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2024/05/29

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見えない壁の内側に結露が発生してるかも?知識をアップデートしよう!高気密な住まいの知られざるメリット(後編)
こんにちは、住まいるサポートの木野です。

前回は「”高気密な住宅”と聞くと、何だか息苦い感じする」
という印象をお持ちの方に向けて、
風通し/すきま風/換気という3つ区別や、
2種類の結露についてご説明しながら、息苦しいという誤解を解消しています。
まだ読まれていない方は、ブログを見てくださいね。

今回は、その後編です。
知ってほしい気密性能の知られざるポイントとして
高気密な住まいが私たちの健康に及ぼす影響についてご紹介します。

「気密性能と私たちの健康にどんな関係があるの?」と思われた方、
このポイントを知っているかどうかで、建てる家が変わります。
ブログの内容をぜひチェックしてください。

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住まいるサポートとは…

全国で約180社の工務店やハウスメーカー、リフォーム会社と提携。
断熱・気密にこだわった高性能な住宅会社とお客様をお繋ぎする
日本で唯一のマッチングサービスを提供している会社です。
(住宅会社のご紹介は無料で行っています。)
https://sml-support.com/lp
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① 日本の省エネ基準には、気密に関する数値の定めがない


メリットをご紹介する前に、世界の気密水準についてお伝えさせてください。
聞き慣れない言葉だと思いますが、住まいの気密性能を示す基準値(C値)というものがあります。
これは、値が小さいほど隙間がないということを意味します。例えば、ドイツだと0.3㎠/㎡という値が国として定められています。
以前は、日本でも省エネ基準の中でC値=5.0㎠/㎡以下という他国と比べてもとても緩い基準値が示されていましたが、今はこの基準すら無くなってしまいました。

基準がないということは、例えば大手ハウスメーカーに「高気密な家にしてください!」と要望を伝えて家を建てたとしても、「出来上がった家がすきま風だらけだった」ということが起こり得るということです!
隙間だらけの家でも、「これが高気密住宅です!」と主張されれば、クレームの対象にはならないのです。
「日本の省エネ基準には、気密性能に関する基準値の定めがない」ということを覚えておきましょう。


② 気密性能(C値)は、機械を使って現地で測定しないとわからない





こちらもぜひ皆さんに知っていただきたいポイントです。
断熱性能には、その性能を表すUA値という指標があります。
(前回ご紹介した、セーターのことです。)断熱性能は、図面から計算することができます。

しかし、気密性能を示すC値は、図面からは計算することができません。
これは現場での施工レベルが非常に重要になってくるためです。
画像のように、強力なファンで空気を外に出し、室内外の気圧差に基づき測定します。

この気密測定ですが、全棟で実施している工務店やハウスメーカーは極めて少ないということを皆さんご存知でしょうか?
気密性能にこだわった家を建てる場合、工務店やハウスメーカー選びが非常に大切になります。


③ 気密性能は、家族の健康に多大な影響を与える

高気密な住まいは、「すきま風がないので、冬に足元が冷えず快適に暮らせる」
「冷暖房費を最低限に抑えられるので、省エネである」というメリットがあります。
これは、どちらも想像しやすく納得しやすい内容かなと思います。
今回皆さんにお伝えしたいのは、気密性能の高い住まいは快適に暮らせるだけでなく、その家に暮らす人の健康にとって、とても重要だという事実です!

■室内空気



東京大学の村上周三名誉教授によれば、人間のからだにおける物質の摂取量(重量比)は、円グラフに示す通り、全体のおよそ8割を空気が占めているそうです。(室内空気~外気まで)
口から入る食べ物や飲み物が大部分かと思いきや、人体に摂取しているものの8割が空気であるという事実は、とても驚きですよね!
ちなみに、食べ物は全体の7%、飲み物は8%しかありません。
体積比ではなく重量比になりますが、室内空気が57%と半分以上を占めていますので、
室内の空気が健康のために非常に重要であることが、こちらの研究からお分かりいただけると思います。


部屋の中の空気は、普通に生活しているだけで、はき出す息や調理などで酸素が消費され、その代わり二酸化炭素の濃度が高まります。
健全な空気環境を維持するためには、換気がとても大切です。
そのためには、24時間換気システムを計画通りに機能させることが重要なのですが、
換気システムを正しく動かすために、実は気密性能がとても大切な役割を果たすのです。

右側の図に示すように、住宅の設計時に、換気による空気の流れを計画します。
空気の入口と出口を決めてあげるということです。
ところが、十分な気密性能が確保されていない住まいだと、左側の図のように給気口からではなく、空気の出口である排気口の近くの隙間から空気が入ってきてしまいます。
これは、ショートサーキットと呼ばれるもので、設計時に計画した空気の流れを作ることができません。
つまり、気密性能が低い家だと、換気不足になるということです。





上の図に示すように、気密性能を示すC値=5.0㎠/㎡という、
気密性能が十分ではない家(一般的な新築住宅レベル)の場合、
給気口から給気される空気は17%に過ぎず、83%はすきま風による給気になります。
C値=0.5㎠/㎡になると、67%が給気口からの給気になり、計画換気がある程度機能するようになります。

このように、気密性能が低いと換気が適切に行われません。
すきま風が部屋に入ってくることで、一見すると新鮮な空気を部屋に取り込んでいるような印象を持たれるかもしれませんが、
計画された空気の道を通っていないので、においやよどみが部屋に残ります。換気できていると言えないのです。



■結露









前回のブログでもお伝えした通り、今の住宅換気は機械で行うことが前提となっています。
すきまだらけで気密性能が低い家の場合、換気が十分に機能しません。
これは言い換えると、新鮮な室外の空気と、汚れた室内の空気を十分に入れ替えることができないということです。
そのため、部屋の中においやよどみ、結露が発生することになります。

さらに、前回お伝えしました壁内結露も、家族の健康に悪影響を及ぼします。
私たちが普段見ることのできない壁の内部で結露が起きると、そこにカビやダニが発生したり、湿った環境で柱が腐ってシロアリが発生したりといったリスクが高まります。
耐震性能にこだわって建てた家であったとしても、画像のような状況になってしまったら耐震性能を維持することができません。
性能を維持するためにも、壁内結露を起こさないことが大切になります。



~~~

「家族みんなが健康に暮らすためにも、高気密な住まいがとても大切!」ということをお分かりいただけたでしょうか?
せっかく建てた家が結露だらけになったり、換気が不十分で汚れた空気の中で生活することになったら悲しいですよね。
現地でしっかりと気密測定をしてくれる工務店やハウスメーカーを知りたいという方は、高性能な住まいの専門家である住まいるサポートへぜひご相談ください。 

住まいるサポートは、全国で約180社の工務店やハウスメーカー、リフォーム会社と提携しているため、断熱・気密にこだわった高性能な住宅会社を無料でご紹介することができます。
オンライン相談も受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。
https://sml-support.com/lp


YouTubeチャンネルや書籍もありますので、気になるテーマをのぞいてみてくださいね。

🎦【第3回】はじめての住まいづくり講座 なぜ気密性能が重要なのか
 
📕元気で賢い子どもが育つ! 病気にならない家――健康にも家計にもやさしい『高性能な』住まいづくり大全
 
📕人生の質を向上させるデザイン性×高性能の住まい: 建築家と創る高気密・高断熱住宅

 
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2024/05/22

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見えない壁の内側に結露が発生してるかも?知識をアップデートしよう!高気密な住まいの知られざるメリット(前編)
こんにちは、住まいるサポートの木野です。

「”高気密な住宅”と聞くと、何だか息苦い感じがしてイヤだ」
お客様とお話するときに、このようなセリフを聞くことがあります。
皆さんも、気密という言葉に息苦しいイメージをお持ちでしょうか?

正直にお伝えします。
気密の大切さを知らないなんて、もったいない!

「息苦しい感じがする」というのは、風通し/すきま風/換気が区別されていないことによる誤解が原因かもしれません!このブログを読んで、住まいの知識をアップデートしていきましょう。

「聞いたことはあるけど、気密って一体何?」
「どうして住まいづくりに、気密が大切なの?」
そんな疑問を持つ方に向けて、わかりやすく解説します。

このポイントを知っているかどうかで、建てる家が変わります。
ブログの内容をぜひチェックしてください。

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住まいるサポートとは…

全国で約180社の工務店やハウスメーカー、リフォーム会社と提携。
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① 断熱と気密を知ろう


高性能な住まいづくりを語る上で、何度も登場するのがこの2つの言葉。断熱と気密です。
断熱はセーター、気密はウィンドブレーカーに例えると覚えやすいです。
どんなに寒い冬の日でも、セーターだけを着て外出することはありませんよね?これは、住宅でも同じことが言えます。セーター(断熱材)だけをどんなに分厚くしても意味はなく、ウィンドブレーカーを着ること、言い換えれば、気密性能を高めてすきま風を通さないことが大切なのです。
セーターとウィンドブレーカー、つまり断熱と気密はセットで考えるのがポイントです。


② 風通し/すきま風/換気の3つを区別しよう



この3つの言葉を区別することで、正しく気密を理解することができます!

風通し
その名の通りですが、窓を開けて風を通すことを指します。風通しを考える上で重要なのは、窓の配置や間取りです。そのため、気密性能とは関係ありません。高気密な家を建てても、窓を開けて風を通すことができます。息苦しくなりませんので、安心してくださいね。

すきま風
すきま風は、気密性能に大きく影響を受けます。日本では、冬に足元が冷たくなることがありますよね?どうして足元が冷えるかと言うと、部屋の暖かい空気は軽いためどんどん上にあがっていきます。そして、屋根や天井のすきまから逃げているのです。出て行った空気の代わりに、外の冷たくて重い空気が足元から入ってくるというのが、すきま風の仕組みなのです。気密性能の高い住まいであれば、冬でも足元が暖かく快適に暮らすことができます。

換気
2003年に建築基準法が改正されて、戸建て・マンション問わず、新築の住宅は24時間の換気設備を設置することが義務付けられました。もしかすると、今のご自宅やご実家、親族のお家には換気設備がないかもしれません。その場合、イメージが湧きにくいかもしれませんが、現在の常識は、機械による換気です。機械で空気を入れ替えるのが今のスタンダードであることを覚えておきましょう。


③ 表面結露と壁内結露があることを知ろう

冬になると窓の内側に結露が出ますよね。結露防止シートを貼ったり、その都度拭かれている方もいるかもしれません。これは、表面結露と呼ばれ、私たちも実際に見ることができる場所に表れる結露です。
実は、結露にはもう一種類あることをご存知でしょうか?それは、壁面結露と呼ばれます。








別名、内部結露とも言われますが、画像が示すように、外壁材の内側に結露が起こるものです。仮に、壁内結露が発生していたとしても、外壁材の内側なので、私たちは目で見ることができません。気密性能が確保されていない場合、暖房で暖められた空気が外壁の内側に侵入します。この侵入した暖かい空気が冷やされることで、結露になるのです。

こうなると、カビやダニ・シロアリが発生するリスクや、湿った環境が続くことで柱が腐ることが考えられます。耐震性能にこだわった家を建てたとしても、内側から柱が腐ってしまっては意味がありません。壁内結露を発生させない、つまり気密性能にこだわった住まいづくりが重要になるのです。


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換気の方法や結露の種類など、皆さんが知らなかった!と驚くような情報はありましたか?
住まいるサポートでは、住まいづくりに関する情報をわかりやすくご紹介していますので、気になることがあればお気軽にお問い合わせください。次回のブログでは、高気密な住まいの知られざるメリットについて、具体的にご紹介します。

「壁内結露が発生しない住まいを建てたい」と思われた方は、高性能な住まいの専門家である住まいるサポートへぜひご相談ください。
住まいるサポートは、全国で約180社の工務店やハウスメーカー、リフォーム会社と提携しているため、断熱・気密にこだわった高性能な住宅会社を無料でご紹介することができます。
オンライン相談も受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。
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YouTubeチャンネルや書籍もありますので、気になるテーマをのぞいてみてくださいね。
🎦【第3回】はじめての住まいづくり講座 なぜ気密性能が重要なのか

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📕人生の質を向上させるデザイン性×高性能の住まい: 建築家と創る高気密・高断熱住宅
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