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2020/12/19

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高気密・高断熱の定義について

こんにちは、スタッフの小垣です。

ここ最近は、関越自動車道での立往生など、雪の怖さを感じますね。

さて、ところで、高気密・高断熱住宅の定義ってあるの?ということですが、結論から申し上げると、高気密・高断熱住宅の明確な定義はありません。

そのため、ある意味「言ったもの勝ち」という世界なので、我々消費者は注意しなければならない!ということを意識して下さい。

当社では提携する会社について、独自の断熱・気密性能に関する基準(6地域)を設けています。

・UA値0.6以下
・気密測定実施およびC値1.0以下

これはあくまでも、当社独自で決めている基準です。

高断熱住宅の明確な定義がない中で、皆さんに注意をして欲しいことがあります。

下のような住宅の広告を、今でも目にすることがあるかと思います。



これらは、全て省エネ基準レベル「UA値0.87レベル」です。

特に消費者を分かりにくくさせている「次世代省エネ基準」というものは、平成11年基準と言われているものです。
20年以上前の基準ということになりますね。

いまだに「次世代」という呼ばれ方が残ってしまっていますが、非常に古い基準となります。

そのため、知らなければ「すごい基準なんだ」と勘違いしてしまいそうですね。

繰り返しますが、これらは全て、先進国の中でも最低水準の断熱レベルである「省エネ基準レベル」であると言うことです。

消費者が賢く注意しないと、断熱性能が低いレベルの家になってしまいます。

そして、高気密については、C値という値が小さいほど隙間が少ない家ということでしたね。

わが国の省エネ基準には、気密性能の定義はありませんので、当然ですが高気密の定義もありません。

専門家の間では、C値1.0以下が高気密と言える最低限のレベルかなというところです。

気密性能は設計図からは読み取れません。そのため、C値を出すためには気密測定が必要となります。

これは、すごく手間暇がすごくかかるため、実施している会社は非常に少ないです。



実は平成11年基準では、気密性能の基準が設定されていました。

かなり緩い基準ではありましたが、平成25年基準以降は、なぜか基準が削除されています。そのため、消費者側が意識することが必要なのです。



気密性能については、C値1.0以下を最低でも確保したいレベルとして、一つの目安にすると良いのではないでしょうか。

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