2024/02/06
スタッフブログ
信頼できる工務店・ハウスメーカーしか紹介しない住まいるサポート株式会社が、高気密高断熱住宅の工務店・ハウスメーカー選びを徹底解説します。
この記事を読むと、高気密高断熱の家を建てるための、工務店・ハウスメーカーや選び方がわかります。
また、子どもにとって住みやすい家や健康に良い価値ある家を建てる方法も紹介します。
家族と長く住める、健康的な家に近づくでしょう。ぜひ最後まで読んで、後悔しない家づくりの一歩を踏み出してください。
高気密高断熱の住宅とは?
高気密高断熱の住宅について、基本概念や特徴、メリットをわかりやすく解説します。これから高気密高断熱住宅を建てる人や、検討している人の参考になれば幸いです。
高気密・高断熱住宅の基本概念と特徴
高気密・高断熱住宅は、建物の気密性と断熱性を高めた住宅のことを指します。室内の温度や湿度が安定し、冬暖かく夏涼しい快適な生活が可能です。気密性能はすきま風の侵入を防ぎ、断熱性能は熱の移動を抑えます。壁や窓などの部位ごとの性能が高いほど、全体の性能も高くなります。高気密高断熱住宅の特徴は以下の通りです。
● 省エネ効果が高い
● 室内温度差が少ない健康・快適な生活が可能
● 防音性が高いため、騒音に悩まされることが少ない
これらの特徴により、快適でエコな生活が実現できます。
メリット:快適な室内環境と省エネ効果
高気密高断熱住宅のメリットとして挙げられることが、下記の3つです。1. 健康面での利点:高気密・高断熱住宅は結露やカビの発生を抑制し、快適な室内環境を維持します。これにより、アレルギーや呼吸器系の疾患のリスクが低減されます。また、19,000人/年もの方が亡くなっているヒートショックリスクも大幅に軽減されます。
2. 省エネ効果:優れた断熱性能により、冷暖房費用が削減されます。また、エネルギー効率が向上し、環境にも配慮した住宅となります。
3. 快適性:室内の温度や湿度が安定し、四季を通じて快適な居住空間を提供します。これにより、居住者の生活品質が向上します。
上記に挙げたもの以外でも、CO2排出量も減らすことができるため、環境にも優しいなどのメリットもあります。高気密・高断熱住宅は健康面や経済面で多くの利点をもたらします。
高気密高断熱住宅の注意すべきポイント
高気密高断熱住宅のデメリットのひとつは、換気が十分でないと、結露やカビ、室内の空気が悪くなる可能性があることです。これを解消するためには、適切な換気システムと定期的なメンテナンスが必要です。また、高気密高断熱住宅は通常の住宅に比べて建築費が高くなることが一般的です。しかし、ある程度長期の住宅ローンを組む場合、住宅ローンの支払額の増加よりも光熱費の削減額の方が大きくなります。
北九州市は独自の省エネ基準「北九州市健康省エネ住宅 kitaQ ZEH(キタキューゼッチ)」を策定し、いわゆるG2.5水準の断熱性を推奨値としています、そして、下図に示す同市の試算では、25年以上の住宅ローンを組む場合、ローンの支払いが増える額よりも光熱費の節約額の方が大きくなり、初年度から得する可能性が高いとしています。
さらに耐久性の向上などで維持コストが削減できます。初期費用をかけられない人にはおすすめできませんが、総コストで長期的にコストを計算してください。
また家を建てる際にメーカーや工務店によって提供される性能が異なるため、しっかり比較検討し、信頼できる施工業者を選ぶことが重要です。
ハウスメーカー別:高気密高断熱住宅の性能比較
ここからはハウスメーカー別の高気密高断熱住宅の性能を比較していきます。性能を数値で比較するためのUA値、C値、Q値や、各メーカーが使用する断熱材や窓の種類と特徴を紹介します。性能の違いを知って、自分がどのような家に住みたいか、どのメーカーが一番合っているかを考えてみてください。
断熱等級・UA値・C値・Q値:数値で比較する高気密高断熱性能
高気密高断熱性能を比較するためにはUA値・C値・Q値の3つの数値が重要です。1. 断熱等級:品確法で定められている断熱性能の基準で、現在の省エネ基準は断熱等級4です。その上位等級に断熱等級5~7があります。「高断熱住宅」には明確な定義はありませんが、一般的には断熱等級6以上を高断熱住宅と呼ぶようです。
2. UA値:外皮平均熱貫流率(家全体の熱損失量)。住戸ごとに設計図を計算で求めることができます。
3. C値:隙間相当面積(家全体でどのくらい隙間があるかを示す気密性能の値。住戸ごとに気密測定を実施しないと測れない。)
4. Q値:熱損失係数。UA値と同じく、断熱性能の基準で、以前国の基準として使われていた指標。
これらの数値は、住宅の断熱性能や気密性能を評価するための基準となります。いずれも値が小さいほど高性能といえます。例えば、北海道では厳しい冬の寒さに耐えられるよう、UA値がとても小さい高断熱住宅が人気ですが、最近は、温暖な地域でも、C値やUA値にこだわった高気密・高断熱住宅の人気が増しています。
工務店・メーカーごとに数値が異なります。自分の住む地域の気候や生活スタイルに合った数値を選ぶことが大切です。ただし、気密性能については、全棟気密測定を実施している工務店・ハウスメーカーはごくわずかなため、気密性能への取り組み姿勢は、工務店・ハウスメーカーの良し悪しを判断する重要な基準です。
断熱材や窓の種類:メーカーごとの採用技術と特徴
高気密高断熱住宅の性能を左右するものは、使用される断熱材や窓の種類や性能です。各社はそれぞれのこだわりの技術や素材を採用しています。壁や床、屋根などの断熱材には、さまざまな種類があります。素材ごとに特徴が異なります。例えば、最近人気の現場発泡ウレタンは断熱性能とともに気密性能を確保しやすい、グラスウールはコストパフォーマンスが良いが施工が少し難しい、セルロースファイバーは断熱だけでなく調湿・遮音・蓄熱性能に優れるなど、特色が異なります。また、窓のサッシには、オール樹脂かアルミ樹脂複合、木製サッシなどを選び、できればU値(熱還流率)が1.3〔W/m2・K〕以下の高断熱サッシを選ぶことをおすすめします。この性能になると、ふつうの暮らし方をしていれば、結露が起きることはほとんどありません。
それぞれの特徴を理解し、自分の家づくりに適した選択をしてください。各工務店・ハウスメーカーのおすすめポイントや価格、特徴なども比較しながら、最適な住まいを見つけましょう。
施工品質・アフターサービス:安心して暮らせる家づくり
家づくりにおいて、施工品質とアフターサービスが重要です。理由は、家は長期にわたって快適に暮らす場所であり、住宅の品質が生活の質に直接影響を与えるためです。アフターサービスが充実しているハウスメーカーや工務店は、住み始めたあとも安心して暮らせる環境を提供してくれます。例えば、定期的な点検やメンテナンス、必要に応じた修繕対応などが含まれることもあるのです。
施工品質とアフターサービスが充実している家づくりは、快適な生活を長期間続けられることが期待できます。そのため、ハウスメーカーや工務店を選ぶ際には、これらのポイントを重視することがおすすめです。
高気密高断熱住宅工務店・ハウスメーカーの選び方
高気密高断熱住宅のハウスメーカーを選ぶ際には、次の3つのポイントが重要です。
● 施工品質とアフターサービス
● 工務店・ハウスメーカーの実績
● 断熱方法
● 気密への取り組み
これらのポイントをもとに、ぴったりのハウスメーカーを見つけましょう。
それぞれの選び方を詳しく解説します。
工務店・ハウスメーカーの実績
工務店・ハウスメーカーの実績は、信頼性を判断する重要な要素です。実績が豊富なハウスメーカーは、施工技術や品質管理が確かであることが期待できます。
具体的には、工務店・ハウスメーカーがどれくらいの期間、高気密高断熱住宅を建築しているかや、実際の性能値、建築実績の多さなどを確認しましょう。また、施工実績がある地域や、顧客からの評判も参考になります。
情報収集の方法として、工務店・ハウスメーカーの公式サイトだけでなく、口コミサイトの情報もある程度参考になります。また、住まいづくりは担当者と長い付き合いになりますので、相性も重要です。住まいるサポート株式会社は、信頼できる工務店・ハウスメーカーの中から、相談者様のご希望に沿った会社を選び、紹介させていただきます。住まいづくり人生の中でも大きな決断のため、ぜひ住まいるサポート株式会社にご相談ください。
断熱方法
断熱方法には、いくつか種類があります。壁については外張り断熱、内断熱(充填断熱)、外張りと充填断熱の両方を行うダブル断熱、住宅下部は床断熱と基礎断熱(外基礎断熱・内基礎断熱)、上部は屋根断熱、天井断熱などがあり、それぞれの特徴とメリットが異なります。
例えば、外張り断熱は、柱の外側に外壁全体に断熱材を設置し、家全体をくるむことで、熱の損失を低減し、同時に気密性を向上させることができます。ただし、柱の外側で断熱するので壁の厚さが厚くなります。
一方、内断熱(充填断熱)は、柱の間に断熱材を設置することで、壁は厚くなりません。外断熱よりは内断熱の方が一般的です。東京・横浜・大阪等の省エネ地域区分の6地域で、内断熱だけでも屋根や床の断熱、窓や玄関等に高断熱のものを選べば、概ね断熱等級6の確保が可能です。それ以上の断熱性能を希望するのならば、ダブル断熱が必要になってきます。
また、床断熱と基礎断熱のどちらを選ぶのかは、工務店・ハウスメーカーによって考え方が異なります。ただし、外基礎断熱だけはシロアリ被害のリスクが高まるのでおすすめしません。
アイデアを叶えるカスタマイズ性とデザイン力
自分らしく快適な暮らしをするためには、アイデアをかなえるカスタマイズ性やデザイン力も重要です。住宅メーカーや工務店と一緒に、間取りや設備を自由に選ぶことができれば、希望通りの家に近づくでしょう。
例えば、家族構成やライフスタイルに合わせた間取りを考えることができます。また、省エネや環境に配慮した家づくりも実現しやすいです。
また、デザインにもこだわりたい人には、最新の建築デザインや建材を使って、魅力的な外観や室内空間を演出できます。デザイン力が高い住宅メーカーや工務店を選ぶことで、理想の家づくりができるでしょう。
一方、木の素材感等を活かした自然素材系を好む人も少なくありません。工務店・ハウスメーカーによって、デザインテイストや素材感の得意・不得意がありますので、それも会社選びの重要なポイントです。
ポイントは、予算や土地の面積を考慮して、自分に合った住宅メーカーや工務店を見つけることです。さまざまな家づくりの実例やカタログを参考にし、相談や見積りをして、最も適切な選択をしましょう。
住まいるサポート株式会社は、優良な工務店・ハウスメーカーをご紹介するだけでなく、そのあとも継続的にもろもろのご相談に乗り、住まいづくりを最後までサポートさせていただきますので、住宅会社を決めた後も気軽に相談してください。
高気密高断熱住宅の経済的なメリット
高気密高断熱住宅は、熱の流出入を防ぎ、少ない冷暖房で家全体の室温を均質にできます。性能レベルにもよりますが、概ね6~8畳用のエアコン1台で家全体を冷暖房することができます。
そのため、冷暖房光熱費が安く、健康で快適な生活を送ることができます。
ただ、高気密高断熱住宅は魅力的だけど、建築費にそこまでお金をかけるべきか悩んでいる人も多いでしょう。日本人の特徴の一つに、欧米に比べて、初期コストばかりに目が行き、家を建てた後の光熱費やメンテナンスコストに目を向けない傾向が強いことがあります。
すでに触れましたが、北九州市は、独自の省エネ基準「北九州市健康省エネ住宅 kitaQ ZEH(キタキューゼッチ)」を定めており、UA値0.38というとても高断熱な仕様を推奨値としています。そして、北九州市の試算では、25年以上クラスならば、推奨値の性能のコストパフォーマンスがもっともいいとしています。
住まいづくりの際には、初期コストと維持コストのバランスを見ながら仕様を決めることがとても重要です。
暖かい冬と涼しい夏
暖かい冬と涼しい夏を実現する住まいでの生活者の声を紹介します。
まず、冬の暖かさについてです。高気密高断熱住宅に住んでいる人は「室内の温度差が少なく、どこにいても快適」と話します。また、「壁や床などの断熱性能が高いため、家の中は暖かく、光熱費も抑えられる」という声もあります。
夏の涼しさについては「家の中が自然に涼しく、エアコンが必要ない日もある」との声が多いです。また、「優れた換気設備により、家の中の空気が常に新鮮で、花粉等に悩まされることもなく快適な生活ができる」と評価されています。
これらの声から、高気密高断熱住宅が実際の生活でどれだけ快適であるかがわかります。断熱性能や気密性に優れた住まいは、省エネ効果も高く、一度体験するとその快適さに魅力を感じることでしょう。
耐震・耐久性に優れた高気密高断熱住宅
住宅の高気密高断熱化は、国や自治体も推奨しており、今や住宅建築のトレンドとなっています。その理由は、快適な生活空間を実現しつつも、省エネ効果が高く、地球環境にも優しいためです。
耐震性と耐久性にも優れているため、快適な暮らしだけでなく、安心も提供します。
さらに、高気密・高断熱住宅は、結露の発生を抑え、室内の湿度を適切に保つことができます。特に壁内結露(壁の中で結露が起きること)がないため、シロアリ被害のリスクも下がり、家の長寿命化にも貢献します。工務店やハウスメーカーによっては、標準仕様で耐震性能が高い住宅を提供しているところもあります。地震大国日本に住む限り、耐震問題は避けては通れないでしょう。耐震性能は、竣工時の性能だけでなく、それを維持することが大切なので、その面でも高気密・高断熱化はメリットがあります。
快適さと強さを兼ね備えた高気密高断熱住宅は、長期間安心して住み続けたい人にぴったりです。
長期のメンテナンスやリフォームの対応
住宅は長期間にわたって使用されるため、メンテナンスやリフォームが必要になることがあります。長期的なメンテナンスやリフォームに対応できる住宅は、住み心地が良く、家族のライフスタイルに合わせて変化させることができます。
メンテナンスやリフォームを上手に行うためには、計画的に費用を抑え、家族の生活に影響を与えないようスムーズに進めることが大切です。
例えば定期的な点検を行い、問題が見つかった場合には早急に対処することで、大掛かりなリフォームを防ぐことができます。
また、リフォームを行う際には、家族のニーズや将来のライフスタイルの変化を考慮して、柔軟に対応できる設計や構造を選ぶことが重要です。
後悔しない家づくりへ
後悔しない家づくりを目指すためには、耐震・耐久性に優れた高気密高断熱住宅や、長期のメンテナンスやリフォームに対応できる設計や構造を選ぶことが大切です。
また、建築会社や工務店と良好なコミュニケーションを取り、ご自身のこだわりや要望をしっかりと伝えることも重視してください。
せっかくの家づくりをするなら、事前の情報収集も大切です。参考になるサイトや無料カタログを活用し、最適な住まいをご家族で検討しましょう。一生に一度の家づくり、後悔しない選択をして素敵な住まいで新しい人生がスタートできるようにしてください。
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