこんな世の中だからこそ、特にお届けしたいテーマです。
YKKAPさんの窓つながりのテーマでもあります。

私たちの一番身近にあり、必要不可欠な空気。

人は1日に約20kgの空気を体に取り込んで呼吸をしています。

体に取り込む物質摂取量は重量比でなんと、57%が室内の空気です。



でも、この空気の中には様々なウイルスや有害物質が含まれていて、ウイルス感染症や集団感染、喘息・アトピー性皮膚炎等のアレルギー疾患を引き起こします。



最近では、私たちの生活を一変させてしまうようなウイルスの感染が広がり、どのように室内の空気を清潔に保つかが大きな課題となっています。

 

施設内感染を防ぐためにこまめな換気が推奨されていますが、急激に室内の温度変化が起きてしまいますし、空調の費用もかさみます。

 

また、こまめな消毒作業や拭き掃除も大きな労力がかかります。



エアープロットを使用すると、施設でも、また、ご家庭でも、太陽光が当たる窓さえあれば、ウイルスや有害物質を分解・無害化してくれます。

 

エアープロットは一般的なチタンの光触媒にプラチナ触媒の作用を融合したプラチナチタン触媒の技術を採用しています。

プラチナチタン触媒は一般的なチタン光触媒に比べて、耐久持続性・分解除去能力・夜間の分解効果等、あらゆる面で優れています。



エアープロットシステムは国土交通大臣の認定を取得している唯一の光触媒です。

一度窓に塗布すれば、ずっとお部屋の空気を綺麗に保ってくれます。




エアープロットの空気清浄の仕組みは、

①    吸着→プラチナの触媒作用が二酸化チタンの触媒反応を活性化し、化学吸着力の働きで空気中のウイルスや有害物質を窓ガラスに吸着させます。

②    分解→吸着されたウイルスやカビ・ダニのフンなどの有害物質はプラチナ触媒により、分子の結合が切られ、原子レベルに分解されます。

③    放出→太陽光が当たると分解された原子に強い酸化還元反応が働き、水蒸気や二酸化炭素などの無害な分子になって、空気中に再放出されます。



エアープロットは東京大学付属病院を始めとした全国各地の病院やグループホーム、ホテルなどの施設、学校や幼稚園をはじめ、一般のご家庭にも施工の実績があります。

 

実際に塗布した施設内ではインフルエンザなどの集団感染が出なくなり、ぜんそくや花粉症の症状が抑制される効果が報告されています。

 

また、ウイルスや有害物質だけでなく、部屋にこもりがちな臭いも分解・除去することができます。

アンモニア臭や体臭、食べ物のにおいや、ペット臭など、室内にこもりがちなにおいの悩みも緩和されます。

 

住宅に塗った場合は花粉所の原因物質の花粉、ぜんそく・アトピー性皮膚炎の原因物質のダニの死骸やダニのフン、シックハウスの原因になるホルムアルデヒドなどの化学物質を分解・除去することができます。

空気中のアレルギーや原因物質をなくして、綺麗な空気環境作りができるだけでなく、メンテナンスは1年に2回程度、窓ガラスを水拭きするだけ!


手間や維持のコストをかけずに快適な空気に包まれて、安心して生活したい!

労力をかけずに、感染リスクやクラスターのリスクを軽減したい!

 

そんな願いをエアープロットが叶えてくれます。

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2021/08/01

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YKKAPさんに聞く良い窓の選び方⑤
こんにちは、スタッフの鈴木です。
今日から8月です。
犬を飼っているのですが、朝早くや夜でないと暑くてお散歩に行けないほどの暑さです。
今の時期だけですから、この暑さも楽しんで過ごしたいと思います。


さてYKK APさんとの対談、全5回中の第5弾、今回で最終回となります。

 

高橋

➣古い家では、玄関周りが寒いという話をよく聞きます。玄関扉の性能が弱点というケースが多いと思うのですが、玄関の扉自体の断熱性能を高めることは出来るのでしょうか?

 

米山さん

➣はい、出来ます。ここ5、6年で玄関ドアのリフォームが伸びております。先ほどの窓と同様に、はめ込むだけの工事は大体1日で出来ます。

 

高橋

➣それは、窓のカバー工法と同じように、玄関のサイズも小さくなってしまんですか?

 

石川さん

➣ちょっと小さくなりますね。ただ玄関は元が大きいので、そんなに気にならないですね。5、6㎝小さくなります。

 

高橋

➣それをやることで、今の性能の玄関扉自体は確保できるということですか?

 

米山さん

➣出来ます。デザインも性能も選んでいただけます。

 

石川さん

➣昔の玄関扉は断熱性能という概念が無いんですよね。今は性能が良くなってきているので、そういう意味ではリフォームは良いですよね。

 

米山さん

➣そうですね。玄関扉は、当社の製品の中で、唯一見た目が大きく変わる商品になりますので、外壁の塗装と一緒にやろうというニーズもあります。こちらのスライドをご覧ください。

YKK APさんとの対談、全5回中の第5弾、今回で最終回となります。

 

高橋

➣古い家では、玄関周りが寒いという話をよく聞きます。玄関扉の性能が弱点というケースが多いと思うのですが、玄関の扉自体の断熱性能を高めることは出来るのでしょうか?

 

米山さん

➣はい、出来ます。ここ5、6年で玄関ドアのリフォームが伸びております。先ほどの窓と同様に、はめ込むだけの工事は大体1日で出来ます。

 

高橋

➣それは、窓のカバー工法と同じように、玄関のサイズも小さくなってしまんですか?

 

石川さん

➣ちょっと小さくなりますね。ただ玄関は元が大きいので、そんなに気にならないですね。5、6㎝小さくなります。

 

高橋

➣それをやることで、今の性能の玄関扉自体は確保できるということですか?

 

米山さん

➣出来ます。デザインも性能も選んでいただけます。

 

石川さん

➣昔の玄関扉は断熱性能という概念が無いんですよね。今は性能が良くなってきているので、そういう意味ではリフォームは良いですよね。

 

米山さん

➣そうですね。玄関扉は、当社の製品の中で、唯一見た目が大きく変わる商品になりますので、外壁の塗装と一緒にやろうというニーズもあります。こちらのスライドをご覧ください。

 
昔の玄関は1,800㎜~1,900㎜くらいで、その上に欄間と呼ばれる部分がある玄関が多かったのですが、それを欄間まで打ち抜いて背の高い扉に取り替えることが出来ます。グッと玄関が際立って良くなった印象を与えてくれます。

 

高橋

➣こちらの費用はどれくらいになるのでしょうか?

 

米山さん

➣工事込みで大体50万円~60万円くらいですかね。あとはデザインや性能が上がっていくにつれ、値段も上がります。

最近ではコロナの影響で、換気や通風について気にされる方が多くなっています。玄関の扉を閉めたまま、扉のガラスの部分が開いて、換気や通風が出来る商品がございまして、出荷数も伸びております。

 

 

高橋

➣次に、マンションの断熱リノベについてお伺いしたいと思います。戸建とはまた違ってくるかと思いますが、マンションの場合はどのような選択肢があるのでしょうか?

 

米山さん

➣マンションの窓は専有部ではなく共有部になります。そのため、一般的には、施主様の意思だけで取り替えることは基本的にはNGになります。


この大規模修繕向けの商品は以下のように、なるべく段差がなくなるような商品となっています。



大規模修繕を待たずに戸別で窓の取り替えを行いたいとなると、戸建と同様にやはり「内窓」がコスパ良く出来るかと思います。

 

高橋

➣この内窓というのも、戸建の時と同様の考え方でしょうか。特に手続きなく実施できるのでしょうか?

 

米山さん

➣はい、そうですね。基本的には専有部ですので大丈夫ですが、マンションによってルールがありますので、工事の届け出や搬入経路の確認等は必要になるかと思いますので、管理組合側の規約を確認いただければと思います。

 

高橋

➣戸建よりマンションの方が、断熱性能の改善効果が高いかと思うのですが?

 

米山さん

➣そうですね。戸建に比べて、マンションの方が躯体性能の気密性能が高いので、内窓による改善効果は大きいですね。

 

石川

➣マンションは、南側は快適なんですが、北側の部屋が寒いんですよね。なので、特に北側の部屋に内窓を入れると改善効果は大きいですね。

 

高橋

➣一般的な75㎡位のマンションで内窓を入れるとすると、費用はどのくらいでしょうか?先ほどの戸建では120万円程ということでしたね。

 

米山さん

➣こちらのスライドをご覧ください。



78㎡で間取りも少し変更になっていますが、窓の取り替えは4箇所になります。大体平均的かなと思います。窓の種類はLow-E複層ガラスが入っており、施工費込みで約50万円になります。

 

高橋

➣50万円で戸建以上に快適さの改善効果が大きいのならば、いいですね。戸建の場合は、窓だけやっても気密性能の改善は限られますが、マンションは窓だけで気密性能も大きく向上しますもんね。

 

米山さん

➣はい、内窓には補助金の制度も充実していますので、上手に活用するとお得ですよね。また光熱費でいうと、大きな削減とは言いにくいのですが、大体年間6,000円位の削減になります。

 

高橋

➣今住んでいるマンションに限らず、最近多い中古マンションのフルリノベの際に、水回りなどは変えるのに内窓設置をやらない人が結構多いですよね。

 

米山さん

➣そうですね、我々としてはマンションリノベの際は内窓設置の当たり前化をご提案しております。

また、エアコンの選び方は、光熱費を考える上で凄く重要になるのですが、このようなサイトをご存知でしょうか?



電力中央研究所(ASST)『エアコン選定支援ツール』です。選択肢の中に畳数や構造の他に「窓」がどうなっているのか、と聞かれます。例えば内窓が付いているかどうかですね。これで何が分かるかと言うと、必要なエアコンの台数と、イニシャルコストとランニングコストが分かるようになっています。


最近は間取りを3LDKから2LDKに変更される方が多いということで、エアコンの台数を減らすことが出来るかと思います。今まで4台必要だったのが3台で十分になります。そして先ほどのツールで、リビングに内窓が付いているとなると、20畳用のエアコンは不要になることが分かり、エアコン設置に必要なイニシャルコストが大体16万円変わってくるのです。その差額分を内窓設置費用として考えてもらえればと思います。

 

高橋

➣確かに、エアコンの畳数表示はかなり性能の低い家を前提にしていますよね。そのことを知らない方が多いかと思います。

 

米山さん

➣そうですね、中古マンションのリノベの際には、窓とエアコンをセットにして考えていただければと思います。

 

高橋

➣最近は古いマンションだと、個人で申請をすれば窓を替えることができるようになってきていると聞くのですが、実際はどうでしょうか?

 

米山さん

➣そうですね、平成28年に国交省の告示によって、マンション規約の見直しの指針が出てきています。


マンション管理組合の規約を変えれば、本人の意思で窓を変更することが出来ます。

 

高橋

➣現時点で管理規約が改正されていないマンションにおいて、改正をしようと思った時はどのような手続き、どの程度のハードルの高さなのでしょうか?

 

米山さん

➣我々も踏み込めないのですが、一般論としてはこちらのスライドの通りになります。


高橋

➣あとは、戸建同様に弱点である玄関扉を替えたい時、マンションではハードルが高さそうですが、出来るようになっているマンションもあるのでしょうか?

 

米山さん

➣ありますね、今の考え方と一緒で、バラバラの扉が付いているマンションも現実的にあります。

 

高橋

➣そうなんですね、それも規約を改正すれば出来るということなんですね。

 

米山さん

➣はい。古いマンションでは、鉄板1枚をプレスしただけの玄関扉が付いているのですが、もの凄く寒いんですよね。

 

 

~最後の一言~

 

石川さん

➣私はAPWという樹脂窓を担当しているのですが、冗談抜きで絶対にやった方が良いと心の底から思っています。びっくりするくらい性能を体感できますし、もう10年経つとトリプルガラスが新築で当たり前の時代が来るのは間違いないと思います。今10年後を見据えて、新築を建てる人は樹脂窓、トリプルガラスをした方が良いよというくらいオススメしたいです。

 

米山さん

➣私はリフォーム・リノベーションを担当しているのですが、住宅取得の在り方っていうのも特に一次取得の方は少し変わってくるのかなと思っています。まず、一次取得の方は中古マンションを買うのか、または中古戸建を買うのか、新築分譲を買うのか新築注文をするのか、選択肢がいっぱいあると思います。どの選択肢を選んだ時にも、イニシャルだけでなくランニングまで含めて、自分達がこの先10年この家に住むのにどうしたらいいのかって考えた時に、一度窓辺を見ていただき、窓って大事なんだなって少しでも伝わったら良いと思います。人生100年時代と言われて結構変わりますけど、60、70で定年延長とかもありますけど、一旦60の時にご自身の家を振り返っていただいた時に、あと40年生きると考えたら、冬場は3ヶ月で過ぎるかもしれないですが、窓辺を見ていただいて、そこに手を加えるだけで随分快適になるんだなっていうのを是非知っていただいて、我々もその活動を一生懸命していきたいと思います。

 

高橋、石川さん、米山さん

➣ありがとうございました!

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