2022/12/30
スタッフブログ
冬に結露ができるのは当たり前?!
2022年も本日含めてあと2日!みなさま、どんな年末をお過ごしでしょうか。
大掃除もさっさと済ませてゆっくり年を迎えたい、と毎年願うのですが・・・色々あきらめました(笑)。
来年こそはっ(笑)
さて、前回まで2回に分けて「健康で賢い子どもが育つ家づくり」についてお送りしました。
冬は暖かく夏は涼しく、家中が快適な室温で保たれている「高気密・高断熱」住宅は、子どもの健康や学習面の向上にとって有効ですよというお話でした。
今回からは、その「高気密・高断熱」住宅が、子どもだけでなく、私たちパパママも含めて、家族の生活の質にどのように影響してくるかご紹介したいと思います。
冬に結露ができるのは仕方ないことだと思っていませんか?
みなさまの中には、毎日窓の結露がひどくて…とお困りの方、いらっしゃいませんか。
結露防止スプレーや結露吸水テープを使ってみたり、換気を頑張ってみたりと、さまざまな結露対策をしている方も多くいらっしゃると思います。
梅雨時期や冬に発生しやすい結露、「高気密・高断熱」住宅では、この結露を防止することができるんです。
そもそも結露の原因は、
室内の湿気を含んだ暖かい空気が窓や壁などで冷やされて水蒸気ではいられなくなることです。
結露を防ぐには、窓などが冷たくならなければいいのですが、窓などが冷たいのは熱が通りやすく外気の影響で冷えるからです。
つまり、断熱性能を高めて、窓や壁などが熱を通しにくくなれば、結露は生じないという理屈です。
毎朝、ビショビショになった窓を吹いたり、カーテンの手入れをしたり、という無駄な家事がなくなるのは嬉しいですね!
そのままにしてはいけない!結露の怖いお話
結露の抑制によって、毎日の掃除の手間がなくなるのはもちろん嬉しいですが、実は結露の抑制は、健康的な暮らしにも大きな役割を果たします。
というのも、下の図にもありますが、結露はカビを発生させ、カビはダニのエサになります。カビやダニが多く発生した環境は、小児ぜんそくやアレルギー皮膚炎、シックハウス症候群などの原因のひとつとも考えられています。
結露をそのままにしておくことは、これらの症状・疾患の発症リスクにつながってしまうのです😣
高断熱にすると結露が起きにくくなるため、室内のアレルゲンが大幅に減るものと考えられています。
実際、当社のお客様からも結露の起こらない高断熱住宅に引っ越して、アレルギー等の症状が治まったという話はよく聞きます。
また、あまり耳馴染みのある言葉ではないかもしれませんが、壁内結露 と呼ばれる結露もとても怖いものです。これは、家の中の湿気が壁の内側に入って結露するものです。
壁内結露は、壁の中でカビやダニを発生させたり、壁内が湿潤環境に保たれるので、柱の腐れやシロアリ被害なども引き起こし、家の耐久性にも悪影響を及ぼします。
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出典:日本住環境株式会社
目に見えないところで起きているのでとても厄介です。これを防ぐためには、壁の中に侵入する水蒸気量をコントロールすることが大切になってきます。そのために、気密性能を高めた「高気密住宅」にすることが重要なのです。
知っ得★ カビやウイルス対策を考えるなら、内装は漆喰仕上げがおすすめ!
カビやダニのお話が出たので、本題からは少しそれますがおすすめの壁材について少しここでご紹介します。
ずばり、漆喰です。
その白さが有名な姫路城を始めとした代表的なお城や、土蔵の外壁などに伝統的に使われてきた、あの漆喰です。
この漆喰が、カビの抑制やウイルス対策に有効なのです。
まずは、下の画像を見てください。
ビニールクロスを貼った部屋と、漆喰を塗った部屋を準備し、湿度を強制的に高くして、防腐剤の入っていない食パンを置いて、カビの生え具合を比較した試験の結果です。これはもう一目瞭然ですね👀!
これほどまでにカビを抑えられた理由ですが、漆喰は水酸化カルシウムが主原料で、pHは12を超えていて強アルカリ性です。
カビはpH12の中では生息しにくい状態になるので、漆喰は著しく防カビ効果を発揮できるんですね。
ウイルスに関しては、人が咳やくしゃみをすると、ウイルスは飛沫の状態で空気中を浮遊しますが、この飛沫が漆喰に付着すると、漆喰の強アルカリ性がウイルスを不活性させることができるのです。
ウイルス対策にも慎重になりたいこの頃、新築・リフォームの際には漆喰による仕上げも選択肢に加えてみてはどうでしょうか。
今回は、「高気密・高断熱」が生活の質に及ぼす影響として、「結露の抑制」ができるというメリットについてお話しました。
次回も、引き続き、まだまだ紹介しきれていない「高気密・高断熱」のメリットについてご紹介していきたいと思います。お楽しみに☆