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2021/11/28

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漆喰のプロ 日本プラスター奥山社長に聞く なぜ漆喰で仕上げた空間は健康にいいのか? 後半

こんにちは、スタッフの鈴木です。
本日は漆喰に関して、後半をお伝えしたいと思います。

奥山社長

「うま~くヌレール」の「見ることのできるショールームないの?」あるいは「もっとじっくりと説明を聞きながら、自分でも1,2時間かけて塗ってみたい。体験してみたい。」というお声をいただいて、ここ、上野に体験兼ショールームの建物『うま~くヌレールLABO東京』を作りました。京都の二条城の横にも同様の施設があります。

このショールームの室内壁、天井は全て一般の方々が「うま~くヌレール」で塗ったものです。

実際、ここにハンドメイド感のあるバラエティに富んだ手の温もりがある壁になっていると思います。

お客さまにお越しいただいて、「うま~くヌレール」の壁の質感や空気感を感じていただいています。

この部屋だけではなく、廊下やトイレ、体験室にも様々な色の「うま~くヌレール」の漆喰を塗っています。

 

高橋

このレンガのように仕上げられたのも漆喰ですか?

 

奥山社長

これは「うま~くヌレール」の姉妹品で造形用に「うま~くヌレールDECO」という材料です。元々厚塗り型の漆喰なので、これを塗った後にドライバーでレンガ調に削っていただきます。

 

高橋

これは素人でも簡単にできますか?

 

奥山社長

壁を塗るものに比べると精度は求められますが、こちらの壁は生まれて初めて塗った人の仕上がりです。コツさえ覚えれば、このくらいはできます。

最近では、女性の方でこの上に水性絵の具でレンガ調にムラを作って塗られる方がYouTubeに出てきています。

漆喰の壁は普通の壁に比べて、灯りの陰影がくっきり出ます。そのハンドメイド感、肌触りがしっかり出ます。
壁紙だとモヤっとなります。間接照明、ダウンライトあるいはアップライトが生きる壁になります。照明にこだわるお家はやっぱり壁紙ではなくて、漆喰の方がいいと思います。

我々はこれを称して「水割りが美味しいお部屋は漆喰」と申しています。

 

高橋

光の感じがすごく柔らかい雰囲気で良いですよね。

 

奥山社長

空気感が違うなと本当に思います。それはやっぱり漆喰の素材が生む美しさだなと思います。

これも漆喰の高反射が作り出した妙だと思います。

 

高橋

ここでは、漆喰を塗る体験ができるということですが、どのようなことができますか。

 

奥山社長

「うま~くヌレール」の場合はコテをメインに使っていただきますので、コテの使い方、そして材料の塗り方、また、お部屋は平壁だけでなく必ず角がありますので、角の塗り方や隅の塗り方をまずお伝えします。

その上で、実際にそれぞれの下地に対しての工程を壁面を使ってご説明します。
例えば、和室の壁ならこういう風に塗っていきますという工程をご説明しながら、実際にお試しいただきます。あるはビニールクロスの上に塗る場合の工程をご説明しながらやっております。

 

高橋

ビニールクロスは剥がさなくても、その上から塗ることができるんですか?

 

奥山社長

そうですね。ビニールクロスの場合、基本的には剥がさないで塗られる方がほとんどです。

その上に直接塗っていただいて結構です。

「うま~くヌレール」の場合、誰でもどこでも塗れる漆喰ということで「うま~くヌレール」という商品名になっています。和室の壁や砂壁、ビニールクロス、あるいは新築のお宅の場合は石膏ボードや合板、こういったところにも直接上手く塗ることができます。

また、外壁に関してもモルタルやコンクリートの上でも直接塗っていただいて宜しいと思います。

 

高橋

漆喰というと白のイメージがありますが、それ以外にも色が豊富なんですね?

 

奥山社長

当社は色々な漆喰を作ることを得意としています。

「うま~くヌレール」だけでも12色あります。そして昨年の春に新発売になったグレー3色、合計15色を定番でご用意しています。

容器を開けていただければ、15色が全て出来上がっていますので、そのまま塗っていただくことができます。

 

高橋

こちらは黒ですね。

 

奥山社長

漆喰の黒というのは実は物凄く難しいんですね。元々漆喰というのは白なので、真逆の色です。

また、昨年の春にグレーシリーズを新発売しました。グレーでも微妙な質感を変えました。


チャコールグレー、ブルーグレー、コンクリートグレーの3色をご用意しました。こちらが女性から大変ご好評いただいております。今では増産しないといけない状況です。とっておきの色の一つになっています。

それに黒が加わっておりますので、この色のバリエーションが「うま~くヌレール」ならではだと思います。

 

高橋

こちらの「漆喰ヘイ!ヌレール」というのは、どういうものですか?

 

奥山社長

商品名が「漆喰ヘイ!ヌレール」ということで塀を塗るために漆喰です。



「うま~くヌレール」は主に室内壁、そして屋根庇のある外壁にお使いいただきます。その点、ブロック塀、外塀については屋根庇が全くないため、非常に過酷な条件になります。

そこで長期間にわたって、汚れがつきにくく、美しい塀を作るためには「うま~くヌレール」よりも耐久性、汚れにくさをしっかりと用意してあげないといけない。そこで生まれたのが「漆喰ヘイ!ヌレール」になります。

その上のブロック塀をご覧いただくとわかるのですが、ブロック塀ならではの目地があります。
目地を埋めないで、目地埋めから塗りまで全てこの一材で綺麗にできるのが「漆喰ヘイ!ヌレール」です。

「漆喰ヘイ!ヌレール」も「うま~くヌレール」同様定着しており、日本全国でご愛用いただいております。

 

高橋

これもホームセンターで売っていて、一般の方でも買って自分で塗れてしまうんですね。

 

奥山社長

そうですね。

 

高橋

漆喰の強みの一つに汚れが簡単に消せるということを伺いましたが、実際に見せていただけますでしょうか。

 

奥山社長

はい、これも日本プラスターの漆喰ならではです。例えば、このように鉛筆で書いても、消しゴムで簡単に消すことができます。

 

高橋

なるほど!これは鉛筆以外にどういった汚れに有効ですか?

 

奥山社長

壁の汚れというと、典型的なものがスイッチ盤や玄関の手を置くところの手垢ですね。これは消しゴムで基本的に消えます。
そして、あとはちょっとした汚れであれば水拭きができるので中性洗剤で水拭きしたり、あるいはホームセンターで売っているメラニン製のスポンジ、有名なものだと激落ちくんで擦れば落ちます。

たまにあるのが、民泊のお部屋だと比較的狭いお部屋に店員さんがベッドメイキングをする際にジーパンが擦ったりするんですね。
ジーパンの染料は消しゴムでは取れないので、その場合は細かい目の紙やすりで取っていただければ綺麗に取れます。

また、レストランでの漆喰も増えていますが、そういうところでは椅子が当たって汚れることがあります。
この場合は消しゴムかメラニン製のスポンジか、ひどければ紙やすりで落ちます。

あともう一つあるのが、漆喰というのは調湿性が強いので壁紙と違って水を吸うんですね。
そうすると、先日もあったのですが、旅館で間違ってお客さまがお味噌汁をこぼすと漆喰が吸ってしまうので、シミが出来て赤茶色になります。
そういう場合は、キッチンハイターをウエスにとって拭くと綺麗に取れます。

 

高橋

醤油やソース、ワインはいかがでしょうか。

 

奥山社長

基本的に酸性のものが食べ物は多いので、漆喰は強アルカリ性でキッチンハイターも強アルカリです。つまり、強アルカリと強アルカリの力で酸性を分解します。

しつこい食べ物も汚れも本当にきれいに落ちます。これまでも汚れでお困りいただいたことは私共の漆喰ではないですね。

 

高橋

あと、クレヨンや油性のマジックはいかがでしょうか。

 

奥山社長

先程申し上げたように油性の場合は消しゴムでは落ちません。紙やすりで少しずつ撫でていただくことが必要です。

場合によっては上から簡単に漆喰を塗り直すことができます。
「うま~くヌレール」はペーストになっていますが、最大の特徴の一つとして空気に触れない限り5年経っても10年経ってもそのままなので、リユースすることができます。
使い終わったものはサランラップに包んで、凍結しない場所に保管していただくと、少しの汚れがあった場合に薄く塗っていただき、乾いたら紙やすりで少し削っていただくと全く汚れがわからなくなります。

補修用として、残った漆喰はとっておいていただくと宜しいかと思います。

 

高橋

ありがとうございます。最後に一般の方にメッセージをお願い致します。

 

奥山社長

漆喰の壁はまだまだ皆様にとって身近ではないと思います。これまでお話したようにお住まいになる方にとっては安心・安全、そしてより心地良くて素敵な壁です。

私自身はこれ以上の壁はないと思っております。特に室内にふんだんに使っていただくことを切に願っております。