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2020/12/26

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燃費性能を意識すると、住まいづくりの選択肢が変わる

こんばんは、スタッフの小垣です。


昨日はクリスマスでしたね♪
皆さんは、どのように過ごされましたか?

2020年も残すところ、あと5日ですね。
スタッフブログを読んでくださり、ありがとうございました。

来年も頑張って更新していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
みなさん、良いお年をお迎えください。


さて、今回は住宅の「燃費性能」について、ご紹介したいと思います。

以前ご紹介した、HEAT20のG1レベルが「省エネ・環境の質・コストのバランス解」ということでしたね。

これは「省エネ基準レベル(UA値0.87)の住宅よりも、G1レベル(UA値0.56)に引き上げた方が経済的にお得ですよ」という意味でした。(6地域:東京、横浜、大阪等)


皆さんが車を購入する際は、燃費性能を意識して選ばれている方が、多くいらっしゃるかと思います。

ところが、不思議なことに「住宅の燃費性能」については、ほとんど意識されていないと思います。

EU加盟国では、欧州指令に基づいて、国ごとに住宅の燃費性能を表示することが義務付けられています。


例えば、こちらはドイツの不動産屋さんでの写真です。

このように、物件ごとに燃費性能が表示されています。

ヨーロッパに視察へ行った際には、色々な住宅の広告を見たのですが、新聞などかなり小さな広告でも、必ず燃費性能が表示されていました。

「KWH/㎡」(キロワットアワーパーヘイベイ)という単位で表示されているのですが、日本でいうと「駅徒歩何分」と同様に、重要な情報として、このような燃費性能が表示されています。

それを見ながら、消費者の方々は住まい選び、住まいづくりをされています。


では燃費性能を意識すると、どのように住まいづくりが変わるのか、ということですが、建築費(イニシャルコスト)と光熱費(ランニングコスト)のバランスから仕様の決定が可能になります。

例えば、ここに同じ間取りや設備の家が3棟あったとします。

1つ目は省エネ基準レベル(UA値0.87)で2,000万円、2つ目はZEHレベル(UA値0.6)で2,150万円、3つ目はドイツ並み高断熱住宅(UA値0.3)で2,300万円とします。

これだけの情報だとすると「どの家を選びますか?」と言われると、多くの方々は、見た目や間取りが同じなら、一番安いものを選んでしまう状況だと思います。

ではここで、それぞれの年間の光熱費、住宅ローンの返済額を比較してみましょう。

こうなると、ほとんどの方が一番右の家「ドイツ並み高断熱住宅」を選ぶのではないでしょうか。

このように、燃費性能を見てみると、住まい選びや仕様の考え方が変わってくるかと思います。


残念なことに、日本では光熱費のシュミレーションデータは提供されることがあまり無いため、安さ重視になってしまい、省エネ基準レベルにも満たない住宅が供給されてしまっています。

燃費性能を意識することで「イニシャルコスト重視の建築計画からの脱却が可能」となることが分かります。

ここで、当社が独自に実施した「高気密・高断熱化によるコストシュミレーション」を見ていただきたいと思います。

一般的な戸建住宅(30坪)を想定しています。


それぞれ、一般的な分譲住宅レベル(UA値0.87)、ZEH基準レベル(UA値0.6)、ドイツ新築住宅レベル(UA値0.3)の3段階にした場合、経済的な損得はどうなっているか、をシュミレーションしています。

ドイツ並みの性能にすると、6畳用のエアコン1台で冷暖房ができてしまいます。

そうなると、12~15年毎のエアコンの買い替えが、6畳用のエアコン1台で済むことになり、長い目で見ると相当なコストダウンに繋がります。

これを、50年間でどうなるのか、とグラフに落とし込んだものがこちらです。

省エネ基準レベル(一般的な分譲住宅・注文住宅)に比べて、性能を上げると、何と、50年間で、850万円もお得なのです。

経済的な損得だけを考えると、省エネ基準レベルの家を建てる・買うことは損だということが分かります。

せめてZEHレベル(UA値0.6)は確保しましょう。

そして、そこからさらに性能を上げていっても、経済的には得はしませんが、費用負担は変わらないということが分かります。

イニシャルコストが増える分と光熱費が削減される分で相殺されるため、より性能を上げていった方が費用負担も増えずに、より健康で快適に暮らすことが出来るということです。


UA値0.6レベルから、さらにどのレベルまでを目指すかは、お施主さんの考え方次第です。

ただし金融機関は、光熱費等の削減による支払い余力を勘案して、与信枠を増やしてくれはしません。

ですので、イニシャルコストを用意できるのであれば、ある程度性能を上げるほうが良いということです。

ランニングコスト「燃費性能」を意識することで、住まいづくりの性能の考え方が変わってくるということを、知っていただければと思います。


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